夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ラストナイト・イン・ソーホー』

2021年12月14日 | 映画(ら行)
『ラストナイト・イン・ソーホー』(原題:Last Night In Soho)
監督:エドガー・ライト
出演:トーマシン・マッケンジー,アニャ・テイラー=ジョイ,マット・スミス,
   テレンス・スタンプ,マイケル・アジャオ,ダイアナ・リグ他
 
109シネマズ大阪エキスポシティで前述の『あなたの番です 劇場版』を観た後、
その30分後から上映の本作を観に109シネマズ箕面へ。
車の免許を取っていてよかったと思う瞬間です。
でなければこんなハシゴは絶対に不可能だから。
 
私はこの監督の名前を聞くと必ずアナ・ケンドリックを思い出します。
絶対おもしろいカップルだったでしょうに、別れちゃったのかぁ。
 
コーンウォールに祖母とふたりで暮らすエリーことエロイーズは、
ロンドンのファッションカレッジに見事合格。
ファッションデザイナーになる日を夢見て意気揚々とロンドンへ。
 
しかし、寮のルームメイトたちにはとても馴染めそうにない。
泣きたい気持ちに駆られているときにふと目にしたのは、
ソーホー地区屋根裏部屋を貸してくれるというチラシ。
すぐさま行ってみると、大家のミス・コリンズと契約成立、
 
意地悪なルームメイトと別れられてホッとしたエリーだったが、
眠りに就くと必ずへんてこな夢を見るようになる。
夢の中は1960年代、エリーはなぜかその時代の女性サンディとシンクロ。
サンディは歌手志望の若い女性で、美貌と才能を兼ね備えている。
彼女が着ていた服を思い出してエリーはそれをデッサンに起こすのだが……。
 
R15+指定なんです。なんでこれが?と最初は思っていました。
エロかグロか、何が引っかかってその指定になるのかなって。
道義的な部分でなるほどR15。でもエロの部分では引っかからない。
若干、ダリオ・アルジェントを思わせるスプラッタ的なところのR15かと。
 
そこの部分を含めて万人にはオススメできない作品ですが、私はとても面白かった。
エリーには特殊な力があって、亡くなった人の追体験をしてしまうのです。
たぶん世の中には本当にこんな力のある人がいらっしゃるのでしょう。
面白い追体験ならいいけれど、たいていは体験したくないことです。
 
辛い話ではありますが、1960年代の古き良きロンドンに想いを馳せ、
エリーと一緒に過ごす時間が私にとっては夢心地でした。
嫌なオチも覚悟していたけれど、意外にハッピーエンドです。
 
やっぱり好きかも、エドガー・ライト監督。
サンディー役のアニャ・テイラー=ジョイにちょっとエマ・ストーンを感じるんですけど、違います!?

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