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第32回「ニューミュージック・マガジン」

2014年10月06日 17時08分00秒 | アーカイブス:出版物・印刷物
ニューミュージック・マガジン社(現・株式会社ミュージック・マガジン)1969年~

70年代ロックをリアルタイムで聴いて育った10代中頃ともなれば、徐々にミュージック・ライフや音楽専科、ロッキング・オン等の雑誌媒体だけでは物足りなくなった。
もう少し幅広い音楽知識と情報、社会背景なども知りたい。そういう要求に応えてくれた音楽雑誌が、ニューミュージック・マガジン(現在は「ミュージック・マガジン」)だった。

誌面の内容は、かなり変質したがロッキング・オンと共に、まだ現存する老舗の雑誌だ。
定期購読は80年代に止めたが、70年代~80年代前半にかけて読み漁った。
ロックばかりではなくブラック・ミュージック、ワールド・ミュージックまで幅広く紹介してくれた。
この雑誌が無ければ、ブルースに興味を持って74年の「第一回ブルース・フェスティバル」にも行かなかったし、ラテン・サルサやR&B、レゲエなどに興味を持つのも遅れていたかもしれない。

社会の世相も含めて全方向的にアンテナを張り巡らせながら音楽を聴く習慣を持たせてくれた雑誌でもある。
内容ではないが“A5版”という総合雑誌のサイズも、持ち運びに良いし気に入った側面である。

レコード・レビューやコンサート・レビューも毎月楽しみだった。
ネットの無い時代の雑誌は、知識と情報が命だったので書き手もレベルは高い。それでも広告主の御機嫌を伺う御用雑誌には、なって欲しくなかったが当時の故・中村とうよう編集長にそういう心配は無用だった。何しろレコード・レビューで100点満点で0点なんて点数をつけたくらいだったから。

それでも、世の中ではフォーク・ミュージックがニューミュージックと呼ば始めて、その誤解を取るため?に雑誌名から「ニュー」の冠を取り払ったあたり(80年~)から、少しずつ変貌していき徐々に購入意欲が薄れ、毎年1回の「年間ベストアルバム」掲載号しか買わなくなり「レコード・コレクターズ」誌を定期購入する頃から完全にシフトチェンジしてしまった。
雑誌の保存も80年代の号は、ほぼ処分したが70年代の号は処分できず、相当数保存している・・・by Mr.UNIVERSE

コメント
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