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1975.12.15 DEEP PURPLE

2013年05月24日 22時37分00秒 | 70年代の回顧録
日本武道館 by Mr.Rapport
※このリメ[トは私の日記と記憶をたよりに作成したものです。
DEEP PURPLE LIVE IN TOKYO 1975 Dec.15【第三話】

■12月15日(月曜日)
午後7時40分~9時40分頃
◎ Teaser(本当はWild Dog)
Smoke on the water~Georgia on my mind終了後、再び、ジョンがトミーを呼び寄せる。トミーは二度・三度とうなずく。また、叱られているのかな。イアン・ペイスも冷ややかな眼差しでトミーを見ている。トミーよ。いくらグレンと仲が良くても、この二人ににらまれたら、パープルをお払い箱になるぞ。
そんな個人的な不安・緊張感を打ち消すかのようにで、デイブが改めてこう言う。
「新しいギタリストのトミー・ボーリンだ。今度は彼のソロアルバム『ティーザー』。歌うのはもちろんトミーだ」
やがて、Teaserがスタート。スャbトライトはいっせいにトミーに集中。と、そのとき観客の一人が大声で「リッチーーーー」。気持ちはわかるんだけどね。
トミーの歌は可もなければ不可もなしといったところ。でも、この人、鼻声だな。蓄膿症かな。しばらくして、ジョン、イアン、グレンも演奏に加わり、グレンがバック・ヴォーカルを務める。ちょっと待て。またグレンが歌うのか。デイブはなぜ歌わない。なぜ参加しない。それにしても出番が少ないな。キチンと演奏に加われ。
そうこうしているうちにギターソロ。さすが、自分のソロからのナンバーとあって、手抜きはない。やればできるじゃないか。トミー。

◎ I need love
ここで再びデイブが登場。「今度はカムテイストからI need love、それとマシンヘッドからLazy。二曲つづけて演奏しよう。Lazyではミスター・ジョン・ロードとミスター・イアン・ペイスのソロを堪能してもらおう」とコメント。この瞬間、場内はどよめく。そりゃあ、そうだ。Lazyと聞いて冷静になる奴がいたら、そいつはパープルファンじゃない。
そのとき、隣にいたOがオレにこう言う。「そうきたか。オレはこのあたりでYou fool no oneをもってくると思っていたのだが」
Oのコメントに納得。FC幹部さんも中盤でYou fool no oneを演るのではないかと、いっていたなあ。
間もなくして、I need loveがスタート。生で聴くと確かにファンキー。これが新しいパープルの魅力なのかな。やがて、曲の後半、デイブがアカペラでわけのわからないメロディーを口ずさむやいなや……、意外な曲をご披露。

◎ Soldier of Fortune
なんと、突然、Soldier of fortuneを歌い出した。おお、すっかり忘れていたぞ。アルバム「ストーム・ブリンガー」を。こいつはサプライズ。Sにとっては一番のお気に入りの曲らしく、じっくりと聴き惚れている。
しかし、フルで歌うことなく、ワンロールで終了。ジョンに向かって丁寧に頭を下げながら、「ミスター・ジョン・ロード」と、ジョンを紹介。こいつ、意外と礼儀正しいな。リッチーにもそうしていたのかな。

◎ Keyboard solo
ここで有り難かったのは、ようやく着席できたこと。ずっと立ちっぱなしだったもんな。Sの隣にいたYも「足がイテーよ。イテーよ」の連発。「おまえ、サッカー部にいる割にはヤワなんだな」と思わず言ってしまう。
肝心のジョンのソロだが、これがまた長い。それも二期のころと音色がどことなく違う。そういえば、開演前、OがハモンドB-3とかC-3とか、わけのわからないことを言っていたなあ。リング・モジュレーターとやらも使っているのだろうか。
そのうち、オルガンを揺さぶりはじめ、ギュイーンとかシュイーンとかいうものすごい轟音を出し始める。こいつはすごいや。地面まで揺れているぞ。もっとやれ。もっとやれ。
程なくして、バッハのフレーズが登場。「どこかで聴いたことあるなあ」とOが言ってきたので「これはバッハのトッカータとフーガ」とオレがサメ[ト。おお、ベートーヴェンの「エリーゼのために」も弾きだしたぞ。
と、ここで突然、観客が「オオー」と騒ぎ出す。それもそのはず、Woman from Tokyoのフレーズを弾き始めるではないか。ドラムもベースも呼応する。しかし「ひょっとしたら……」という期待感も束の間。演奏はリフだけで終了。
やがて、アルバム「ライブ・イン・ジャパン」のサイドC二曲のイントロを彷彿させるメロディに移行。Lazyの始まりだ。

◎ Lazy~Drum solo
ところが、このLazy。とんだクセモノだった。オープニングのBURNショックに続いてLazyショックに見舞われる。
とにかく演奏が軽い。しかも雑なのだ。これだったら、ジョージ・紫が率いる「紫」の演奏のほうがはるかにいいと思ってしまう。例によってヴォーカルもグレンが最初に歌い、デイブは二番手。最後の頼みとして、デイブのハーモニカの演奏を期待するものの、やっぱりというか、やるわけがない。そして雑な演奏のまま、イアン・ペイスのドラム・ソロへと突入していく。
ここからは、もう完全に、アルバム「ライブ・イン・ジャパン」のサイドB二曲の世界。しかも、場所は同じ武道館(大阪じゃないよ)。
いやー、すさまじい。ほれぼれする。この手数の多さ。この迫力。これが本当のドラム・ソロというやつか。すると、以心伝心でOも次のようにいう。「オレは観たことないけど、こりゃあ、ボンゾよりもすごいかも。それに比べると、リッチーの新しいバンドのドラマーはいまいち冴えないな。レコードだけでは判断できないけど……」。オレもラジオで聴いた限り、Oに同感。
イアンが上半身裸なのもうなずける。これだけ必死になってドラムを叩けば、真冬だろうと汗だっていっぱい出るわな。
ところが、ペイスのソロの最中、思わず不快な気分に陥ってしまった。
なんと、PAの裏でデイブがローディーとじゃれあいながらタバコをふかしているではないか。こいつ何考えているんだ。グレンにばかり歌わせて、ほとんど歌おうとはしない。挙句、タバコか……。
そうこう思ううちに、ようやくドラム・ソロも終了。「イアン・ペイイイイス」とグレンが叫ぶと拍手も倍増。グレンはそのままマイクを握ったまま、何かを喋り出す。

◎ This time around~Owed to G
自分が歌う曲は自分で紹介。ということで、This time around~Owed to Gのスタート。スタジオテイクとは違って、ジョンの奏でる音色はピアノではなくハモンド。
スャbトライトが二人に集中。グレンのソフトで甲高い声が会場中に鳴り響く。
それにしても考えていることは、オレもOもSもYも同じ。誰からともなくこんな言葉が。「カヴァーディールの出番、ホント、少ないな」
そして、こんな会話に進展していく。
「ノドの調子が悪いんじゃないのか」
「ノドの調子が悪ければ、あんなバカ声出さねえだろう」
「そりゃ、そうだな」
「それにしてもグレンが幅をきかせているな。どちらがリード・ヴォーカリストかわかんないな」
「リッチーがいたときも、こんな感じだったのかな?」
「ここまで出番が少ないということはなかったはずだよ」
やがて、Owed to Gへと移行。スャbトはトミーにも当たり出す。うん、トミー。なかなかのプレイだ。いいぞ。その調子だ。新しいパープルはおまえにかかっているんだぞ。そんな激励を飛ばす。そして、エンディングからトミーのソロへと移り、スャbトライトはトミー一人にだけ当たる。

◎ Guitar solo
深夜のラジオ番組で得た情報だが、トミー・ボーリンは手を怪我している。だから、百歩譲ったつもりだが、それにしてもこのソロ・タイムは先ほどのOwed to Gとはうって変わって退屈だ。ギターを弾いているというよりも、ギターとじゃれていると感じ。この人、じゃれるのが本当に好きなんだなあと思う。
そのうち、前半で演奏されたLove Childのフレーズを弾きだす。ああ、こんなフレーズ弾く暇があったら、ビリー・コブハムの「4分円」でも弾いてくれればいいのに……。それでも、選ばれしパープルのギタリスト。ケガさえしていなければ、すさまじいプレイをするんだろうなあ。
PA裏ではまたしてもデイブがタバコをふかしている。「声にいいわけがない。オレは大人になってもタバコだけは絶対に吸わない人間になろう」と強く心に誓う。
そして、ようやくこの退屈なギターのソロタイムが終了。おお、デイブがタバコをもみ消したぞ。久々にステージに登場か。今度は何の曲をやるつもりだろう。

◎ Drifter
聴き覚えがある。Drifterだ。カムテイストのB面一曲目。ようやくデイブが歌い出した。再び、観客は総立ち。自分もOもSもYも奇声を張り上げる。とはいうものの、これといったインプロなし。スタジオ・テイクそのまま。演奏は瞬く間に終了。

◎ You keep on moving
ここでグレンがベースのチューニング。ペイスはノドが渇いたのか、紙コップに入ったドリンクをガブ飲み。ジョンは再びトミーを呼び寄せるものの、今度は二人とも笑っている。「おまえ、やればできるじゃないか」みたいなことを言っているのだろうか。
その間、「ニッャ唐ヘとてもいいところだよ。美しい」みたいなデイブのMC。そして、You keep on movingがスタート。デイブとグレンは仲良く頬をすり合わせ歌い出す。この二人、仲がいいのか悪いのか、わからん。
この曲もこれといったインプロなし。スタジオ・テイクそのまま。強いていえば、オルガンソロが長かったくらい。
腕時計の針に目をやると、午後9時をとうに過ぎている。
「もう一時間半は演奏しているな」とSが言う。いよいよ、次あたりがクロージング・ナンバーかなと思ってしまう。でも、そうだとしたら、クロージングは何を演奏するのだろう。この時間帯を考えれば、Mandrake rootやSpace truckinのようなロング・ヴァージョンの演奏はありえない。じゃあ、何? Burnはもうやったし、いくらなんでもChild in timeはありえないよな。
すると、デイブも「ラスト・ナンバー」とか「ラスト・ソング」とか言い始める。こりゃあ、間違いないな。次がクロージングだ。場内は静まり返る。いや、嵐の前の静けさといったほうがいいだろう。アリーナの前方部分の客の大半は自分たちを含め、ステージに向けて突撃体制に入った。いつでも出撃可能。出遅れたら負けだ。皇国の興廃、この一戦にあり。と、そのとき、デイブが大声でこういななく。
「ストーーーーーーーーーブリガーーーーーーーーーーーーーーーーー」
...to be continued

★★ラモウんからのお知らせ★★
このシリーズは次回で完結しますが、ここで問題。
第二話の予告編でもふれましたが、ラモウんがボインを押し当てられ不条理な錯覚に陥ったとき、ディープ・パープルはいったい何の曲を演奏していたでしょう。
正解者の中から抽選で一名様の方に(ジャンケンを考えています)、「りんご」での暑気払い・もしくは忘年会の折、ラモウんから缶ビール一本、もしくはノン・アルコールビール一本、もしくは中国茶を一杯進呈させていただきます。ラモウんが参加できなかった場合、そのツケはラモノまわすようにマスターに伝えておきます。
締切りは6月1日いっぱい。
回答はコメント欄にお書きください(複数回答もしくは回答の変更は不可)。
なお、回答は次回・最終話の本文で記します。
ヒント → 二者択一だけど、ステージ付近の状況はどちらも同じ。
コメント (3)
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