メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

プロフィア …プロシフト異常。

2022-08-16 22:22:00 | 日野

走行中にプロシフト異常が点灯して変速出来なくなり、一度エンジン切って再始動すると正常復帰するという症状。
再始動後には『運行後プロシフト点検』と表示され、ギクシャク感はあるもののなんとか走行は可能との事で夜お客様の車庫に帰ってきたタイミングで出張で点検。


確かにメーターには運行後プロシフト点検の表示が…


故障コードを確認すると『オートクラッチユニットモーター故障』のコードが…


過去履歴にもACU系のコードがズラリと…


とりあえず現地でどうこうは出来なさそうなので、翌日工場に持ち込む事に。
ところが回送中、プロシフトエア圧低下の警告と同時にブザーが鳴り出す始末…


ブレーキエアタンクのエア圧力はちゃんとあります…

ブザーがなっては止まりの繰り返しなので、どうやら症状的にプロシフト用へのエア供給が追いついていない感じ…
まあ特定のタンクにエアの供給が追いつかない、又は入らない症状は恐らくマルチプロテクションバルブの可能性が高いです…
という事でACUに加え、マルチプロテクションバルブも交換する事に…

とりあえずACUの交換から…


取り外して…


新品のACUを取り付けていきます…
まあ構成部品としてはモーターだけも出ますが、距離も距離なのでASSYで交換する事に…


で、組み付け…


その後、エア抜き作業を…




で、エアが抜けたかをデータ上の数値から確認…


エアが抜けたらダイアグモニターを接続してクラッチの学習を…




クラッチの学習も完了…

その後故障コードが入力されないことも確認。



ACU交換したらモーターの作動回数をリセット…


これでACUの交換作業は完了。



あとはプロテクションバルブの交換…





診断中に動きの怪しかったプロシフト回路中にある2個のロープレッシャーS/Wも交換…






その後データを見ながら試運転…


問題無いことを確認して修理完了。






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クオン…エスコット不調。

2022-08-07 10:23:00 | UD
久々にタイトル物…笑


エスコットのチェックランプが点灯して変速不良が発生して入庫したクオン…

キーオフで正常復帰するものの、症状を抱えたまま使用するのはリスキーという事で遠方より入庫していただきました…

今現状はチェックランプは点いていませんが、診断機で調べると過去履歴でスプリッターカップリングの異常が出ており…



各データを点検するも、今のところは正常で問題無さそう…







アクティブテストでスプリッターの強制駆動を行うも正常に作動…


現状は問題なく作動している点や症状が出たり出なかったり…という事を考えると恐らくスプリッター作動を電気的にコントロールしているソレノイドが作動不良を起こしている可能性が高いと判断。
スプリッター駆動信号を出しているにもかかわらず、スプリッターが切り替わらない事でチェックランプを点けるのでまず間違い無いでしょう…
で、部品を問い合わせると、整備書にはギヤシフトユニットのオーバーホールも可能なようですが部品供給はASSYのみ。

でたよコレ…
オーバーホール可能なのに部品出さないやーつ…

ソレノイド一個換えるだけで直るのにコントロールユニットASSYでしか出ないとさ…

お値段想像通りの高額品で約100万…

距離と年式からも新品はさすがに無理…という事で中古のGSUを探す事に。

で、見つかりました…
中古のGSU。
ただGSUだけ売っちゃうと中古ミッションとしての価値がなくなるという理由で中古でもそこそこ高額でしたが、新品に比べたら半額以下…
届いたGSU…


部品も入荷したので早速ミッション降ろしてギヤシフトユニットの交換…


ミッションからギヤシフトユニットの取り外し…


これもエスコットはクラッチの制御からシフトセレクト作動含めて全て空圧制御されています。
取り外したGSUのコントロール部分。


で、取り外しは各ギヤやレンジ、スプリッターは指定の位置にしないとユニットは外れてこないのですが…
届いていたGSUはキズが入っていました…


キズが入ったロッドは取り外したユニットから移植する事に…
まあ解体業者さんも売る以上ある程度知識をつけておいて欲しいモノですね。


で、組み替え修正したら…


ミッションに慎重に組み込みます。


各部を規定トルクで締めます…


ここでミッション載せる前に事前にキャリブレーションとアクチュエーターテストを行っておきます…


載せてから動作しないとかがあると困りますので…


車はエンジンかけられないので、ミッションには工場エアーを調圧して接続…
ちなみにクラッチは残量まだまだあるため再使用していきます。


PCを接続して…


レンジ切替、スプリッター切替、シフトやセレクト操作がキチンと行われるか?や各動作のデューティ値を確認。


キャリブレーション完了。


クラッチは再使用なので認識値を書き込みます…


更にクラッチのキャリブレーションも行い無事に完了。


これにて全ての作業が完了❗️


と、思いきや…
お客様に納車した後『変速パターンやリターダの制御が以前と違う…』とご指摘を頂き…

プログラムを確認すると、どうやら中古GSUはトラクタであるGK系から取り外したGSUらしく…
現車はCD系の為、制御プログラムが違うという事が判明…

なるほど…
そりゃ挙動が合わないはずだ…
トラクタ制御プログラムが単車に入っているわけですから…

という事でさすがにリプロはどうにもならないのでUDさんに相談。

『やった事ないけど出来るかやってみます』
と前向きな返事を頂き車を預ける事に…

結果、無事にリプロ出来ました…
エスコットのECUデータを確認すると、ちゃんとCDに変わってる…


走行テストでも問題ない事を確認して納車。

お客様には二度手間で迷惑をかけてしまいましたが、今回は勉強になりました…



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最近の作業…48

2022-08-03 21:17:00 | 整備
またブログをサボっていました…笑

今年は空梅雨で晴れて暑い日が続いておりますが…

暑い日が続くと必然的に多くなるのがエアコンの修理…

効いてはいるものの外気温があまりに高いと当然ですが冷却効率は落ちるので効きが悪くなったと感じる事も少なくありません…

こちらのプロフィアは効きが悪い云々ではなく全く効いていない状態で入庫。
A/Cマシーンでシステムチェックを行うとガスが全く入っておらず…
とりあえず真空引きからのリークチェックを行うもリークテストは合格。

という事でとりあえずガスを規定量充填して様子見となりました。



こちらのギガは令和2年登録車なのにガスが漏れるという事で入庫…
ただ漏れ方は非常に微妙でディーラーさんでも特定出来ないと言われたようです…

実際にガス検知器や蛍光剤を入れてのリークチェックも漏れ箇所の特定には至らず悩ませられましたが…


お客様と相談の結果、とりあえず怪しさのあるコンプレッサーとホースから交換してみる事に…


ただ、車が新し過ぎてリビルトコンプレッサーをどこも持ってないという事で結局新品を使用する事になりました。


こちらも交換後、一旦様子を見てもらうことに…




他にもコンプレッサーがロックしたというレンジャー。
ディーラーさんからの依頼ですが、コンプレッサーロックのためコンプレッサーとコンデンサーを交換する予定だったもののコンデンサーが欠品らしく、フラッシング出来ない⁉︎との事で相談を受けました。


コンデンサーのドライヤーを取り外すと当然の事ながら鉄粉が回っております…




とりあえずドライヤーを取り外した状態でフラッシングキットを接続。


このA/Cマシーンの強みは経路や状況に合わせて数種類のフラッシングモードがある事。
往復洗浄とパルス洗浄を行ったあとに通常の循環洗浄を行い経路内部を洗浄。


通常真っ白なフィルターがこんな色になり更にはキラキラした金属粉がフィルターに…


その後リビルトコンプレッサーを取り付けてドライヤーも新品に交換して真空引きからの充填、エンジンをかけてしばらく試運転しましたが問題無さそうなので完了です。


車検で入庫のプロフィア…


車検整備と並行してシャーシ塗装も作業します。
マスキングは丁寧に…




これはうちのメカニックがキレイに塗装してくれます。



こちらは別の車両でオイル漏れ修理とDPF洗浄…


DPFを取り外して洗浄している間に…


オイル漏れ修理を進めていきます。
前後クランクシールの交換…


にしてもこのクラッチリフターは優秀です…


クラッチ&フライホイールも安全に降ろせます。




シール交換してクラッチは半年前に交換済みという事で再使用していきます。


洗浄が終わったDPFを取り付けてDPFの機能点検を行い完了。

 

バッテリーが早期消耗するというプロフィア…
新品に換えたものの1週間程停めておくと再度バッテリーが上がるという症状…



色々と調べるとキャブサスのレベリングバルブに常時電気が流れてしまっており、更に原因を調べるとキャブロック機構に不具合がありキャブが完全にロックされておらず、チルトモードに入ったままになってました…

その状態だと本来ならブザーが鳴り続ける訳ですがブザーのコネクタが抜いて殺してありました…
つまり…
キャブロックが上手くいってないにも関わらずブザーが殺してあったためその事に気づかずチルトモードに入ったまんまになっておりレベリングバルブに通電されっぱなし…
結果バッテリーが早期消耗するという事でした。

という事でロック不良の原因である機構を交換…


取り外したキャブロック…


新品取り付けて…




無事に無理なくロックする様になり完了…



バッテリー上がりの車両を救援しようとしたところ、ブースターケーブルを逆接してしまったというダイナを出張で点検。
メーターに電気が点かず、セルも回らない…


当然、あちこちのヒューズが飛んでおり…
とりあえず切れているヒューズを新品に交換。


ところがキーオンでヒューズが即飛びする状態…
ブレーカーヒューズを入れながら点検するも…




この日は原因の特定には至らず…
後日助っ人を連れてリベンジ。
2人でアレコレ調べ、結果的にリレーが数個焼けてました…


とりあえずエンジンはかかるようになりましたが、ヘッドライトやテールが点かない…
ヘッドライトとテール回路でもリレーが焼けていた為、ディマリレーとテールリレーを交換しましたが症状変わらず…


配線図を辿っていくとその上流はコンビネーションスイッチに行き着き…




ディマリレーとテールリレー回路下流にマルチプローブで強制的に電気を送ると両方とも点灯。


という事でコンビネーションスイッチ内の接点も焼けてしまっている事が判明したので、交換。


新品のコンビネーションスイッチを取り付け。


無事にヘッドライト、テール共に点くようになりました…


恐らくヘッドライトスイッチオンの状態でブースターを逆接したのでコンビネーションスイッチまで焼けちゃったんでしょうね…

とにかく無事に修理完了したので納車して完了です…






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