みんなのライヴ・ブログ

行ったつもりのリクエスト「おうち DE apple-cart」。毎日朝5時に1曲、全力更新中!

1981.8.26 RAINBOW

2014年08月05日 04時48分00秒 | 80年代の回顧録
日本武道館 by Mr.Rapport

座席 一階席のほぼ中央。前から10番目あたり

メンバー
Ritchie Blackmore(G.)
Joe Lynn Turner(Vo.)
Roger Glover(B.)
Don Airey(Key)
Bobby Rondinelli (Ds.)

《セット・リスト》
Spotlight Kid
Love’s No Friend
I Surrender
Man on the Silver Mountain
Catch the Rainbow
Can’t Happen Here
Lost in Hollywood(Inc.Keyboard Solo)
Difficult to Cure(Inc.Drum Solo)
Long Live Rock’n Roll

Encore
Woman from Tokyo
All Night Long
Since You Been Gone
Smoke on the Water

 レインボーの来日公演は78年以外、全部、見まくったが、その中で一番印象が薄かったのが、このときのライブ。個人的には100点満点で55点とOKラインには及ばない。新旧パープルのメンバーが合わせて4人いるにもかかわらず……。

 セットリストを見る限り、そう悪くは思えない。オープニングはニューアルバム『治療不可』からのHRナンバー「Spotlight Kid」。その後もニューアルバムからのナンバーと往年のクラシックナンバーが交互に演奏され、アンコールでは、「Mistreated」以外に演ろうとしなかったDPのナンバーも2曲演奏されている。

 じゃあ、どこが減点材料なの?
 まず、問題なのはリッチーのおざなりな手癖のフレーズ。これは、この頃から始まり、以後も(再結成DP~再結成レインボーと)ずっとつづくわけだが、正直、初めて目の当たりにしたときは「キチンと弾けよ」と文句を言いたくなった。
 そうしたこともあって、ギターに往年のスリル感と緊張感を感じないのだ。この減点は大きい。
 次に新メンバーのジョー・リン・ターナーの歌いぶり。今でこそ慣れてしまったが、初めて耳にしたときは、ロニーやグラハムの激しくシャウトするヴォーカルを聴きつづけてきただけに、何かヤワな感じがした。決して、歌は下手ではないのだが、やはりこれも減点材料。
 そして、同じく新メンバーでコージーの後釜のボビー・ロンディネリ。前任が前任だけに致し方ないんだけど、はっきり言って物足りない。コージー同様、ツイン・バスドラだけに、余計、そう感じるのかもしれないが……。ドラムセットの後方には大きなドラも備え付けられていて、「これで何かしでかすのかな」と期待したものの、ドラムソロのおしまいに1~2回叩くだけ。おい、これって、ほとんど意味がないぞ。この減点も大きい。
 そして、ドンのキーボード。今でこそスティーブ・モーズと並んでDPサウンドの要の役割を果たしているが、やはりレインボーでは「主」のギターに対し、「従」の関係は否めない。当時の印象は「トニー・カレイやディビット・ストーンよりもテクはあるな」程度。したがって、これまた減点せざるをえない。

 そういうこともあって、アンコールで演奏された「Smoke on the Water」も、個人的には印象が薄かった。「ああ、リッチーが弾いているな」みたいな程度で、とくに感動はなし。
 おしなべていえば、リッチーはこの頃、中途半端な状態にあり、今後の音楽性を模索していんじゃないのかな。やるべきことは全部やってきた。さて、これからどうするか……みたいにね。それがメンバーの選出や演奏にも現れてしまったのかもしれない。
 それでも、リッチーには根強いファンがたくさんいるらしく(自分もそうだけど)、武道館は満杯だったように記憶している。

 さかのぼること二か月前に行われた白蛇の公演が浅草国際劇場や中野サンプラザだったことを考えると、やはり、リッチーは他のアーティストにはない“集客能力”を持ちあわせているのかもしれない。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 訪問日記「其の166」 | トップ | みんなのDEEPEST PURPLE(ライ... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kazypaicy)
2014-08-05 09:17:49
私は28日(金)に参戦
2階 南スタンド B列 11番
ヴォーカルとドラムに視線を注いでいたのを記憶してます
前任者たちの歌をどうやってこなすのか注目してましたが、ルックスだけが目に行ってしまいました(笑)
無骨な感じではないものの、伸びのあるハイトーンが持ち味と認識した次第です。
ドラムはまるでゴリラーマンでしたね。。
自分でも言ってますが、アピスが好きだということがプレーの随所に表れてました。
シンバルを素手で叩いているのが印象に残ってます。真似してスタジオで叩いて見ましたが鳴りませんでした(笑)
印象に残ったかどうかといわれれば、サラッと終わってしまったライブでしたね。
御大のプレーで良くも悪しくも、なにかしら印象に残るものがあるはずなんですが...残念!
返信する
Unknown (Mr.Rapport)
2014-08-05 12:55:13
ケイペイさん
ボクは素手でシンバルを叩いたことがないのですが、
やはり、手のひらは痛むものなのですか。
くだらん質問をして恐縮です。
返信する
Unknown (kazypaicy)
2014-08-05 13:08:04
Mr.Rapportさんへ
一応、コツはあるんでしょうが、よほど手の皮が分厚くないとイテテッ!って感じになります。
薄目のクラッシュシンバルであることと、エッジの当たりをこする感じで叩くと
良い感じに鳴ってくれることがありますよ!
シンバルはもとよりセットまで手で叩いてましたよね。お前は「ボンゾ」かっ!そんな感じでした(笑)
返信する
Unknown (Mr.Rapport)
2014-08-05 18:47:45
ケイペイさん
ありがとうございます。
なんか、スティックを使うよりも、
高度なテクニックを要する感じがしますね。
イアン・ペイスあたりも、その気になれば、うまく叩けるんでしょうねえ。
自分としては、どうしても「痛そうな」イメージが先行しちゃって(笑)。
返信する

コメントを投稿

80年代の回顧録」カテゴリの最新記事