夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『マトリックス レザレクションズ』

2021年12月23日 | 映画(ま行)
『マトリックス レザレクションズ』(原題:The Matrix Resurrections)
監督:ラナ・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーヴス,キャリー=アン・モス,ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世,
   ジェシカ・ヘンウィック,ジョナサン・グロフ,ニール・パトリック・ハリス,
   ランベール・ウィルソン,ジェイダ・ピンケット=スミス他
 
109シネマズ箕面にて。
 
“マトリックス”シリーズ、18年ぶりの第4弾。
第1弾の1999年で一世風靡、第2弾と第3弾は2003年。
『アニマトリックス』(2003)なんてのもありました。
 
この18年の間になんと「兄弟」から「姉妹」に変わりました。
まずはラリーが、その後アンディが、性別適合手術を受け、
それぞれラナとリリーを名乗るように。ビックリだわ。
本作はお兄さん、いや、お姉さんのほうのラリー改めラナが監督。
 
もともとSFには頭がついていかないんです。
SFを理解できる人の頭ってどうなっているんだと思う。
だから、“マトリックス”もわかっているようで全然わかっちゃいない。
本作も笑ってしまうほど私は理解できていません。
だけど睡魔には襲われなかったから、それなりに面白かったのでしょう。
 
私の理解ではこんな話。
 
トーマスは超人気ゲーム“マトリックス”をつくった世界的に有名なゲームデザイナー。
彼は長らく幻覚症状に悩まされており、セラピストのもとへかよっている。
しかし実は幻覚症状などではなく、そう思い込まされているだけ。
彼の本当の名前はネオで、前作で死んでしまったはずの人。
機械=マトリックスに繋がれて蘇生させられた彼は自分がネオであるという認識なく、
ネオとしての記憶を自身がつくったゲームに反映させていることにも気づいていない。
 
死んだはずなのに生きているらしい伝説の救世主ネオを何十年も探していたのが、
バッグスやモーフィアスとその仲間たち。
あらすじを書こうとすると、この時点ですでに理解できていないのがバレバレなのですが(笑)、
バッグスたちもマトリックスに繋がりながらネオを探しています。たぶん。(^^;
 
ネオと同様に記憶を消されて生きていたのがトリニティー。
彼女はティファニーという名前を与えられています。
トーマスとティファニーとしてカフェで再会したネオとトリニティーは、
なんとなく初対面ではないような気がしている。さて、ここからどうなるか。
 
それなりに歳をとったキアヌ・リーヴスキャリー=アン・モスの共演を見られるのは嬉しい。
過去のシーンがちょこちょこ出てくるのも面白くて、ニヤニヤしてしまいます。
けれど、ラナ・ウォシャウスキー、ちょっと茶化しすぎじゃなかろうか。
エンドロール終了後のシーンなど、かなりふざけています。
“マトリックス”ファンが観たら、この茶化し具合に悲しくなるのではと思いました。
 
若かりし頃のキアヌを懐かしみたい人にはよろしいかと。
SFについていけない私にはSFとしての完成度はさっぱりわかりません。
つまらなくはないけどこれは正しいのかどうか、詳しい人に聞きたい。

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