メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

最近の作業…41

2021-08-08 10:22:00 | 整備
最近の作業…

まずは車検のトレーラ。


残量だけ見れば車検には受かりますがカムの立ち具合からシューを交換。


他にもリーフの端が欠損…
下廻り検査では気付かず、グリスアップする段階で気付いた…




リーフの交換…
部品があったから良かったけど、下廻り検査の段階で気付くべきでした。




ウェアパッド部にはモリブデングリスをタップリと塗っておきます…


足廻り組み付けて完了。



こちらはプロフィアの車検。




リヤのブレーキの残量が少ない為に交換。


その他は特に問題なく終了…


こちらは遠方より入庫して頂いたクオンの車検…






数ヶ月前にインジェクターを交換したクオンです…
エンジン廻りはベルト類を交換…


車検の少し前に水漏れトラブルで交換したM/Tオイルクーラーに接続される冷却水ホース…


その時は一本しか間に合わず、漏れていない方はノータッチだった残りのホースも車検のタイミングで予防交換。


更に劣化の見られたラジエーターホースも予防で交換。


他にもドライヤーや燃料エレメント類は問答無用で交換…
この辺りは定期的にメンテナンスしておく事が重要になってきます。
整備も終わり車検を受けて完了。



レリーズ焼き付きで走行不能となりレッカー入庫したレンジャー…


クラッチのO/H…




焼き付いたレリーズベアリング。


ハブのグリス孔はちゃんとキレイにしときましょう…


クラッチO/Hで完了。




出先で走行不能になったクオン…
とりあえずレッカーでお客様の車庫まで回送したあと、出張で点検しに行くとエンジンはかかるけどエアーが全く溜まらず…
コンプレッサーのチャージパイプ緩めて確認するもエアが出てこない…
という事でコンプレッサーに何かしらの不具合が起きているのは間違いなさそう。
現地でコンプレッサーを交換しようかとも考えましたが、色々と不安要素が多かったので工場まで回送する事に。
エンジンはかかるのでサービスカーに積んであるコンプレッサーから車両側エアタンクにエアを供給してエアーをあまり使わないように何とか工場まで回送してきました。

お客様の車庫からウチの工場まで数キロでしたがその間に3回ほど路上でエアチャージ…
周りの車からは何やってんだコイツら…と思われたでしょうね。笑

で、何とか工場まで回送してきて早速作業開始…




取り外したコンプレッサーを見てゾッとした…


ギヤを固定するナットが緩んでる…
キーも何もないテーパー嵌合なのでナットが緩んでギヤが空回りしていたようです。



にしてもナットが落ちなくて良かったですね…
落ちていたら間違いなくエンジンブローに繋がっていたでしょう…


原因は恐らく前の所有者時代に行った修理の可能性が高いという結論に。


今回はお客様の意向もあり中古のコンプレッサーで対応。
新品はバカみたいに高いですからね…


水廻りのホースも同時に交換。


無事にエアも汲むようになりました…


エスコットのクラッチ系の過去エラーが残っていたので消去とエスコットの作動やクラッチのテスト、残量確認を行い問題ない事を確認して完了。















DPF洗浄&SCR触媒交換で入庫したプロフィア …
まずはDPF降しーの…


SCR触媒降しーの…


新品SCRに洗浄済みのDPFを組み付けて…


ドッキング。


テールパイプのフランジ面が歪みで排気漏れを起こしていました。
にしてもすごい歪み…
これは取り外す前の画像ですが…


組み付けまでに部品が間に合わないのでアルミテープでシールして完了。




スーパーグレートの車検でシートベルト警告灯が点かない事に持ち込む直前で気付き急いで修理。
まあシートベルト警告が点かないケースのほとんどがバックルのスイッチ不良ですね…
内部で断線しておりました。


部品を待ってる余裕が無いので修理。
根本で断線しているので基盤にハンダで直付け…


無事にシートベルト警告も点灯&消灯するようになり完了。

せっかく修理したのに陸運局の検査官は見ませんでしたとさ…笑


ウィングが動かないという事で出張で点検…


とりあえず現状の確認をすると…
主電源は入り、スイッチ押すとマグネットも作動している音がちゃんとしていたのでマグネットスイッチまでモーター電源が来てるか確認すると来ていない…


という事で線を辿っていくとバッテリー裏で外れてプラプラしておりました…笑
バッテリー交換時には外す必要はないので、何かのタイミングで外したのに付け忘れた可能性が高いですね…
接続して…


マグネットスイッチ手前までちゃんと電気が来ている事を確認。


ウィングも動くようになりこちらも完了。




EXDギガのDPF洗浄…


手動再生要求が1日に何度もあるとの事で作業です…


個人的にはいすゞのこのタイプはDPF単体で脱着するよりユニットごと降ろしてからDPFとSCRを分離する方法のほうが圧倒的に早いと思います…
なにせ日野車と違ってあちこち遮熱カバーで覆われていますから…


温度センサ、NOxセンサ、EXパイプのフランジ、尿素水インジェクター、差圧センサのホースを取り外せば、あとは取り付けボルト4箇所を外せば降りてきます。
正味15分もあればユニットは降りるんじゃないかな…


全体を覆うように取り付けられた遮熱板を取り外して…


DPFとSCRを分離…


DPFの酸化触媒入口…
半分以上閉塞しちゃってます…


当然、触媒入口が閉塞しちゃうと再生温度上昇の妨げになるので何一ついい事はありません。

ECUは自動若しくは手動で燃焼させようとする→触媒入口が詰まっているため温度が適正温度まで上がらない→結果的に再生も正常に終わらない→あまり差圧が改善されない→そのためすぐにまた再生要求をかける→再生してもやっぱり焼けない…
といった悪循環になり、頻繁に再生要求される訳ですが、こうなったら潔く洗浄しましょう…


こちらも洗浄済みのフィルターに交換して…


SCRをドッキングして遮熱カバーの取り付け…



この遮熱カバーの取り付けが地味に時間かかる…
全体のカバー同士がどこかしらで共締めだし、ステーを取り外してるのでボルト穴は全体的にズレてくるし…


なんでこんな造りにしたんでしょうね。



組み付けたらユニットで車両にドッキング。




あとは強制再生して温度がキチンと上がる事と差圧の確認。
データのリセットも行い完了。


ウチでは珍しい外車ルポの車検。


チャージランプが点灯しておりオルタネータの発電量が9Vとご臨終のため交換。


リビルトオルタネータ…

にしてもオルタネータのB端子剥き出しってどうなんでしょう…




他にもABSのチェックランプも点灯していたのでオルタネータ交換後に点検。
外車に強いiSCANe…


ウチではあまり活躍しませんが、たまに入ってくる外車や近くの整備工場さんから依頼の外車の診断時には役に立ちます…笑



ABSアクチュエーターのエラー。


一度リセットするとその後は拾わないのでオルタネータ不良からの流れ弾だった可能性はありますね…


とりあえず様子見です。



車検を終えて納車した次の日に事故で再入庫したエルフ…
信号待ちで停車中に後ろから追突されたようで、テールランプ含めナンバープレートや、パワーゲートのセーフティバーまで曲がっちゃってます。


停車中の追突という事でこちらの過失割合は0ですが、昨日送り出したばっかりの車がこんなカタチで戻ってくるのは複雑ですね…笑
車検でテールレンズも換えたばっかりなのにもう既に割れてるし…笑
こちらも見積りと作業を進めます…



それから8月は決算月…
現場仕事に加え事務仕事、税理士との打合せなどなど忙しくなりそう…




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