メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

キャラバン製作記…1。

2019-04-22 22:53:00 | 製作
出張作業用に購入したNV350キャラバン
 
前回の記事で床板を張り付けた所までは書きましたが
 
 
その後、現在進行形で進んでます。
 
出張作業とはいえ軽作業だけではなく、そこそこヘビーな作業にも対応出来るようにしたいというのがコンセプトで製作してます。
 
まずは自動車整備で必要不可欠となるエアコンプレッサー。
出先では電源など確保出来ないので当然エンジン式のコンプレッサーになります
購入時に乗ってきたパレットをそのまま乗せて固定してアングルで枠を製作。
 
エアホースリールも付けました
 
 
コンプレッサーとしては小型ですが3.7kwとこのサイズとしてはパワフルです
ただ、エアタンクが少々小さいのと最高使用圧力が1.0MPaと自動車整備用としては少々物足りないのでアレをコチョコチョして1.3MPa位で使えるようにしてあります
後はレギュレータを介してその都度圧力を調整しながら使う感じです
まあ通常のエアツールには十分すぎるパワーです
 
 
 
 
 
更に出先で100Vが使いたい時の為に発電機が欲しかったんですが、新品は高額なので中古を探していたのですがそれでも高い
そこで色々な人にその話をしていたら、ある人から使ってない発電機を持ってる人がいるという事で聞いてもらったら格安で譲ってくれる事になりました。
 
 
マキタのエンジンウェルダー&発電機
いやー理想的な溶接機能付の発電機を格安で譲ってもらいました
どこでどんな話に繋がるか分からないのでとりあえず話してみるものですねぇ
 
数年動かしてないようでエンジンがかかりませんでしたが、燃料系統を掃除してお亡くなりになられたバッテリーを交換したら無事にかかりました。
 
 
 
発電だけじゃなく溶接が出来るのは心強いですね
溶接ケーブルが無いので買う必要はありますが
紹介してくれた友人に感謝。
 
 
 
 
 
更に工具箱も追加で購入
普段からお世話になっているスナップオンの担当者さんにKRA2025というキャラバンにも収まる小ぶりなタイプを
まあ個人的には別にスナップオンじゃなくてもよかったんですけど、話の流れでこうなっちゃいました。笑
キャンペーン価格で仕入れてくれたのでまあいいっか
 
キャスターは取り外して荷台に固定します
 
 
 
 
画像だと分かりづらいと思いますが、スナップオンのエンブレムが斜めなんだよな
適当な作業しやがって
 
予定ではこの工具箱の天板にウッドパネルを乗せてバイスも付けて作業台としても使えるようにする計画です
 
 
発電機も固定してこんな感じに収まります
予定通りのサイズ感でいい感じ
 
 
後は電源コードリールや小型の酸素&アセチレンボンベも積みたいし、収納棚も製作しなければ
 
こんな感じでまだまだ理想には程遠いですが着々と進んでます。
 
それから長らく苦労していた場所の問題も大きく進展があり、ようやく歯車が少しづつですが動き出した感じがあります
 
さあこれからが楽しみ
 
 
 
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エンジンスワップ…完了。

2018-02-11 19:49:43 | 製作
少し間が空きましたが前回の続きです。


前回までの内容はこちら


セルモーター取付け加工の為、メーカーに送ってあったエンジンが戻って来ました…
というより、実は1月末にはエンジンは戻って来てましたが他の仕事で手付かずだっただけです…

リコイルスターターからセルモーターに変更されたエンジン…


どうやって加工したんだろ…
元のブロックはセルモーター取付け用の穴が空けてなかったんですよね…
ブロックに打刻してあるエンジンナンバーは変わってないので、エンジンバラバラにしてブロック単体でホールソーで穴空けるのかな…⁉︎
それとも組んだ状態で穴を空けれる機械があるのかな…

と、余計な事が気になってしまいました…


エンジンを仮固定してエアクリーナーケースの製作の続きを。




前回、ケースだけは作っておいたのでそれに合わせたフタとダクトを製作します…


こちらも同じアルミ板でサイズに切り出し…


位置やサイズを確認しながら溶接していきます。


で、エンジンに取り付けて干渉する所がないか…などの確認。




フタを乗せてみます…


更にダクトを通すパイプを溶接しようと思ったらちょうどいいサイズのパイプが無かったので転がってた縞板を丸めてパイプに…





フタの取り付けステーも溶接…





ユニットに組んでフレキシブルダクトで…


隙間を埋めるためアルミテープでシール。


ま、見栄えはイマイチですが機能性重視という事で…笑


フタの裏にももちろん密閉する為のゴムパッキンを入れてあります…

なので万が一ユニット内で排ガスが漏れ、充満したとしてもこれでほぼ100%に近い外気を吸気出来るハズです…

という事で、長かったエンジンスワップシリーズも終了です…


これでトラブルが再発したらまた続くかも…笑


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エンジンスワップ…番外編。

2018-01-12 19:59:27 | 製作

以前、エンジンスワップを行なったパワーユニット…

記事はこちら


更にその時の認識の甘さが招いたエンジン不調…

記事はこちら


当時は次の予定があった為、応急的に外気を導入するダクトを製作してとりあえず対応しましたが…

今年に入り、次の輸送まで1ヶ月程空くという事で応急的だったインテークの加工をする事に。
更にお客様からやっぱりリコイルスターターは不便だ…というご意見があり追加でセルモーターも取り付ける事に…
ただ、セルモーター取り付けに関してはメーカーが選定したエンジンという事もありメーカーさんが面倒見てくれる事になりました…笑




今のところユニット内で排ガスが漏れる事もエアクリーナーが詰まる事も無く無事に運行出来ているようですが…


今回の加工で可能な限りユニット外のキレイな空気を導入出来るようにエアクリーナーケースを新規に製作します…
応急的な対策だったので見た目もよろしくないですしね…笑


純正ケースを加工する事も考えたんですが、吸い込み口の位置が悪く純正ベースでは満足な対策が出来ないので新規製作する事にしました。


とりあえず、エンジンはセルモーターを付けてもらう為、取り外してメーカーに送ります。




これが純正のエアクリーナーケースのベース部分…




使う材料は板厚4mmのアルミ。


サイズに切り出し…


土台部分にはキャブレターのダクト径に合わせた穴を開けます…


こんな感じでフィルターが付くイメージです…


周りの囲い部分も…




位置を合わせて仮付け。




角度や面を確認しつつ本溶接…




こんな感じで収まります…


この上にダクトを通すフタを製作するんですが、
フタに穴を開けてただダクトを通すだけではあまりにも芸が無いので…笑

ダクトから水分を多く含んだ空気を吸い込んだ時などにその水分がエアクリーナーに直接当たらないようにする為にも仕切り板を製作。
こちらは板厚1mmのアルミ板で…


ちなみにコレは2個目で1個目は見事に失敗しました。笑

薄板アルミって物凄く溶接が難しいんですよ…

点付けでもすぐ穴が空いちゃうんですよねぇ…
電流が強いのかな…と思い少し下げると今度は溶けずに歪んじゃうし…
パルス機能付きの溶接機ですがレシオ変更は出来ないタイプなんですが…
パルス使っても電流と周波数の設定が悪いのか溶けちゃうんです…
薄板の溶接が得意な方…誰か教えて下さい。笑

今回はなんとか点付けを繋げて仮付けして最後に超スピードなめ付け。笑


それでも裏は溶けちゃってます。


うーん難しい。
コレも練習あるのみ…ですね。



この仕切り板をフタに付ける予定…


後はフタの製作ですが…

フタはエンジンが戻って来たらダクトの位置を合わせながら作る予定です。

という事で作業はここで一旦ストップです。



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エンジンスワップ…その後。

2017-10-13 07:13:59 | 製作

以前記事にしたエンジンスワップ


無事エンジンの換装作業も終わったトコまでが前回の内容でしたが…

その後エンジンの作動テストなどを終え、パワーユニットがトレーラーに搭載されました。


後は荷を積んだ状態での作動テスト。

このパワーユニットはポールトレーラーのステアリングを操舵する為の油圧を発生させるもので、荷物によってはトラクターとトレーラーの全長が30m近くにもなる場合があり、そのままでは交差点などを曲がりきれないのでトレーラーのタイヤもステア出来るようになってます…

当然、荷を積まないと大した負荷もかからないので空荷の時に問題無いから…といって作業完了という訳にはいきません。

もともと搭載されていたヤンマー(ディーゼル)がブローして、その後応急的にロビン(ガソリン)を載せて運行してもらったんですが荷を積んだ状態での負荷にトルク負けしてエンジンストールしちゃってました…
そこでパワーユニットのメーカーさんに新たに選定してもらったHONDAエンジン(ガソリン)を搭載した訳ですが…
なんせ夜間輸送なので途中で止まった…なんてシャレになりませんのでこの目で確認するまでは安心出来ません。

という事で荷物の積込みと運行に同行して問題無いか?を確認してきました。




で、結論から言うと心配していたパワーやトルクは全く問題無く、ヤンマーに比べ最高回転数も上がりステアリングスピードも速くなり荷物を積んだ状態でもパワフルでした。




が…





新たな問題が発生…

運行も終盤に差し掛かった頃、パワーユニットのエンジンが不調になりエンジンストップ…





再始動を試みるもかかりそうでかからない。


何度かクランキングするとブスブスしながらもなんとかかかったんですが、スロットルを全開にしても回転が上がらず、くすぶっている感じ…
そのまま再度エンジンが止まってしまい…

症状的にはプラグがカブってるような…


で、原因を探る為にエアクリーナーやプラグを点検するとプラグは見事に真っ黒&湿っており、新品のはずのエアクリーナーも真っ黒け…

プラグを掃除してエアクリーナーを取り外した状態でクランキングしたらエンジンも始動。
スロットルを開けると回転も上昇…

エンジンがかかっている状態でエアクリーナーを取り付けるとまたブスブスとくすぶりながらエンジンストップ…

どうやらエアクリーナーが詰まって必要な量の空気がエンジンに吸い込めない為にエンジンが止まってしまうみたい。


とりあえずまだ運行も残っておりこれ以上時間をロスする訳にはいかないのでエアクリーナーレスでカバーだけ付けてエンジン始動…その状態でなんとか無事に輸送も終わりましたが…

お客様にはしっかりと叱られました。笑

原因はマフラーから排ガスが漏れてユニット内に充満…それを再度吸気してしまいエアクリーナーが詰まった…という結論に。

取り外したエアクリーナー
本来黄色なんですが真っ黒。


マフラーから排気漏れ→ユニット内に溜まる→吸気側がその排ガスを再度吸い込む→燃調が悪化→燃焼状態が悪くなるので排ガスが更に汚れる→その排ガスを更に吸気…
といった感じに悪循環を繰り返したかと。

とりあえず原因はこんなとこです…

ただ、さすがにエアクリーナーレスの状態ではリスクが高いし、翌日の深夜にはまた次の輸送があるのでそれまでになんとかしないといけないので…

車が空いた朝一番からパワーユニットを取り外して工場に持ち帰り対策をする事に。
エアクリーナーは新品に交換。

課題としては…

・ユニット内で排ガスを出さない
・吸気はユニット外のキレイな空気を吸う

この2点。

まあよく考えれば当たり前の事なんですが、少々認識が甘かったと言わざるを得ません…

今回のような汎用エンジンは換気の良い所で使用する想定なのでパワーユニットのような閉ざされた空間で使用するにはいつも以上に吸排気に気を遣う必要があったという事ですね…

いい勉強になりました…笑


まずはマフラー各部からの排気漏れを徹底的にシールドします…

ピンボケすいません…笑

カバーの隙間を溶接。




更に今回マフラーを加工するにあたり使用しなくなったビス穴からも思いっきり排気ガスが漏れてました。
コレは加工前の写真…


遮熱板が付いてると見えない部分だったので外して気付きました。
まさかこの穴から漏れてるなんて…
そのビス穴も溶接で閉じます。



ユニット内にはあちこちにススが付いてます…


そんなマフラーとインテークが隣合わせな構造なので…
マフラーから排気が漏れたらそりゃインテークが吸い込むよなぁ…( ´_ゝ`)

スリップジョイントにもマフラーコーキングとアルミテープでシール。



とりあえずマフラーのシールド処理は完了。


次はインテークがキレイな外気を吸い込めるようにダクトを製作します。
矢印の位置から空気を吸い込むんですが、形状的に100%外気とはいかないのでアルミ板でなるべく隙間が出来ないように形を合わせてカットしていきます。



切って曲げてを繰り返し…




各部を溶接して…




取り付けます。


上蓋は溶接しちゃうと取り外しが出来なくなるので今回はタイラップで脱落防止をして上からアルミテープを、更にダクト用の穴を開けてフレキシブルダクトでパワーユニット外に出します…


外側にも雨が入らないようにカバーを。
コレはホームセンターで980円で買ったダクトカバーです。笑


コレで今回の原因の対策は完了です。
エンジンを始動してもユニット内での排ガスの漏れも無さそうです。

今回は次の輸送の関係もあり、とりあえずここまでで作業は一旦終了…

再度車両に載せて昨日の輸送は無事に何事もなく終了しました。
とりあえずホッとしましたが…

めでたしめでたし!とはいかず今後の課題も先読みして対策する予定を立てなければ…

まず、エアダクトも当面はコレで問題無いでしょうが今回は一時的な対策なので今後はエアクリーナーのケースを新規に製作して100%外気を吸入出来るようにするつもり。


それから熱害対策も。
コレは実はこのエンジンを載せた時から懸念していた事なんですが…
ディーゼルエンジンに比べガソリンエンジンは高温になりがちで…
更にユニット内にマフラーがある為どうしてもユニット内部の温度が上がり気味になってしまいます。

今回ユニット内部の温度を測ってみると…

測定時の外気温度は約31℃…


このような温度センサーで測定します。


ユニット内の温度は…


72.8℃…



マフラーの真横の温度は126℃…


マフラーの1番熱い所に限っては約200℃…


エアクリーナーの吸い込み口…つまり吸気温度は55℃…


やっぱり少し高めですね…


今後は熱対策も大きな課題となりそうです。





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エンジンスワップ… 2。

2017-09-30 22:48:08 | 製作
頼んでいた材料や部品が少しづつ揃い始めたのでここ数日間のパワーユニットのエンジン換装作業を…


まずは載せる予定の新エンジンはもともと載ってたエンジンと比べ各部のレイアウトやサイズも違い、所定の位置に合わせるとスペースに収まりきらずはみ出てしまいます…



このままだと外板パネルが付かないのでアングルを使い若干ワイド化させます。


位置合わせ…


外板パネルの取り付け用の穴を開け…
タップは手間がかかる為、裏にナットを溶接。







仮付けして位置関係を確認。


収まりました。




パネルを付けるとこんな感じ…


問題無ければアングルも本溶接。


このエンジンだとこの間口は狭く、このままではチョークやスロットルレバーが隠れてしまうので操作し易いように間口を広げます…


元のヤンマーエンジンはセル付きだったんですが、新エンジンはリコイルスターターのタイプ…
どうせならセル付きが良かったな…笑

広げた分、裏にはフラットバーで補強を…







後はここに開閉式の扉を作る予定ですがそれは後ほど…


お次はマフラー。


もとのヤンマーとはマフラー排気口の向きが180度逆なのでパイプで延長させます。




マフラーは厚み1mmのステンレスパイプを使用。
それに色々な角度のエルボを使いレイアウトを考えながら製作していきます…
パイプやエルボは配管設備用の物なんですけどね…笑
通常のマフラー用パイプだと振動からすぐ割れちゃうんですよ…
なので耐久性を重視して配管用パイプを使用します。


干渉しないよう、且つ、なるべくコンパクトに取り回していきます。




全て仮付けで位置を確認しながら…


おおかた決まったらマフラーを取り外して本溶接。


再度エンジンに取り付けて位置の確認。





で、金属加工会社さんに頼んでいたブロックも届きました。
6面加工で精度はバッチリ。




早速、エンジンに付けてブロックの取り付け位置を決めていきます…


高さや回転軸のセンターは完璧。


ブロックを仮付けしてエンジンを一旦降ろして…




本溶接を行います…
ビードは3層で仕上げ。








これでエンジンの搭載位置は決まったのでエンジンを載せてマフラーの続きを…
目測で大体の出口位置にマフラーの向きを決めてありましたが、まずまずのところですね…笑


若干の修正で済みそうです。
マフラーを一本物で製作すると今後取り外す時に困るので途中にスリップジョイントを設けて切り離しが出来る様にしておきます。


出来合いのフランジにパイプを溶接して途中で脱着可能な造りに…


この辺はもう出来合いの物を上手く活用していくに限ります…笑
なんといっても楽だし早いですからね〜



更にパネル外に出た後も邪魔にならないようにレイアウト。




仮付けして位置に問題が無ければ、取り外して本溶接。




マフラーは完成。






マフラーのレイアウトも決まったので、ここからエンジンを1度降ろして錆止めを吹きます…




パネルにも…


中の錆止めが乾いたら再度エンジンを搭載。
延長したマフラーパイプが燃料タンク横を通るので耐熱バンテージを…
遮熱板を作ろうかとも考えたんですが時間がないので…笑






で、搭載。



更に開閉式の扉を製作。
材料は余っていたアルミの縞板で作る事に…
その他の小物部品はホームセンターで調達。
丁番やパンチングシートを…





縞板をサイズに切り出し取手や丁番の取り付け。







パネルに合わせ位置関係の微調整をしたら1度取り付け。




更に開閉ロックも…




このままだとファンが隠れてしまうので外気を導入出来る様にパネルに送風口を作ります。
位置を確認しながらプラズマでカット…




ここに買ってきたパンチングシートを貼り付け…


取り付けるとこんな感じ…




そのままだとエンジンの振動で扉がバタつきビビリ音が出てしまうので防振ゴムも…



後は上塗り塗装を行い…エンジンの換装とそれに伴う必要な作業は全て完了です。





ここまでで作業は一旦ストップ。



後は燃料を入れてエンジン始動…
そして最後の難関⁉︎
現車に載せてトルク負けしないかのテスト…



ここまできたらあとはHONDAエンジンを信じるしかありません…笑
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エンジンスワップ…

2017-09-26 08:32:42 | 製作
エンジンスワップと言っても…


車のエンジンではありません。
パワーユニットのエンジンです…


今回は特殊トレーラー用のパワーユニットエンジンが焼き付いた為、同型のエンジンに交換するつもりだったんですが、メーカーに問い合わせるとまさかの製廃…

という事でメーカーの担当者さんにスペックの似た代替えエンジンを選定してもらい、そのエンジンに載せ替える…という方法をとる事にしました。

もともと搭載されていたのはヤンマーの単発ディーゼルエンジン。


恐らく圧縮が抜けちゃってます…
オーバーホールも可能ですが、載せ替えた方が早いので…

というより納期が決まっててその日までに完成させなければならないので載せ替えしか方法がありません…
タイムリミットは10月4日…

間に合うのか…⁉︎

エンジンはもう来てますが、作業的には諸問題が色々とあり金属加工会社さんに製作してもらわないといけない部品も出てくるし、材料を頼んでウチで加工する部品も多々あります…


パワーユニットは次に使う予定日が決まっているので頑張ったけど間に合いませんでした…は通用しないので何とかするしかありません…

とりあえず搭載する新しいエンジンの位置関係を確認しつつ採寸をして作ってもらう部品のサイズを測る事に…

今現在載っているのは仮のエンジン…



実は事の始まりは2ヶ月程前にお客様から『パワーユニットのエンジンが壊れた‼︎何とかしてくれ‼︎』と電話があり、現場で応急対応をしてたんです…
このロビンエンジンはウチの出張サービスカーに積んであったエアコンプレッサーのエンジンなんです…笑

現場で壊れた為、とにかく動くように…という事で色々と考えた結果、現地でゲタかましてウチのサービスカーに載ってたロビンエンジンを何とか付くよう形にしただけの応急処置でした。




カップリングのフランジ内径はヤンマーと全く同じでした…


なのでアウトプットシャフトの外径は恐らく規格で決まってるんでしょうね…

ウチの大事なロビンエンジンを降ろして…笑


現場の廃材で何とか高さを合わせる為に作ったゲタ…


酸素で溶接を切り離し…





で、新しく搭載するエンジンは…

『the power of dream』のHONDAエンジンです。笑




メーカーの方が選定してくれたエンジンなんですが…
まさかHONDAだとは…
てっきりヤンマーの現行型のエンジンが来ると思ってたんですが…

元はヤンマーディーゼルなのがホンダのガソリンエンジンに代わるので…

トルクとかは大丈夫なのかな…

と言うのも実は現場で載せたロビンエンジン(ガソリン)は非力だった為に操作ボタンを連続で押し続けると油圧に負けてエンジンがストールしちゃってたんです…
なので操作ボタンを長押ししないように使ってもらってました…


メーカーの方に問い合わせるとその辺も考えて選定してます‼︎との事なので…
きっと大丈夫なんでしょう…笑
(実は凄く不安…)←失礼
だってこのホンダエンジン、ヤンマーエンジンに比べるとメッチャ軽いんですよねー( ´_ゝ`)


早速、新エンジンを仮置きして色々と改造する箇所を確認。




フランジはドンピシャ。
やっぱり規格なんですね…


高さにはこれだけのズレが…


測ると39.5mm程かさ上げが必要です。
エンジンの取付けボルト穴も新規で開ける必要があるので採寸だけして後は金属加工会社で6面加工のブロックを製作して貰います…
手書きの図面を渡して…笑


マフラーの排気口も向きが逆で作り直す必要がありそうなので…
そちらはステンレスパイプで作る予定…



とりあえず材料を注文…




納期に追われながら…
しばらくはこの作業が続きそうです…笑

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バルブ&ピストンスタンド製作。

2016-04-26 02:32:20 | 製作
シリンダーヘッドやエンジンのO/Hなどの作業をする度にあったらいいなぁと思っていた物…

ピストンスタンドにバルブラック。


シリンダーヘッドやエンジンの作業などにしても外さなきゃならない部品は相当な数になります…

で、やっぱりその外した部品の置き場所を確保したり管理したりするのも意外と時間がかかるものです…
自分もそういった作業をする度にどこに置こうか迷ったりしてました。
ヘッド作業なんかではバルブの位置が変わると困るので当然しっかりと管理してやる必要があります…

バルブで言えば…今までは空いた段ボールに穴を開けて位置を書いて刺してたんです…

こんな感じで…


コレが結構手間と時間がかかるんです…笑
使える段ボール探したり、穴開けたり…と
デカイと場所も取るし…

そんな作業をする度に作ろう…と思ってたんですがなかなか本当に作るまでは至りませんでした…

が、最近ヘッドやエンジンの作業が立て続けに入って来てたので…今回とうとう作る事にしました。
(ネタも無いので…)


で、どうせ作るなら長く使えるように…とステンレスで製作する事に。
材料は全てホームセンターで…

ステンレスの丸棒と使えそうなブラケットやフラットバーなど…

まずはピストンスタンドを…
長さを決めてカットして溶接。

4トン車の6気筒ぐらいまでを目安に、サイズを決めました。
大型の6気筒にも対応させると結構ゴツくなってしまうので…

更に脚の部分とフラットバーを溶接。



出来合いの物を溶接するだけなので楽でいいです…笑

後は形を合わせて溶接します…


当然、焼け取り機など持ってないので後ほどバフ掛けします…

完成…


丸棒はもう少し太い方が良かったかな…
ピストン乗せるとこんな感じ。





次にバルブラックを…

このアングル材を使います…


だいたいのバルブに使えるように広めの間隔で穴を開けます…


24バルブまで対応…

脚の部分もサイズを切って溶接。



完成…






コレでピストンやバルブの管理が効率的になりました…













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パワーユニット。

2016-03-31 23:13:57 | 製作
今回はパワーユニットの修理…というか改造。

パワーユニットにも色々と種類があります…
油圧を発生させるタイプや回転を取り出すもの…など…
最近では電気式の物もチラホラありますが、基本的にはエンジンを搭載していてそのエンジンを動力源として利用するものがほとんどです…
ロビンやヤンマーなどの小型エンジンからフソウの6M60などの大きいエンジンを積んだタイプもあるんですが…

今回修理するパワーユニットは日産自動車製…
製造年月日は昭和52年…

部品の詳細やパーツリストなどを今の"やっちゃえ日産"…に聞いてもわかる人も居なければ資料も有りません…との事。

約40年前のパワーユニットなので無理もありませんが…
搭載されたエンジンは昔のダットサントラックに採用されていたD11型…



プラグやオイルエレメントを除く部品供給はあるはずも無く…
ほぼ全てが製廃…
ただ、今回はエンジン側の修理ではなく油圧側の修理を…
エンジンからクラッチを介して油圧ポンプを回して更にポンプからベルトを介してエアーコンプレッサーまで回す構造…

症状としては油圧が上がらない…との事。

で、点検の結果ポンプは正常でリリーフバルブの不良と分かったんですが、当然…部品供給はありません…
なので市販品のリリーフバルブを取り付けれるように加工しなければなりません…

おまけにユニット内に収めなければならないのでなるべく小型…且つ単体で設置出来る物でないといけません…
で、選定したリリーフバルブ…
油圧バルブと言えばNACHI不二越…


このリリーフバルブをユニット内に取り付け可能なようにステーやブラケットを製作していきます…
まずは材料の切り出し。
ベースは強度も考えて6ミリ鉄板…
当工場にあるプラズマカッターではさすがに6ミリは無理なので酸素で切断します。

まっすぐ切る時は適当な木を定規代わりにします…
ハンマーは重しです…
あてて…

カット…


あてて…

カット…


サンダーで整えて…

アングルを溶接…
ベース自体は取り外し可能なようにアングルにボルト止め用の穴を…


更にアングルを切った貼ったしてリリーフバルブのブラケットを製作。

リリーフバルブの油圧ホースの逃げも考慮した結果こんな形になりましたが…
問題なく付くか確認。



色んなシチュエーションを考えて各パーツを製作します…
ホースの取り回しに無理がないか…とか
この先外す時に外しやすいように…とか


ここからベースとなるプレートにアングルを溶接…


当然、設計図は書いてないので細かいところで辻つまが合わなくなる事もあります…
そこは行き当たりバッタリ…じゃない…臨機応変に対応します…笑


仮付けしては位置を確認…という地味な作業を何度も繰り返し…




位置合わせ…



おおかた決まったら本溶接…



あとは油圧ホースの長さを測り、製作してもらったら取り付けて完成です。


お次は…またまた入庫…
ADバン…
オーバーヒートランプが点灯した…との事。
エンジンかけるとヒーターコアの辺りからジョロジョロ…と流水音が。
流水音が聞こえる場合は、ほぼダメです。



この状態でも吹き返しがある事は確認出来ますが、念のために確認してみます…
リークテスターをセット。
こんなに青い現象液が…


こんな色に変わります…


分かってはいましたが、確定です。


見積もりを作成します…

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Mercedes-Benz

2015-11-16 22:16:53 | 製作
言わずと知れたドイツの高級車ブランド…Mercedes-Benz…


の、トラック。
アクトロス…

不思議なもので、ベンツのシンボルであるスリーポインテッドスターが付くだけでトラックでも高級感を感じてしまいます…


NOxPM法が施行された当時排ガス規制を逃れられる…との事でボルボトラックと共に一時期バカ売れしたベンツトラック…

その後段々とその姿を見なくなり、今ではほとんど見かける事も無くなりました…

まあボルボは日産ディーゼルを…ベンツの親会社であるダイムラーは三菱ふそうを買収してますから決して撤退した訳ではありません…

それに今でも超重量級の特殊トレーラーなんかはベンツのトラクタじゃないと引っ張れない事もあるくらいですし…そのトレーラーのキングピンの太さといったら国産トレーラーの倍ぐらいはあるんです…


話がズレましたが…


そんなベンツアクトロスで先日エア漏れの見積りを出してたんですが…
1つはプロテクションバルブ
そしてもう1つはエアサスシートのホースからの漏れ…

プロテクションバルブの値段はそれ相応な値段だったんですが、問題はエアサスシートの方で…いろいろ調べた結果ホースだけは部品として出ないみたいでシートASSYになっちゃうんです…
コレがその問題のシート…


で、そのシートASSYの値段が聞いてビックリ…


なんと…

運転席側だけで定価56万円…


誰が買うんだよ…そんな値段…




て事で、とりあえず現物修理をする事になりました。

が、ホースの差込みなどが特殊でそのままでは国産のナイロンホースも使えないのでいろいろと加工と製作が必要です…





そしてこちらは本日高速道路のサービスエリアで見た車…

思わず笑っちゃいました…笑



宣伝効果抜群ですね…笑













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チャレンジ精神。

2015-10-23 00:05:43 | 製作
この仕事に限った事ではありませんが…何事にも新しい事へのチャレンジは不安やプレッシャー、それに想像以上の苦労があります…

ただ、そんな不安や苦労を乗り越えてその仕事をやり遂げた時に得る達成感と経験値はその比では無いと思います…


単に利益や損得勘定で考えればやめた方がいいと思う事もあります…
使う労力も半端じゃありません
実際そこで踏みとどまる人も多いでしょう…
それも間違いじゃないと思います…だって商売ですから、利益を追求するのは当然の事です…。
苦労しても利益に繋がらない可能性が高ければその時点でお断りする選択肢もあります…


それでも挑戦したい‼︎…と思うのは自分はこうなりたい…っていう目標があるからだと思います。


今の自分は…なりたいと思う自分とは程遠いですが、近づく為の努力はしてるつもりです…


今回新たに挑戦する仕事…

新車の特殊改造…。


ある架装メーカーさんの依頼で、新車にお客様の希望通りの改造をして欲しいと…
その改造には車両側のメカニカルな部分の改造も含まれる為お願いされました…


話を聞く限り…複雑な機構の上、車両側に元からある機構にも改造をする必要があるので、そのあたりの動作も含めて可能かどうか検討する必要があります…


が、この仕事…








引き受けました…笑



ただ、やると決めた以上は最後まで責任持ってやろうと…
当然自分だけの知識や技術だけではどうにもならない事もあるのでいろいろなプロフェッショナルな方々にも力をお借りする必要がありそうです…




でもこのプレッシャー…



嫌いじゃないな…笑
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