5月29日(水) 晴
朝、例年のように長男からメールが届いた。
「祝・博民さま御生誕93周年! 帰りに寄ります」と。
夜には兄弟二人が顔を見せてくれて、いつものように三人会の開宴だ。
夫が逝って30年が経つというのに、毎年の誕生日と祥月命日には母子三人が父と夫の思い出話を、まるで生きている人のように話す。
ほんとうに、嬉しく楽しいひと時である。
「僕たちは、両親を選んで生まれて来たんだから!」と長男が言い、次男が頷く。 「我が儘勝手な母ですよ。 生まれ変わったら、もっと素敵な親になってあんた達を上手に育てるんだけれど、ね」と、母は、ひたすら低姿勢だ。
庭の葡萄に花房が鈴なりで、雨戸を開けたら蔓がにゅっと伸びていて驚いた。
葡萄も、キーウィも、柚子もシークワーサーも、花盛りで、この秋はきっと鈴なりの予感‼
夫が生きておられたら、とても喜んでくれると思う。
キーウィは、彼の誕生日祝いに贈ったもので、喜んだ夫は雄木を買い求めて楽しんだ。
逝ける人も、さながら生けるがごとく懐かしむ。
誕生日祝いって、いいな。
次の世に逝かれても、祝うって、いいな。
ありがとう、ありがとう。
亡夫よ、息子たちよ。
ありがとうございます。
夫の誕生日が近いので、庭の敷石の周囲の草を引いた。
草にも【命】は宿っているのだけれど。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます