今年も残すところあと数日…
例年ならもう大掃除をしている頃ですが…
今年はギリギリまで仕事です…
少し前にトレーラーABSの修理が終わったと思ったら、今度は別のトレーラーでエアサスが片方だけエアが入らない…という症状で入庫。
しかも正月も運行する予定なので今日中に何とかならない⁉︎…と

現車は2軸のリフトアクスル車で、確認すると…確かに左のエアサスにはエアが入っておらずベローズがペチャンコ…
リフトアクスルを強制2軸にしても左側だけエアが入りません…
最近のトレーラーはエアサス制御にもECASという電子制御が増えてるんですが、今回の車両は機械式。
通常ECASであればハイトセンサーで検知した車高をECUがモニタリングしており常に最適な車高になるよう調整し、更にリフトアクスルの制御もします。
機械式はアクスルの左右にレベリングバルブが取り付けられており、車高の昇降に対して直接エアを吸入や排出をして車高調整しますが、リフトアクスルの制御は別でEBSが行います…

とりあえず左のレベリングバルブのロッドを外して強制的にエアを送り込む側にすると…

ちゃんとベローズにもエアが入ります…
ここで1度左右のレベリングバルブを調整します…

というのも…この片方だけエアが入らない症状は左右のレベリングバルブの特性ズレで起こる事があるんです…
特性ズレ…と言っても機械式じゃないの⁇と思う方もいるかも知れませんが、間接的にズレる事があるんです。
例えばバネ上のブッシュなどが片方だけ磨耗したり、ベローズが片方だけヘタリが起きる事により車体に左右の傾きができてしまうと結果的にレベリングバルブもズレてしまいます…
調整ロッドはあくまで新車時に合わせてあるのでそれを現車に合わせて調整してやるんです…
このレベリングバルブの左右の特性ズレをレベリングバルブ本体の不良…と思い交換しても直らない…という話はよく聞きます…
実際にレベリングバルブが不良の場合もありますが…笑
ただ、あくまでも応急的な作業です…走れるようにはなりますが…解決はしてません…
で、アレコレ調べていると原因の可能性がある箇所を発見。
左のベローズからエアが漏れてました…
リークテスターを吹きかけるとジワジワ泡が…

お客様には説明しますが、さすがにベローズの在庫は持ってません…
部品商に聞いても年明け手配…との返答。
正月中も運行する為…年明けに再入庫してもらう事を条件にエアが漏れない所まで車高を少し下げてレベリングバルブを左右で調整して合わせます。
このレベリングバルブの調整も車高を左右で合わせるのは当然の事、特性も合わせてやる必要があります。
というのはレベリングバルブには基準となる0点から上下6°は不感帯となってるので、車高の上がり始めと下がり始めも左右で合わせる必要があるんです。

このゴムの部分で調整します…
で、左右の車高を比べてみます…
左側が…

860mm
右側が…

863mm。
結果的に右側を少し下げて

860mm
これで左側も今のところエア漏れは止まったので納車。
年明けにまた入庫してもらいベローズを交換します。
ベローズの状態を見る限り出来れば全数交換したいところなのですが値段的な事もあり、お客様と相談の上とりあえず漏れてる所のみの交換となりました。
明日は納車隊と掃除隊に分かれ今年の最終営業日となります…
ラスト1日頑張りますか…笑
例年ならもう大掃除をしている頃ですが…
今年はギリギリまで仕事です…
少し前にトレーラーABSの修理が終わったと思ったら、今度は別のトレーラーでエアサスが片方だけエアが入らない…という症状で入庫。
しかも正月も運行する予定なので今日中に何とかならない⁉︎…と

現車は2軸のリフトアクスル車で、確認すると…確かに左のエアサスにはエアが入っておらずベローズがペチャンコ…
リフトアクスルを強制2軸にしても左側だけエアが入りません…
最近のトレーラーはエアサス制御にもECASという電子制御が増えてるんですが、今回の車両は機械式。
通常ECASであればハイトセンサーで検知した車高をECUがモニタリングしており常に最適な車高になるよう調整し、更にリフトアクスルの制御もします。
機械式はアクスルの左右にレベリングバルブが取り付けられており、車高の昇降に対して直接エアを吸入や排出をして車高調整しますが、リフトアクスルの制御は別でEBSが行います…

とりあえず左のレベリングバルブのロッドを外して強制的にエアを送り込む側にすると…

ちゃんとベローズにもエアが入ります…
ここで1度左右のレベリングバルブを調整します…

というのも…この片方だけエアが入らない症状は左右のレベリングバルブの特性ズレで起こる事があるんです…
特性ズレ…と言っても機械式じゃないの⁇と思う方もいるかも知れませんが、間接的にズレる事があるんです。
例えばバネ上のブッシュなどが片方だけ磨耗したり、ベローズが片方だけヘタリが起きる事により車体に左右の傾きができてしまうと結果的にレベリングバルブもズレてしまいます…
調整ロッドはあくまで新車時に合わせてあるのでそれを現車に合わせて調整してやるんです…
このレベリングバルブの左右の特性ズレをレベリングバルブ本体の不良…と思い交換しても直らない…という話はよく聞きます…
実際にレベリングバルブが不良の場合もありますが…笑
ただ、あくまでも応急的な作業です…走れるようにはなりますが…解決はしてません…
で、アレコレ調べていると原因の可能性がある箇所を発見。
左のベローズからエアが漏れてました…
リークテスターを吹きかけるとジワジワ泡が…

お客様には説明しますが、さすがにベローズの在庫は持ってません…
部品商に聞いても年明け手配…との返答。
正月中も運行する為…年明けに再入庫してもらう事を条件にエアが漏れない所まで車高を少し下げてレベリングバルブを左右で調整して合わせます。
このレベリングバルブの調整も車高を左右で合わせるのは当然の事、特性も合わせてやる必要があります。
というのはレベリングバルブには基準となる0点から上下6°は不感帯となってるので、車高の上がり始めと下がり始めも左右で合わせる必要があるんです。

このゴムの部分で調整します…
で、左右の車高を比べてみます…
左側が…

860mm
右側が…

863mm。
結果的に右側を少し下げて

860mm
これで左側も今のところエア漏れは止まったので納車。
年明けにまた入庫してもらいベローズを交換します。
ベローズの状態を見る限り出来れば全数交換したいところなのですが値段的な事もあり、お客様と相談の上とりあえず漏れてる所のみの交換となりました。
明日は納車隊と掃除隊に分かれ今年の最終営業日となります…
ラスト1日頑張りますか…笑
29年式07スーパーグレートです。
私のもどうしても左が下がってディーラーに聞いてももう、仕方ないぐらいしかいいません。直したいけど直せる人がいません。