先週、ヒーターが効かない…との事でいろいろ調べたものの原因が判らないままタイムオーバーで出庫したクオン…
本日、再入庫…
結論から先に言うと、原因はヒーターコアで、詰まってはいませんでしたが詰まりかけでした…
水温が安定しているにもかかわらず、ヒーターが効かない…という症状からどうしてもヒーターコアの線が拭いきれず、コアを外して単体点検の結果、コア内部の抵抗が多い事が分かりました…
詰まっている訳では無かったので車上点検の祭は正常と判断しましたが…
クオンはヒーターコアが簡単に外せるタイプで助かりました…
危うく悪くないウォーターポンプを交換するところでした…
コレは外したヒーターコア

外観は全然キレイです…それもそのはず、このヒーターコアは2年前に別の整備工場で交換してたらしいです…
外したコアの内部を調べると…
こちらはアウトレット側…キレイですね…

ところがインレット側は…

コテコテ…
なるほど、アイドリングでヒーターが効かない訳です…
しかし、2年でこんな状態になるとは…今後、要注意ですね…
交換後のヒーター温度は…

バッチリ効いてます…笑
という事でヒーターは直りました…
が、しかし本題はここから…
このクオン…先週納車した後に、運行中にエンジンチェックランプと煙のマークのランプが点灯した…と運転手さんから伝言が…
煙のマーク…とは恐らくUDS系(アドブルー)かと…
一難去ってまた一難…
現在はチェックランプは点灯しておりません。
診断機を繋いで過去履歴を見てみると…

やっぱりUDSでした…
エア圧異常(スタートアップ)…と出てます。
この故障コードはスタートアップ時にエアの圧力が基準値から外れると検出します…
現在は正常みたいですが、作業サポートからUDSシステムの試運転をしてみます…

すると、途中でエラーが発生した為試運転を中止しました…故障コードを確認して下さい…とのメッセージが…
確認すると…

エア圧異常(CMG中)
CMGとはコミッショニング(試運転)の事です。
やっぱり…
最近このUDSのエア系統のトラブル多いです…
エア系統の故障コードを検出したらまず、診断機のアクティブテストにてエアバルブテストを行います…
で、指示値を60%辺りまで上げてオリフィス前側の圧力を7800hPa付近まで上げた時のオリフィス後側の圧力を確認します…

通常4200hPa以下が正常値なので、現在値が4311hPaという事は基準値を超えてます…
なのでUDSのエア配管の点検と内部洗浄をしていきます。
まずはドージングホースとアトマイザーを外します…


外したアトマイザー

詰まりは無さそうですね…
次にドージングモジュールの点検と清掃
コネクター外して抵抗測定

基準値が12~18Ωなので抵抗値は問題無さそうです…
ディーラーさんなんかではトラブルが多発するからか問答無用で交換する事が多いみたいですが…抵抗値が正常範囲な場合、基本、内部の掃除で大丈夫です…掃除の方法には注意が必要ですが…
次にエア配管を外して…

キレイなお湯を注入して…


エアブローします。

ドージングホース側にちゃんとエアが抜けるのを確認します…
更にポンプモジュールからドージングモジュールまでのエア配管も外して内部洗浄。

内部にオイルが回ってしまってます…
おそらく、ドライヤーからのオイルミストだと思います…
こちらもクリーナーを注入後、エアブロー…を数回繰り返します
中の洗浄が終わったら組み付けて、再度エアバルブテストを行います。

掃除前は4311hPaだったオリフィス後側エア圧が…3346hPaまで下がりました…
基準が4200hPa以下なので合格。
それだけ詰まってた…という事です…
で、最後にもう一度試運転を実施します…


正常に終了する事を確認して完了。
今まではアドブルー側のホースが詰まる事はよくありましたが、最近は今回のようにエア配管内が汚れてトラブルになるケースが増えてます…
こういう状況を見るとドライヤーに加えてエアコンプレッサーのメンテナンスも重要だな…と改めて思います…
ドライヤーを定期的に交換してもコンプレッサーからのオイル上がりが酷かったら意味無いですからね…
この車両もドライヤーは定期的に交換してますが…距離も距離なので、そろそろコンプレッサーのオーバーホールも考えていかなきゃいけませんね…
本日、再入庫…
結論から先に言うと、原因はヒーターコアで、詰まってはいませんでしたが詰まりかけでした…
水温が安定しているにもかかわらず、ヒーターが効かない…という症状からどうしてもヒーターコアの線が拭いきれず、コアを外して単体点検の結果、コア内部の抵抗が多い事が分かりました…
詰まっている訳では無かったので車上点検の祭は正常と判断しましたが…
クオンはヒーターコアが簡単に外せるタイプで助かりました…
危うく悪くないウォーターポンプを交換するところでした…
コレは外したヒーターコア

外観は全然キレイです…それもそのはず、このヒーターコアは2年前に別の整備工場で交換してたらしいです…
外したコアの内部を調べると…
こちらはアウトレット側…キレイですね…

ところがインレット側は…

コテコテ…
なるほど、アイドリングでヒーターが効かない訳です…
しかし、2年でこんな状態になるとは…今後、要注意ですね…
交換後のヒーター温度は…

バッチリ効いてます…笑
という事でヒーターは直りました…
が、しかし本題はここから…
このクオン…先週納車した後に、運行中にエンジンチェックランプと煙のマークのランプが点灯した…と運転手さんから伝言が…
煙のマーク…とは恐らくUDS系(アドブルー)かと…
一難去ってまた一難…
現在はチェックランプは点灯しておりません。
診断機を繋いで過去履歴を見てみると…

やっぱりUDSでした…
エア圧異常(スタートアップ)…と出てます。
この故障コードはスタートアップ時にエアの圧力が基準値から外れると検出します…
現在は正常みたいですが、作業サポートからUDSシステムの試運転をしてみます…

すると、途中でエラーが発生した為試運転を中止しました…故障コードを確認して下さい…とのメッセージが…
確認すると…

エア圧異常(CMG中)
CMGとはコミッショニング(試運転)の事です。
やっぱり…
最近このUDSのエア系統のトラブル多いです…
エア系統の故障コードを検出したらまず、診断機のアクティブテストにてエアバルブテストを行います…
で、指示値を60%辺りまで上げてオリフィス前側の圧力を7800hPa付近まで上げた時のオリフィス後側の圧力を確認します…

通常4200hPa以下が正常値なので、現在値が4311hPaという事は基準値を超えてます…
なのでUDSのエア配管の点検と内部洗浄をしていきます。
まずはドージングホースとアトマイザーを外します…


外したアトマイザー

詰まりは無さそうですね…
次にドージングモジュールの点検と清掃
コネクター外して抵抗測定

基準値が12~18Ωなので抵抗値は問題無さそうです…
ディーラーさんなんかではトラブルが多発するからか問答無用で交換する事が多いみたいですが…抵抗値が正常範囲な場合、基本、内部の掃除で大丈夫です…掃除の方法には注意が必要ですが…
次にエア配管を外して…

キレイなお湯を注入して…


エアブローします。

ドージングホース側にちゃんとエアが抜けるのを確認します…
更にポンプモジュールからドージングモジュールまでのエア配管も外して内部洗浄。

内部にオイルが回ってしまってます…
おそらく、ドライヤーからのオイルミストだと思います…
こちらもクリーナーを注入後、エアブロー…を数回繰り返します
中の洗浄が終わったら組み付けて、再度エアバルブテストを行います。

掃除前は4311hPaだったオリフィス後側エア圧が…3346hPaまで下がりました…
基準が4200hPa以下なので合格。
それだけ詰まってた…という事です…
で、最後にもう一度試運転を実施します…


正常に終了する事を確認して完了。
今まではアドブルー側のホースが詰まる事はよくありましたが、最近は今回のようにエア配管内が汚れてトラブルになるケースが増えてます…
こういう状況を見るとドライヤーに加えてエアコンプレッサーのメンテナンスも重要だな…と改めて思います…
ドライヤーを定期的に交換してもコンプレッサーからのオイル上がりが酷かったら意味無いですからね…
この車両もドライヤーは定期的に交換してますが…距離も距離なので、そろそろコンプレッサーのオーバーホールも考えていかなきゃいけませんね…