minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

入院録(その6)~弾性ストッキング~

2014年01月30日 | 入院録
「長い間、寝たままでいると、どうしても足の血行が悪くなって血栓になりやすいので、血栓予防用のストッキングを穿いて貰います。それと、血行をよくするためバイブレーターを付けさせて貰いますよ」ベッドに寝たままの私に看護士は言った。首から下はピクリとも動かないので、どんなにふうにしているのかは見えない。ストッキングは、細い金属ワイヤーが、足にぐるぐると強く巻きつけられたようで、ひどく痛かった。さらに、バイ . . . 本文を読む

入院録(その5)~カテーテル・バルーン~

2014年01月24日 | 入院録
点滴も痛かったけれど、カテーテル(バルーン)も痛かった。尿道ではなく、足の付け根付近がとても痛んだ。あれは、挿入されたカテーテルに過敏に反応して、その付近の筋肉が強く収縮するために起こる痛みだったと思う。どうせ「おむつ」をしているのだから、こんなものを装着する必要はないのではないかと思い、ナースの課長さん(最近は婦長さんとは言わないらしい)に外して欲しいとお願いすると、「脊椎損傷の場合、排泄障害と . . . 本文を読む

入院録(その4)~点滴~

2014年01月23日 | 入院録
テレビドラマ「スペック」の再放送を観た。懐かしかった。怪我をする前に。夢中になって観たのを思い出した。「一」と書いて「にのまえ」と読む不思議な名前も、その時に初めて知った。・・・やはり神木君は天才子役だなぁ・・・おっと、もう子役って言える年齢ではなくなった。「インストール」や「妖怪大戦争」に出ていた頃から、何年経ったことか。その頃だった・・・このブログを始めたのは・・・第一話のスペックホルダーによ . . . 本文を読む

いつものこと

2014年01月21日 | ひとりごと
ついこの間、紅白歌合戦で「あまちゃん」に再会したと思ったのに、 もう1月も下旬である。 今となっては、 テレビを観る以外にこれといった楽しみもなく、 働けず、収入も蓄えもなく、生活に怯えながら、 毎日、痛みと痺れと凍えに苛まれ、 それでも、少しでも良くなりたいと苦しいリハビリを続けている。 だらだらと生きているだけではないのか。 そう自問するも、 自分を納得させる回答を思いつくはずもなく、 1 . . . 本文を読む

入院録(その3)~ナースコール~

2013年12月29日 | 入院録
ナース・コール・・・入院患者にとっては、命綱だ。私の場合は首から下が完全麻痺状態だったから、マイクのようなものがベッドに取り付けられた。息を吹きかけると反応して、ナースステーションに判る仕組みだ。この調整具合が、なかなか難かしい。最初のうちは感度が良すぎて、通常の呼吸で反応してしまい、その都度、ナースの方々が私の病室に駆けつける事態となった。こういうことが続くと、「どうせ、また誤作動だわ」と思い、 . . . 本文を読む

入院録(その2)~高気圧酸素カプセル~

2013年12月28日 | 入院録
意識が戻った時は、激痛で叫んでいた。全身の筋肉が「こむら返り」をしているような痛みだった。特に両足のふくらはぎの痛みは耐えがたかった。「お願いーーーっ、だれか足の親指を反らしてっ」ふくらはぎが攣った時、いつもそうして治していたからだ。だれかが「やってますよ。どうですか?」と応える。でも、少しも痛みは収まらない。「もっと、もっとしてーーー」「限界までやってます。これ以上は無理よ」・・・そうなのだ。痛 . . . 本文を読む

孤閨を保つ

2013年12月24日 | ひとりごと
一人で寂しいクリスマスを過ごしている。 ケーキもチキンも何もない。 冷めたインスタントコーヒーを啜りながら、 録画したテレビドラマを見ている。 リアルなテレビ番組はクリスマス一色だから、とても見ていられない。 そんなのを見たら、孤独感が募るだけだ。 こういう状態を、少し気取って言うと、どうなるのだろうか。 「弧閨(こけい)を保つ」 ・・・妻(女)にとっていつもそばに居てほしいと思う夫(男)が長 . . . 本文を読む

入院録(始まり)

2013年12月18日 | 入院録
怪我をして、救急車で病院に緊急搬送され、意識が戻った時、最初に感じたのは、全身の筋肉の猛烈な痛みだった。遠くで担当医の声がする。「大丈夫ですか? 足は動きますか? 手は動きますか? 私の言っていることは判りますか?」私は身体を動かそうとしたが、ぴくりとも動かない。「首の骨が折れて、脊椎を損傷してますね。 ・・・・ 首から下が完全麻痺と ・・・ うーむ、一生起きられないかもしれない ・・・ ・・・  . . . 本文を読む

リハビリ(その3)~身体障害者手帳~

2013年12月16日 | リハビリ
自宅療養では、パソコンの前に座ることからスタートした。最初のうちは、パソコンの電源を入れ、パスワードの入力をしたら、もう、そこで限界だった。座っていられるのも、10分が精一杯だった。マウスをクリックできるようになるまでが大変だった。マウスに触るために、手を持ち上げると、腕が抜け落ちるように感じ、肩や上腕筋がとても痛い。手首から先の感覚がなく・・・・・・こう書くと、何も感じないのかと思われてしまうだ . . . 本文を読む

リハビリ(その2)~自宅療養開始~

2013年12月15日 | リハビリ
去年の今頃、私は退院して自宅療養となった。全快したわけではなく、法定の入院期間が経過したからだ。お金がなくて、部屋に置くレンタルテレビ代すら払えなかった私は、病院(回復期転院先)としても、早く出て行って貰いたい患者の一人だったろう。私の「ひがみ」だろうけれど、病院側の「早く出て行って貰いたい」オーラを全身で感じていた。最初に入院した病院で限度額申請をしていたおかげで、月額10万円以上の個人負担はな . . . 本文を読む

2013年12月10日 | ひとりごと
何故、こんなに調子が悪いんだろう・・・ そう思った。 朝のうちは、そうでもなかったのだけれど、 だんだん身体中が痛くなってきて、痺れも広がり、動けなくなった。 夜になって、這う這うの体で食事を摂り、薬を飲む段になって、 ようやく気がついた。 朝飲むべき薬を飲み忘れていたのだ。 あらためて、薬の効果、ありがたさを思い知らされた。 昨日のことである。 きちんと薬を飲むことは、今の私にとって、と . . . 本文を読む

リハビリ~日常生活でのリハビリ~

2013年12月07日 | リハビリ
寒くなって、身体の痛みがひどくなった。そして、一層、身体が動きにくくなってきた。身体中の筋肉が、私の意思にお構いなく、一斉に収縮し続けるのだ。左肩は切傷があるかのような痛みが、ずっと続いているし、足の甲は、ぱんぱんに腫れている。それでも、こうしてパソコンで文章を書けるまでに回復したのは、本当に幸せなことだ。外界との連絡が途絶えることがないように、怪我をして入院した当初から・・・首から下が完全麻痺と . . . 本文を読む

数字の呪縛

2013年11月06日 | ひとりごと
ふと時計を見ると、○時44分・・・。 4が重複している。 気のせいかと思ったが、時計を見る度にそうなのだ。 縁起を担ぐほうなので、4という数字が気になってしまう。 4=死 漢字文化圏では、「死」と同音または類音となるので忌み嫌われる傾向がある。 気になると、どうしても時計を見る。 すると、また、不思議なことに4時44分・・・。 うーむ。 事故で九死に一生を得たが、まだ死の呪縛から逃れられて . . . 本文を読む

リハビリ・涙・3S

2013年11月05日 | リハビリ
去年の夏、事故で首骨折、頚髄損傷で深刻な後遺症が残った。全身の麻痺と痛みだ。頚髄損傷による痛みというのは、激しいスポーツ後の筋肉痛が常時あると思っていただいたら判り易い。激しいスポーツ後とは、私の場合、筋肉痛がとても強いからだ。それも全身だから、かなりしんどい。就寝時は痛みのために寝付けず、睡眠導入剤が手放せなくなってしまった。眠っている間も、痛みにうなされているらしい。朝は、全身の痛みで目覚める . . . 本文を読む

その後

2013年11月03日 | ひとりごと
入院生活を半年続けた後、自宅療養となりました。 頚髄損傷の場合、急性期~回復期に入院できる日数が法律で決まっていて、 それが約半年・・・。 その後は、裕福な方ならば自費でどこにでも入院できるのでしょうが、 私のような貧乏人は、やむなく自宅療養となります。 最近、身体障害者手帳の交付を受けましたので、 重度身障者医療費交付の対象となり、 週1回程度のリハビリは自己負担なく、受けられるようになりました . . . 本文を読む