メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

フォルトファインダー。

2016-05-29 01:50:24 | 工具
フォルトファインダーって何か分かります⁇

実は私もつい最近知ったばっかなんですが…

先日、スナップオンのバンセールスの方から『○○さん…今日は是非ご紹介したい物が…』と勧められたのが、フォルトファインダーという物。


最初はフォルトファインダーって何ぞや?…って感じだったんですが、よく見ると…断線ショート探知機って書いてあるじゃないですか‼︎

もうこの時点で興味深々でした…笑

で、説明書を見せて貰いながら話を聞いてると、この一台限りのモニター価格で…なんて言うもんだから…


買いました…笑


その名の通り断線やショートしてる箇所を特定出来る…という物。

どういった仕組みかと言うと、断線が疑わしい配線などの回路に発信器を割り込ませてパルス波を発生させ、その信号を受信機で検知…
信号が受信出来る(断線していない)場合はブザーが常時鳴り…受信出来なくなるとブザーが止まる…つまり、ブザーが鳴らなくなった箇所が断線してる…と判断出来るらしいです…

セット内容としては、発信器、受信機、ヒューズアダプター…といった感じ。


モニターで買った…という事もあり、使用事例や使い勝手を検証する為にも色々使う必要があるので…
早速…自分の車で人為的に断線を作り出しどんなもんか?…を試してみる事に。


まず、ポジション球の配線が断線してる…という状況を作り出します…


コネクターからピンを抜いて…擬似断線状態に


説明書通りにいけば発信器は問題の配線のヒューズを抜いて、アダプターを使用して接続します。
もちろんヒューズボックスじゃなく、その回路内ならどこでもいいみたいです。




更にそのアダプターに発信器を取り付けます。


発信器のスイッチをオンにして受信機のアンテナ部を配線に沿うようにトレースしていきます。
アンテナの角度にも注意が必要のようです。


使う前から分かってはいましたが…
確かに配線が通ってる所はブザーが鳴りますが…
今回のように2本線の場合(+-が同じライン上にある場合)はそのままでは断線箇所の特定は難しいですね…
その場合は1本づつアースさせて+とーに別の回路を作ってそれぞれ調べるなどの工夫が必要になりそうです…

まあその辺はリード線でボディーアースするだけなので慣れてくればそんなに気にならないんじゃないかなぁ…と。

で、自分の車で試して思った事…
あくまでも個人的な感想ですが、
正直、乗用車にはあまり向かない様な気がします。
広いスペースなら良いですが、狭いエンジンルームや室内でアンテナをトレースさせるには限界がありますね。
ただトラックやトレーラーにはかなり役に立つんじゃないかと期待してます。

この断線箇所を特定する作業は手間と時間がどうしてもかかるんです…
運良く断線箇所がすぐに見つかればいいんですが…正直な所、かかる時間に対して請求出来る金額が割に合わないんです…
かかった時間をそのまま請求したらとんでもない金額になったりするので…
なので今までは、断線箇所の特定などせずに疑わしい配線を引き直すなどの方法を取ってました。
結果的にその方が早くて金額も安くなるので…

そこでこのフォルトファインダーが威力を発揮して断線箇所をスムーズに特定する事が出来れば、配線を引き直すよりも早い時間で修理が可能になり更に金額も抑えられます。

まだ、役には立ってませんが結構期待はしてます…笑

いすゞ車なんかハーネスがよく断線しますし、トレーラーなんかもよく断線しますからね…
その辺に役立つんじゃないかと。

断線だけじゃ無くショートや漏電も検知出来るらしいです…

決して安い物ではないので興味はあるけど買うかどうかを迷う方もいると思うので、事例が出来れば記事にも上げようと思います。

こういう手合いの物は実際に使ってみないと分かりませんからね…







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アクトロス…スピードリミッター確認方法。

2016-05-27 01:09:29 | その他
本日は朝からbenz アクトロスの登録。

超重量物トレーラーを牽引するトラクターヘッドで…とにかくデカくてゴツいです…


3軸トラクターヘッドなんですが全輪駆動車です…
6WDとでも言うんですかね…


通常はトレーラーなどで分割不可能…かつ保安基準を超える重量物を運ぶ車両には緩和申請が必要です…
総重量や全長、全幅、全高などなど色んな項目があるんですが、

よくあるのが、重トレなどの60km/h規制車。
保安基準を超える重量を運べる代わりにNR装置で最高速度が時速60kmに制限されます。

ところが今回登録したアクトロスは更に低速の25km/h規制車…
聞くと100トン級の荷物を牽引するトラクターみたいです…
第5輪荷重は驚愕の30.5トン…笑



で、大型車を持ち込み検査した事がある方ならお分かりだと思いますが、受け入れ点検時に検査官がスピードリミッターの確認をするんです…

今の法律では大型車は時速90km以上出す事は出来ません。
なので大型車には速度抑制装置が必ず付いてるんですが、国産車ならSLDランプの点灯確認や古い型式だと装置の型式証明などを調べます…
たまにスピードテスターで抜きうち検査をされたりもします…
(中には速度抑制装置を解除する悪徳業者もいるので…)


で、国産にはSLDランプがありますが、外車には付いて無いんです…
今回はそんなアクトロスのスピードリミッター確認方法を…

まず、インフォメーションスイッチで『コショウシンダン』を選択。




次に『FR』を選択。


更に『ソクテイチ』を選択。


そのソクテイチの項目から赤いマルで囲んだ『MW01』を進めていき…


『MW05』に合わせます…


そこで表示される数字がスピードリミッターの設定値です。
この車両の場合だと設定値は24…つまり時速24kmまでしか出ない…という事。
通常の大型ならココの数字が90になってるはずです。

陸運局で検査官に確認を求められたらこのMW05まで画面を進めて見て貰えば問題無いです…

年式によってボタンの配置は変わりますが基本的には同じ方法で確認できます。
コショウシンダン→FR→ソクテイチ→MW05…といった流れです。
語源選択が出来ない年式は…
diagnotis→FR→measured values→MW05…といった感じ。


この方法であれば受け入れ点検時に確認して貰えるので実測しなくて済みます。

今はベンツのアクトロス自体あまり見かけないので役に立つかどうかは微妙ですね…笑


で、帰りによく仕事を頂く同業者さんの所に用事があったので、寄ったら…
以前O/Hした謎のエンジンの正体が分かりました…笑
高所作業車のエンジンでした…


無事に慣らしも終わったようで安心しました。
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AD…燃料メーター上がらない⁉︎

2016-05-21 01:29:23 | 日産
日産のVAY12のAD…

燃料を補給した時に、たまにメーターが上がらない時がある…という症状で入庫。

現在の残量表示はメーター読みで1/4程度。


試運転など色々試してみても今のところは不具合は確認出来ません…

なのでとりあえずフューエルユニットを取り外して点検してみます。
後部座席を取り外して…

ゴミが入らない様にキレイにしてからキャップを取り外します…


…ところが、このキャップが固着が酷く手の力だけでは緩まず…
この車だけじゃ無いと思うんですが…SSTでもあるんでしょうか?
今回は交換前提でキャップのリブ部をマイナスドライバーとハンマーで叩いて緩めました…


で、フューエルユニットを取り外してセンダユニットを点検します…


結構お疲れな様子ですね…
抵抗を測定すると…
LOW側…


FULL側…


FULL…LOW間も抵抗値は変化して問題無かったんですが、ある一定の区間でフロートが横揺れを起こすと接点が浮く事が確認出来ました…
当然、その時の抵抗値はオーバーレンジ。
おそらくコレが原因でしょう…


部品としてはセンダユニットのみ単体で供給があるんですが、距離も距離なのでお客様と相談の結果、フィルターも交換した方がいいとの事でフューエルユニットASSYでの交換となりました。


在庫もあり…当日に入荷。
確認すると…




センサー部が変わってますね…

対策されてる…⁇それとも改良⁇
ひょっとしてメーカーも把握してるのかな⁇

まあ、あまり勘ぐってもしかたないので…

さっさとタンクに取り付けていきます…


カバーとシートを取り付けて完成です。






話は変わりますが、今年もとうとう蚊の季節がやってきました…

人をイライラさせる天才だと思います。
今年初焚きです…


以前ニュースか何かで聞いた記憶があるんですが、血を吸わない蚊を生みだそうとする研究をしてる人々がいるそうな…

そんな事可能なんでしょうかね…笑












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プロフィア…チェックランプ点灯。

2016-05-20 01:56:40 | 日野
KS-SS1Eプロフィア…

チェックランプが点灯する…との事で入庫。

早速、スキャンツールで故障コードを確認します…


いろいろと入っておりますが…現在故障なのはP2002のみ。

で、このP2002は特定の箇所やセンサーの不具合を示すものでは無く、DPRに関連する複数の箇所の不具合を示す故障コードです…

なのでDPRステータスを確認…




触媒の劣化判定が出ております…

この触媒劣化の判定は…
差圧やら温度変化などその他色々をECUがモニターしており総合的に判断して触媒劣化フラグがオンになります…

なので…どこが悪いっていう訳でも無いんです。

問題なのは触媒が本当に劣化してるのかどうか⁉︎…という事。
差圧チェックすると基準値ギリギリなので…


とりあえずDPRを強制再生させる為に、ステータスをリセットして…


強制再生。
温度変化を注意して見ておきます…














最終的にIN側が385℃
OUT側が488℃程まで上がりましたが…もう少し上がって欲しいですね…

で、少し時間を空けて再度差圧チェック。


9.3kPaだった差圧も6.9kPaまで下がりました…
ただ今回は、差圧不良の判定では無く触媒劣化…

なので最後にオパシメータで排気ガスを測定…数値も問題無いのでコレで一度納車して様子を見てもらいます…


納車する時に気付いた事…

クラッチが滑り気味…
自動調整タイプなので下手に調整は出来ません…
荷を積んだ状態で滑って動けなくなったら大変な事になるのでお客様には修理の必要性を説明しておきます…
この車両は50トン級のトレーラーを牽引するトラクターなので、60km/h規制車なんです。
実際にはメーター読みで56km/hぐらいでリミッターが作動します…
当然、高速は走れません…

で、ミッションはZF社製の前進16段のバック2段式…



ギヤは8速にHI.LOWのスプリッター付きで16段…


ニュートラルポジションが3速と4速の間と…5速と6速の間の2箇所あるんですが…
よく聞くのが、楽だから…という理由で空荷や単車時に5速発進する…という話し。

当然クラッチには良くありません…
せめて3速発進にした方が確実にクラッチには優しいです…

しかもこのZFのクラッチ…ディスクやカバーなど部品だけで50万以上したはずです…
何年か前に作業した時は工賃入れて100万近い金額になった記憶があります…笑

どんな車でもマニュアルであれば、発進はなるべく低いギヤで半クラッチもあまり多用しないように心がける事で無駄な修理を減らせて車も長持ちします…

車はドライバーによって良くも悪くもなりますからね…










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ダイナ…デフO/H 終。

2016-05-19 00:06:21 | トヨタ
ダイナのデフもようやく完成が見えてきました…

今日は朝から駐車場の片隅に追いやられていた車両をリフトで引っ張り出してピットに入れてデフの車載準備を…




スタッドも交換するので取り外します。




当たり面を清掃してネジ山もタップでキレイにしておきます…


スタッドボルトを取り付けて…

ケース内部もキレイに清掃。



デフキャリアASSYをスタンドから降ろしてミッションジャッキにセットします…






ガスケットを入れてドッキング…


取り付けボルトは全部新品に換えます…

整備書には書いてありませんがネジ穴が貫通してるのでボルトにシール剤を塗ります…
塗らずに付けると漏れの原因となるので……




規定トルクで締め付け。




プロペラシャフトやアクスルシャフトも取り付けて…




シャーシブラックを塗ります…



シール剤が乾いた頃を見計らってデフオイルを注入。





完成です。


エンジンをかけてギヤを入れてデフオイルを回すのと同時に温めておきます。


で、車両を降ろして…


試運転…


歯当たりやバックラッシュはキッチリ合わせてあるので当然、異音やうねり音も無く快調です。

で、最後にオイルの漏れの確認を行い完成です。

お客様には長らくお待たせしてしまいましたが、ようやく納車となります…

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ダイナ…デフO/H。その5

2016-05-17 01:55:20 | トヨタ
最近は急なトラブルが多く、出張作業に追われる日々が続いてます…

今日も朝からお客様の車が荷下ろし先の会社でエアが漏れて走行出来ない…と連絡があり、聞くとチャンバーから漏れてるっぽい…との事。

片道80kmの現地まで出張で対応…

レッカーも考えましたがチャンバーなら応急で走れるので、お客様の負担も考えて出張する事にしました。

現地に着いて確認すると…

古いプロフィアなんですが、最近はほとんど見なくなったフットブレーキはホイルシリンダーでパーキングブレーキだけスプリングのタイプ…
で、パーキングブレーキを解放すると同時にシャーっと漏れてきます…
ダイヤフラムがパンクしてます。
とりあえず、ホースを外してメクラを…
更にスプリングをリリースボルトで戻して応急で対応。





運転手さんには…左後だけはパーキングブレーキが効かないので注意してもらう事をお願いして帰ってきました…


で、なんだかんだで会社に戻ってきたのが15時頃…
そこからデフの続きを…

先週ドライブピニオンのプレロードまでは調整しておいたので、次はデフASSYを乗せて、バックラッシュの調整を…


ダイヤルゲージをセットしてバックラッシュの微調整。


基準値は0.15~0.20mm
人によっては少ない方に合わせた方がいい…とか
多い方がいいとか…好みもあるんでしょうが、個人的には真ん中辺りの0.17mmか0.18mmに合わせます。


バックラッシュも決まったら、歯当たりの確認。
光明丹を…

デフオイルに溶かして…


両面に薄く塗ります…




正回転、逆回転共に確認しますが…
大事なのは正回転…
画像だと分かりづらいと思いますが…
光明丹の色が暗くなってる所が歯当たり…つまり、面圧がかかるところです。








歯当たりも良さそうなので、シールをいれるためコンパニオンフランジを再度取り外します…






リップにグリスを塗りキャリアシールを打ち込み







またまたコンパニオンフランジを取り付け。


ロックナットを取り付けていきます…
このロックナットも対策品になってます。
コレが旧ナット…
ワッシャーが別。


対策品は一体物…


で、ロックナットをプレロード調整時のトルクで締め付け。





更に総合プレロードも問題がない事を確認して本日はここで終了…
後は車載です。


ただ、明日は講習で休みなので車載は水曜日以降になりそうです…
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ダイナ…デフO/H。その4

2016-05-14 14:50:18 | トヨタ
最近は出張作業に追われて手付かずだったダイナ…
本日からようやく修理を再開。


早速作業を進めていきます…

が、前回までエンジンのO/H時に使用していたエンジンスタンド…

せっかくなので使わない手はない…との思いで以前、簡易的に作ったフレームに補強を入れて、エンジンスタンドで使用出来るように加工しました






穴を開けて、ボルトで固定出来るようにしたのでひっくり返しても大丈夫…


これで作業性も上がりました…



まず、リングギヤを取り付けていくんですが、コレ…焼き嵌めです。

で、整備書にはリングギヤを熱湯で100℃に熱して取り付ける…と書いてあるんですが、そんなデカイ鍋も無ければ、オイルヒーターなんかもありません。

なのでヒートガンで地道に熱していきます…
熱してすぐに取り付けれるようにリングギヤをセットして加熱…



全体を満遍なく温めます…
時間かかります…笑

酸素だと早く温まりますが火力が強すぎてリングギヤが歪むリスクがあるので使用しません…


で、リングギヤが素手で触れない熱さになってきたら嵌め時です。


ボルト穴を素早く合わせて仮付けします…




後は冷めるの待ってからボルトを規定トルクで締めます…


更にロックワッシャをかしめて…



組んだら必ずデフキャリアに取り付けてリングギヤの振れ点検を行います…


キャップを規定トルクで締めて、アジャストナットをガタが無くなる程度まで締込んで振れの測定…



リングギヤの振れは歯当たりに影響してくるので重要です。
結果、0.01mmなので問題ありません…


お次はドライブピニオン…

交換前のピニオンのセット長を測定してあるので同じ高さになるように実測してシムを選択します…







で、適切なシムを選択してドライブピニオンにシム、ベアリングを組みます。
このシムの選択を誤ると歯当たり不良になります…
当然、結果は歯当たり点検後に分かるので…ズレてれば最初からやり直しです…笑




キャリアに取り付けて…



2種類あるプレロード調整用シムは2枚共1番厚いサイズを仮に入れます…
フロント側のベアリングとコンパニオンフランジも圧入。



やっぱりコレが正常なんです…
交換前のドライブピニオンはフロント側のベアリングもコンパニオンフランジも手で簡単に抜けてきてましたから…
本来は圧入なんですよね…


再度スタンドにセットして…


ロックナットを規定トルクで締めて…


ドライブピニオンのスラストのガタを測定。


このガタを仮に入れておいたシム厚から引いた数字のシムを選択。
そのシムを交換する為再度バラします。


選定したシムを付けて…


またまた組み付け…


ガタも無くなりロックナットを規定トルク範囲内で締め付けてプレロードも基準値内なのでオッケー…


と本日はここまで…

続きはまた来週からです…

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終…謎のエンジンO/H。

2016-05-12 00:20:26 | 整備
圧縮が抜ける…との事でO/Hをしていた三菱製のS3L2エンジン。

エンジンも組み上がり、慣らしをする為いざ始動…というところでセルモーター不良でかからず…
急遽セルモーターO/Hの為部品を注文。

本日セルモーターの部品も揃い組み付けて今度こそ始動です…



この手のエンジンは予熱させないとエンジンかからない事も多いので、バッテリーから直接グローに配線を繋げて…始動。



無事にエンジンもかかりました。

何台やっても、このかかった瞬間の気分を味わうと整備士はやめられませんね…
本当は動画を載せたかったんですが、やり方が分からない為に断念します。笑



で、とりあえず2時間程かけて無負荷での全回転数域での慣らしは完了…
エンジンオイルの交換は負荷時の慣らしを行ってから行う予定ですが…

車両への搭載と負荷時の慣らしは依頼主である同業者さんがする…との事なので、長かったこの謎のエンジンシリーズも終わりです…笑

後は養生とマスキングをして引き取り待ちです。








お次はリフトをぶつけてフェンダーが割れたので修理して欲しい…との事で急遽持ち込まれたトレーラー。
アルミのフェンダーです…
とりあえず曲がりを修正して…




頑固な酸化被膜をサンダーで削ります。


アルミなのでタングステンを純タンに交換して…


溶接…



完了。



明日からは急な予定変更が無ければ…

ようやくダイナのデフの作業を進めていけます。








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新車…。

2016-05-10 22:40:55 | その他
28年4月登録のピカピカの新車…

QPGのプロフィアと…

こちらも新車のトレーラー。

セットで新車です。





無線機にサイドやバックモニター、警報装置などの取り付け依頼。

トレーラーのテールユニットもERMAX製のフルLEDになっており、カッコイイです…


ERMAXってレーサー系バイクのアクセサリー専門だと勝手に思ってましたが、トラックのテールもあるんですね…


ただ、フルLEDなのはいいんですが…トラクター側がLEDに対応出来ていないのでブレーキ踏むたびにピーピー警告が出てウルサイです…

プロフィアは球切れ警告機能がありますから…
こちらは適切なレジスターを入れる事で対応します。

更にウインカーもハイフラ気味…
登録したての新車ですが…念のため確認。
保安基準ではウインカーの点滅回数は1分間に60回以上、120回未満が基準となってます。

測定してみると1分間に115回…


ギリギリですが…合格ですね…


で、依頼作業を…
新車のトレーラーですが容赦なく穴を開けていきます…
当然トラクターとトレーラーは切り離す事もあるのでバックカメラのケーブルはコネクタータイプです。

アトラエースの出番…


フレーム等への穴あけには必需品です。
電磁石でくっ付くので垂直だろうが天板だろうが非常に早く穴が開けれます…

何より楽に穴が開きます。

セットしてから穴が開くまで1分ってとこでしょうか…





キレイに開きます…


取り付けはM3のピッチは0.5mm…

地味に気を使います…
位置決めして…


2.5mmで下穴を開けて…


スパイラルタップでネジ切り。





修正ではなく新たにタップを切る場合にはスパイラルタップが断然イイです。

で、なんだかんだで完成して終了。
(撮ったつもりの写真が撮れてなかった…)





それから先週…試運転と慣らしの為にセットされていたS3L2エンジン…(謎のエンジンの事)

早速、昨日エンジンをかけようとしたんですが…

まだ、かかってません…。


セルモーターの不良が発覚して、只今セルモーターをO/H中です…


シャフトのガタのせいで、ローターとステータコイルが干渉してました…





明日の夕方には部品が入荷するとの事ですが…


作業もなかなか終わらず肩の荷も下りませんね…笑













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土曜日…

2016-05-07 21:48:02 | その他
当工場の土曜日は1日車検のオンパレード…
低床4軸のフルコースなんか入った日にはそりゃもう大変です…
工場自体は大型2レーン、中型2レーンに小型1レーン…それをメカニック6人でこなします…
まあマックスで入ったら6人ではとても処理出来ませんが…
今日の入庫は大型3軸1台、4トン1台、低床3軸トレーラー1台、2トン1台…。
自分は4トン車を担当…
朝7時前から作業を開始して、昼前には車両も降りて昼から検査して無事納車。

いつも土曜日が無事終わるとホッとします…



そんな本日、納期が遅れていたダイナのデフのドライブピニオンが入荷しました。


早速どこがどう変わったのか確認。


左が新品で右が旧品…

やっぱりと言うべきか当然と言うべきか…
スプラインが変わってます。


見るからに新品の方が精度良さそうですよね…

新品のスプライン部。


旧品のスプライン部。

スプラインの切り欠きも不揃い…
CNC旋盤で加工されてると思うんですが、何故こんな不揃いになるんでしょうか…⁇


当然スプラインの歯数も変わっているのでそれに合わせてコンパニオンフランジも同時交換です…



以前気になっていたスプラインの長さも測ってみると、旧品は…




ピニオン側から88mmなのに対し、新品は…


93mm…


5mm程スプラインの長さも短くしてあります…


個人的な考えを言わせてもらうと…

このデフは元々、スプラインの嵌合でオイルをシールする設計なのに、そのスプラインの設計もしくは精度が悪い為、オイル漏れを起こす事が確認されたのでメーカーは対策として新設計のスプラインに変更したんじゃないかと。

トヨタのサービスの方はそういった事例はありません…と言ってましたが、問題の箇所が対策されてるのは明らかなんですよね…
そもそも何も問題が無ければ変える必要が無い部分ですから…

どんな事でもそうですが…正直に話して欲しいものです…

今まさに三菱自動車も燃費偽装で揺れてますからね…

それはさておき…デフの作業は今、作業途中のエンジンが終わってからになります。


そのエンジンもようやくエンジンスタンドから降りて来週から試運転と慣らしが行えるように準備しておきます。


フライホイールを付けて…


マフラーも付けて、エンジンも固定しておきます。


エンジンオイルや冷却水を注入して、燃料も接続。




後は休み明けにエンジンスターターを接続してエンジン始動です…













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