DVDを観てから、レビューをどう書こうか、ずーと悩んでいた。
わたし、上戸彩ちゃんの大大大ファンだし、今年の邦画の中では、1、2の出来じゃないかなって思っている。
でも、そう書いちゃうと、多分、レビューの中では、マイノリティな意見になっちゃうのだろうなーって思って、なかなか書けなかったのだ。
☆そう思う第1の理由。
「2」であること。
つまり、続編は、前作という比較するものがあるから、ただでさえ、批判の対象になりやすい。
「マスク2」だって、さんざん叩かれていたもの。でも、あれはあれで、とっても面白かったと思う。もし、「マスク2」が、「マスク」と同じ俳優で制作されていたら、どうだったろうか?
ジム・キャリーの出世作として知られる「マスク」は、彼でなければダメだと言わんばかりの評価が多かったが、評価は、変わっただろうか?
その点、「あずみ2」は、「上戸彩」が果敢に「あずみ」役を演じ続けた。
「あずみ」でも、わたしは彼女の体当たりの演技に目頭が熱くなった。
「あずみ2」では、彼女の演技力はさらに飛躍していて、彼女らしい可愛らしさを上手に挿入しつつも、時折見せる厳しい眼差しが刺客としての孤独感を漂わせ、
それだけで、彼女でなければこの「あずみ」を演じ切ることはできなかったろうな、と思ってしまう。
殺陣だって、大したものだ。
前作の200人斬りでは度肝を抜かれたけれども、今回は、さらに流麗さが加わり、女剣士としての「カタチ」を彼女なりに確立してしまった。こんな女優は、もう当分の間、出てこないだろう。
わたしが、必死で調べてみたら、女剣士で人気を博し、成功した女優は、「琴姫7変化」の「松山容子」さん以来と思われる。当時の「松山容子」さんは、このTVドラマで国民的な女優になり、スポンサーの大塚○薬が社運を賭けて売り出した「ボ○カレー」のコマーシャルにも出演したから、ご存知の方も多いと思う。
それももう45年も前のことだ。女剣士で成功するなんて、それくらい稀なのだ。まして、ひとつの「カタチ」をつくるとなると只事ではない。今でも、琴姫の必殺技の「下段の構え」は有名らしいが、「あずみ」にも既に「200人斬り」という伝説がある。
残念ながら、今回の「あずみ2」では、その類のアピールするものはなかったけれども、このシーンの上戸彩の構えは、カッコいいと思うのだ。いかがだろうか。
☆そう思う第2の理由。
前作で愛する「なち」を自らの手で殺さねばならなかった強引さを、今回、どのように消化しているのかが不安だった。「あずみ2」を制作するうえで、あの設定は、なかなか難しい制約になるだろうなと感じていたからだ。
案の定、彼と瓜二つの「銀角」を登場させる羽目になった。
そうきたかと思ったものの、この「銀角」の設定は無難だったと思う。登場と同時に、あずみの身代わりとなって死んでいくだろうなとは思ったけれども。
「あずみ2」での銀角の役どころは、とてもうまくいっていると思うのだが、わたしとしては、なんとか生きながらえさせて、あずみと新しい人生を踏み出すような設定にしてほしかった。まあ、そんなことをすれば、一部ファンから非難轟々だとは思うし、全体としても安易な展開との謗りを受けそうだけれど。
☆そう思う第3の理由。
今だに上戸彩の女優としての実力が過小評価されているかも知れないという点。
そのような先入観でこの作品を観て欲しくない。
彼女は恐らく現在の日本女優の中で、最も輝いている女優の1人だと思うのだ。
彼女でなければ、この「あずみ」は演じ切れなかったと言っても過言ではない。
そうは言っても、彼女の大ファンのわたしが「もう少しなんとかしてほしかったなー」と思ったシーンが1箇所だけある。
これは、ちょっと緊迫感がないかな。
でも、監督にそう演技しなさいって言われたんだろうし、しかたないか。原作でも、あずみって、普通でない場面で、「ワクワク」って、やってたもんなー。この笑顔も、その延長線上かも知れない。
この笑顔が失敗でないとすれば、ほかにとりたててまずいところはなく、この凛々しさ、これだけが残る。
「痺れる~っ」と叫ばずにはいられない。
<この作品の見どころ>
☆勘兵衛との決着のつけ方
彼は、戦国自衛隊1549でも、おいしいところをもっていったし、ゴジラファイナルウォーズでも、目立っていた。最近、露出度が高い男優のひとりだ。彼目当てで、この作品を観たファンも多いのではと思う。
前作では、あずみとの対決で、今一歩のところで主君を守りきれなかった忠臣役を見事に演じていた。あずみの、海中から現れ、一瞬の油断を突き、清正を討ったその手口には、お見事と叫ぶと同時に、一瞬ではあるが、彼がかわいそうになったものだ。
今回は、彼がもっと前面に出てくるのかと思っていたが、最初に「羅刹鴉15人衆」とともに戦ったたけで、あまり登場しなかった。
それでも、彼があずみに投げかける最後のセリフ「一体、どこに行くというのだ」は、心に沁みた。
この調子なら、次回は、彼とあずみとの一騎打ちが見られるかも?
☆銀角との恋
「あずみ」と「あずみ2」を繋ぎ、かつ最大の違いは、銀角との恋である。
あずみには、今回は、使命とは別の選択肢が、生き残った唯一の仲間である「ながら」から彼の自己犠牲的な愛情によりプレゼントされていたのだ。
つまり「銀角」と生きる人生である。
それなのに、彼女は、使命の方を選んでしまい、再び愛する人を失ってしまうのだ。
あずみを助けるために、命を失ってしまった銀角の亡骸を見て、「なんなんだっ、これはっ」と叫ぶあずみの姿は、悲愴そのものだ。
今回の作品の全てが、このシーンに凝縮されていると言えるだろう。
☆上野甲賀衆との対決
彼らは強敵だ。この2人は強い。
しかし、それ以上に彼女・・・。
参ったなぁ。キル・ビルといい、妖怪大戦争といい、この小憎たらしい顔。これがいい。このような個性を持った女優は少ない。
彼女ならば、「ながら」がやられても、説得性がある。8歩ねぇ・・・。あのセリフは、ヤバイと思ったんだ。
それと、高島礼子が演じる空如。
この妖艶さは、彼女にしか出せないでしょう。これほどの強敵と刺し違えるのであれば、銀角も満足かな?
☆南光坊天海と真田昌幸との決着のつけ方
利用されただけかもしれないと言いつつ、最後の戦いを昌幸に挑むあずみは、もはや健気さを通り越して、神に近い。死んでいった仲間たちのために、意地を通したのとも違う。
まあ、この決着のつけ方をどうとらえるかは、観る人によって違うだろうから、あまり詮索しないでおきたい。ただ、わたしには、上戸彩の演じるあずみが一番斬りたかったのは、天海であったような気がしてならない。
だが、彼女は天海を見逃した。
それは、昌幸が、再三、息子の幸村に言った「これは、昌幸1人が起こしたこと、お前には関係ない」と言う言葉に心打たれたからではないのだろうか。
昌幸は、最初からあずみに討たれて死ぬつもりだったのだ。愛する空如を失い、せめてその仇の一太刀でもあずみに浴びせたいという言葉に、既に、その覚悟がみてとれる。そして、自分が全てを背負い、死んでゆけば、徳川からの攻撃を受けずに、息子や領民は助かる。勝ち目のない戦いをしないというのは、彼の持論なのだ。正に、昌幸こそ平和を望んでいた一人だったのだ。それを察して、あずみは昌幸を斬り、天海を見逃した。せめて、そう考えなければ、あまりにもあずみがかわいそうだ。
ということで、今年の邦画の中で、最高傑作ということにします。
当然、ハートは3つ
mina、お勧めの作品。
☆公式サイト
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余計なお世話かと思いましたが、今回の記事は「遠慮」を感じたのでコメントさせていただきました。
上戸彩ちゃんはバラエティ番組などに出てるあどけない姿よりも、真剣な目つきの彼女は結構好きです。演技もうまいですしね。
あとまつさんもおっしゃられてる通り、誰のものでもなく、自分のブログなわけだし、自分の好きなこと、思ったり、感じたことを素直に書けばよいのではないでしょうか。
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※記事の内容とは関係のないプロモートで失礼致しました。
お手数をおかけ致しますが、ご不要でしたら削除下さいませ。
ほほう。
uetoさんって人気あるんですねー。
いや、僕はほとんどuetoさんのでる
作品を見てないんでわからないんです。
SHINOBIに出ていた沢尻エリカが
すてきでした!!
個人的には前作『あずみ』がイマイチだったので、今作はまだ鑑賞していません。
WOWOWで放送されたら観るかもしれない。(^^;
他のかたもコメントしていますが、マイノリティの意見でも自信もってUPすれば良いと思いますよ♪
私の場合でも、世間の評価はものすごく低くても 個人的には最高の作品はたくさんあります。
人それぞれだから、大勢の意見に合わせることはありませんよね。(^^)
映画の「2」って、あたしは、好きです。
これは、斬って斬って斬りまくる!っていうのを期待していたので、、、、
でも、3、見ますyo!
gooに、文句のメール入れました。
こうすることで、TB出来るようになった方がいらっしゃったので。
またよろしくお願いしますね。
修正させていただきました。
自分的には前作がスゴク面白かったんで、2はちょっと…。(でも05年の邦画のベスト1ですけど)。北村監督で3作目も見たいです。
上戸彩ちゃんを応援する気持ちが伝わってくる
スゴ~くいい記事ですね。
ブログはこうでなくっちゃ!と
改めて思いました。
ボクも上戸彩は女優として抜きんでてると
ホントに思ってます。
これからも頑張って下さい。
また遊びにきます!