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第44回「フラッシュ・ディスク・ランチ」

2017年07月20日 06時05分00秒 | アーカイブス:輸入盤店・中古盤店
東京・世田谷区北沢 by Mr.UNIVERSE

梅雨に入りかけの或る日、東京で所要を済ませてから下北沢の老舗の中古輸入盤店「フラッシュ・ディスク・ランチ」に行く。
目的はレコードではなく、店のオリジナルの「アナログ洗浄液」である。使用中のスプレータイプの洗浄液が無くなりつつあるので、レコードコレクターズ誌の広告を見て、試しに使ってみようと思った次第。

駅の南口を出て茶沢通り方面に少し歩き、右折するとパチンコ店のハス向かいの雑居ビルの2階である。
階段を上り終えるとすぐにレジカウンターがあり、店主の椿さんが煙草を吸いながら、ヘッドフォンをかけ、山のように積まれた入荷したレコードの盤面チエックをしながら磨いている。奥さんはレジ係だ。(「新宿レコード」のような・・・。あそこは老夫婦が引退した後、中古レコードを強化したみたいだが。)

店に来たのは10数年ぶりである。倉庫のような店内は広い。エアコンは無いが窓を開け放して開放的である。
ほぼ全て店主がアメリカで買い付けた“中古輸入盤アナログレコード”で壮観である。懐かしい。昔の店内とほとんど変わらない。
ちょっと見学してみる。オリジナル盤はあるが「ピカピカの盤面」に拘る人向きではない。何しろ“輸入盤のアナログレコード”は、酷いスクラッチノイズや針飛びのリスクを抱えながら購入するので、ある意味賭けでもある。

ロック、ジャズ、ソウル、ワールドミュージックなど幅広いジャンルを揃えているのも昔から全く変わらない。値段も100円、300円コーナーからあるが、貴重盤でも総じて良心的な価格である。
当日ミニセールをやっていたせいもあるが、開店直後というのに店内はすでに10人くらいのお客さんがいた。

82年の開業当時は、ジャズ系のアナログばかり集めていて、そちらの専門店ばかり通っていたので初めて行ったのはしばらくしてからだ。
当時は下北沢も中古レコード店が相当数存在していて、その中の1件にすぎなかったが、現在はブーム再燃とはいえ大資本やチエーン店ではなく個人経営の店がこうして生き残っているのは貴重であることは間違いない。





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