遠方より相談があり入庫する事となったキャンピングカー。
この形を元にパイプを製作するので可能な限り変形させずに取り外します…
パイプの金額は銅やメッキものより高いですが、耐久性含め純正同等のフッ素樹脂コーティングされたブレーキパイプを使用します…
曲げ加工が終わったら先端加工。
で、届いたフレアナットはSAE規格用だったので加工したパイプの先端もSAE規格のコンベックスへ加工します…
ブレーキパイプの腐食による漏れに悩んでいたそうで純正部品は本国から取り寄せに時間がかかる上に曲げ加工はこちらでやらなければならないらしく、弊社に問い合わせがありました…
ただ外車という事もありブレーキパイプのサイズ含め弊社で対応出来るかどうか?が写真だけではどうにも判断がつかないので一度お車を持ち込んで頂くことに…
現車を確認すると塩カルによる腐食が酷く、早めのメンテナンスは必須の状態でした…
とりあえずブレーキパイプのサイズは4.8サイズでいけそうなので作業を引き受ける事に。
パイプや細々した部品等を手配しておき、予定を合わせて入庫。
まずは現車についているブレーキパイプの取り外しから…
シャーシ側全てのブレーキパイプを取り外すのですが、レイアウト上燃料タンクも取り外す必要がありました…
この形を元にパイプを製作するので可能な限り変形させずに取り外します…
パイプの金額は銅やメッキものより高いですが、耐久性含め純正同等のフッ素樹脂コーティングされたブレーキパイプを使用します…
メッキパイプよりも耐久性は更に高いですからね。
1番長いパイプは定尺4.5mのパイプでも長さが足らなかったので途中で繋いでありますが、元のパイプを見本に曲げ加工を施していきます…
ストレートパイプをベンダーで曲げ加工。
1番長いパイプは定尺4.5mのパイプでも長さが足らなかったので途中で繋いでありますが、元のパイプを見本に曲げ加工を施していきます…
ストレートパイプをベンダーで曲げ加工。
ウチは巻きのパイプは使いません…
理由は直線が出ないし、曲げが大きくなりがちで何かに当たるリスク増や、余計なスペースが必要になるし、何より見た目が悪い。
ストレートパイプから加工する事のメリットは純正と遜色ないレイアウトが可能なのとフッ素樹脂コーティングパイプ(純正同等品)が使用可能になります…
そして何より見た目が良い!笑
曲げ加工が終わったら先端加工。
今回はベンツという事もあり純正フレアはDIN規格のコンベックスタイプ…
フレアナットもDIN規格とSAE規格によって若干形状が変わるのですが、その辺りを部品商に説明したところで⁇な反応されるのは分かっていたのでこのパイプに合うフレアナットやボルトを発注しておき、届いた部品に合わせてどちらの規格で加工しようか決める事に…
で、届いたフレアナットはSAE規格用だったので加工したパイプの先端もSAE規格のコンベックスへ加工します…
加工したパイプ。
接続側はダブルフレア加工
曲げ加工、先端加工の終わったパイプを車両に取り付けていきます…
全てのパイプを取り付けたらブレーキラインのエア抜きを行い、各接続部のリークテスト。
ペダルを目一杯踏んだ状態を数時間キープさせて各部に漏れがないかを点検します…
その他にも干渉する部分はないかの確認と走行テストを行い全ての作業が完了。