メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

最終日。

2015-12-29 23:55:48 | その他
本日は仕事納めです。


予定の仕事は年内に何とか納車も終わりひと段落…

例年ほどの大掃除…とまではいきませんでしたが気持ちよく年が越せる程度にはキレイになりました…笑

自分の工具や工具箱も中身を全部出して大掃除。
1年間の溜まった汚れなどをキレイにします…

ハンドツールを磨いたり…エアーツールの給脂など…普段出来ない所のメンテなどなど…
1年間頑張ってくれた工具達には本当に感謝してます。
来年もまた宜しくお願いします…と思いながら心を込めて掃除しました…笑
大事な大事な商売道具ですからね…









最後にコーティングをかけて…


今年の仕事は終了です。



ブログを見て下さっている皆様へ…

このブログを始めて約5ヶ月程が経ちました…
始めた頃は1日数人だった訪問者も最近では100人以上の方々が見て下さってるようで少し驚いております…笑
個人的な考えや愚痴など…お見苦しい点などが多々あるとは思いますが、これからも細々と続けていきたいと思っておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。


それでは、どうかよいお年をお迎えください。



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エアサス…片側だけエアが入らない。

2015-12-29 00:33:10 | トレーラー
今年も残すところあと数日…
例年ならもう大掃除をしている頃ですが…
今年はギリギリまで仕事です…

少し前にトレーラーABSの修理が終わったと思ったら、今度は別のトレーラーでエアサスが片方だけエアが入らない…という症状で入庫。
しかも正月も運行する予定なので今日中に何とかならない⁉︎…と



現車は2軸のリフトアクスル車で、確認すると…確かに左のエアサスにはエアが入っておらずベローズがペチャンコ…
リフトアクスルを強制2軸にしても左側だけエアが入りません…

最近のトレーラーはエアサス制御にもECASという電子制御が増えてるんですが、今回の車両は機械式。

通常ECASであればハイトセンサーで検知した車高をECUがモニタリングしており常に最適な車高になるよう調整し、更にリフトアクスルの制御もします。
機械式はアクスルの左右にレベリングバルブが取り付けられており、車高の昇降に対して直接エアを吸入や排出をして車高調整しますが、リフトアクスルの制御は別でEBSが行います…



とりあえず左のレベリングバルブのロッドを外して強制的にエアを送り込む側にすると…

ちゃんとベローズにもエアが入ります…
ここで1度左右のレベリングバルブを調整します…

というのも…この片方だけエアが入らない症状は左右のレベリングバルブの特性ズレで起こる事があるんです…
特性ズレ…と言っても機械式じゃないの⁇と思う方もいるかも知れませんが、間接的にズレる事があるんです。
例えばバネ上のブッシュなどが片方だけ磨耗したり、ベローズが片方だけヘタリが起きる事により車体に左右の傾きができてしまうと結果的にレベリングバルブもズレてしまいます…
調整ロッドはあくまで新車時に合わせてあるのでそれを現車に合わせて調整してやるんです…

このレベリングバルブの左右の特性ズレをレベリングバルブ本体の不良…と思い交換しても直らない…という話はよく聞きます…
実際にレベリングバルブが不良の場合もありますが…笑

ただ、あくまでも応急的な作業です…走れるようにはなりますが…解決はしてません…


で、アレコレ調べていると原因の可能性がある箇所を発見。

左のベローズからエアが漏れてました…
リークテスターを吹きかけるとジワジワ泡が…


お客様には説明しますが、さすがにベローズの在庫は持ってません…
部品商に聞いても年明け手配…との返答。

正月中も運行する為…年明けに再入庫してもらう事を条件にエアが漏れない所まで車高を少し下げてレベリングバルブを左右で調整して合わせます。
このレベリングバルブの調整も車高を左右で合わせるのは当然の事、特性も合わせてやる必要があります。
というのはレベリングバルブには基準となる0点から上下6°は不感帯となってるので、車高の上がり始めと下がり始めも左右で合わせる必要があるんです。

このゴムの部分で調整します…

で、左右の車高を比べてみます…

左側が…

860mm

右側が…

863mm。

結果的に右側を少し下げて

860mm

これで左側も今のところエア漏れは止まったので納車。

年明けにまた入庫してもらいベローズを交換します。
ベローズの状態を見る限り出来れば全数交換したいところなのですが値段的な事もあり、お客様と相談の上とりあえず漏れてる所のみの交換となりました。



明日は納車隊と掃除隊に分かれ今年の最終営業日となります…


ラスト1日頑張りますか…笑












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RODY…

2015-12-24 00:09:45 | その他
500体限定のRODY…









実はコレ…snap-onとのコラボモデルです…笑




1歳になる子供の誕生日プレゼントに…と買ったんですが…
10月に注文して…
11月下旬納品予定と書いてあったのが…




届いたのは先週…













誕生日過ぎとるやないかーい…笑






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トレーラーABS…続き

2015-12-22 23:29:24 | トレーラー
作業場所待ちだったABSチェックランプが点灯していたセミトレーラー…

本日、ようやく作業の続きを…

作業というよりまだ原因が分かってないのでトラブルシュートの続きなんですが…


前回の時に自己診断にてトラブルコード4(右側ホイールセンサー系)を表示しており断線やショートまでは点検しており共に正常だったので…

次は車両をジャッキアップして右ホイールセンサーの出力電圧を点検…

テスターを接続して

タイヤを回してみると…


だいたいですが、1回転/2秒位の早さで回した時に100mV以上あれば正常なので…

アレ⁉︎…普通に出てる…⁇

と、よくよく確認すると勘違いに気付きました…

というのも…トレーラーのABSはVCS-IIに限らず、2センサータイプと4センサータイプの2種類があってその2センサーと4センサーでは同じ故障コードでも故障箇所が違う事があるんです…


で、一般的にセミトレーラーには2センサーが…フルトレーラーに4センサータイプが主流なんですが…今回の車両はセミトレーラーなのに4センサータイプでした…
2センサータイプでの故障コード4は右ホイールセンサー系なのが、4センサータイプでは左側センサー…となります。

早速左側のセンサーを調べ直すと…
断線、ショートも無く抵抗値も基準値内…
センサー出力を見ると…
そこそこの早さで回しても…

コレは明らかにおかしいですね…

電圧が上がらない場合の原因は、センサーとパルスリングのギャップ不良がほとんどです…

バックプレートの裏からセンサーを押し出そうとするも…固着していて動きません

素直にバラす事に…

BPWのハブキャップは固くて大変…という話をよく聞きますが…
このように足を乗せて…


荷重というか体重…をかけながらこの辺りをハンマーなどで軽く衝撃を与えてやります…


すると簡単に緩んできます。

経験上コレで緩まなかった事はありません…

インパクトなどを使うとハブキャップが変形しちゃう事があるのであまりオススメはしません…


サークリップピンを外してアクスルナットを緩めていきます…





問題のホイールセンサー…


奥まで引っ込んでます…コレではギャップ過大ですね…

それに…



ブレーキダストが酷いですね…


実は今回の車両は某ディーラーで2週間前に車検を受けています…
で、お客様は車検に出した後、ABSのランプが点く…という事でディーラーに持って行ったらしいのですが…ディーラーが『ウチではトレーラーのABSは修理出来ません…』と言われ、当工場に依頼が来たんです。

…車検の時にドラム内のブレーキダストを掃除してないみたいです…
見れば分かります…

ちゃんと掃除すると…

こうなります…

更に問題発覚…

トレーラーに限らずトラックでもそうなんですが、基本的には車検時にドラムを外した時にホイールセンサーのギャップを調整すると思うんですが…
どうやら…センサーの固着を直そうと思ったのかセンサーの頭を叩いた形跡が…



頭が潰れちゃってます…

当然…固着も直さず潰れたまま組んでいるのでギャップ過大になり、チェックランプが点灯。

原因は車検作業をしたメカニックのミス…ですね

チェックランプが点いたまま車検を通したディーラーさんもどうかと思いますが…


それは別として、実はこのセンサーの固着はよくある事なんです…
正常な場合であれば手で戻せるぐらいの固さです…
固いから…といってセンサーの頭を叩くのは得策ではありません…
固着が酷い場合はセンサーのブラケットごと外してプレスにて押し出します。

押し出し後…

後は固着防止の為耐熱グリスを薄く塗っておけば安心です…

今回はセンサーが若干潰れているものの、壊れてる訳ではないので軽く修正して再使用します。


後はハブを組んでいきます…
BPW専用のグリスを薄く塗り…


ドラムを組んで…

アクスルナットを150Nmで締め付けます…

1回規定トルクで締めた後、タイヤを回して馴染ませてもう一度規定トルクで締めます。

そうするとアクスルナットとピン穴の位置関係がこちら…


注意しなきゃいけないのは、この時ピンの穴が一致していても必ず緩めて初めに一致した穴で合わせる事…
最大で15度戻せば必ずどこかの穴が合うように設計されてます…


サークリップピンも必ず4箇所の山にちゃんとかかるように付けて、少しでも抜けにくくする為リングの折り曲げてある方にピンをもってきます…


後はハブキャップを800Nmで締め付け…


ちゃんと電圧が正常に出るか確認します…


良さそうですね。

最後にトラクターヘッドを連結して試運転してチェックランプが消灯する事を確認して完了。


今回は特に部品は交換せずに済みましたが…
車検作業をした某ディーラーのメカニックはセンサーを叩いて潰した事は自分でも分かってるはずです。
ミスは誰でもある事なのでセンサーを叩いて潰してしまった事に対してとやかく言うつもりはありませんが、そのまま放置した事は良くないですね…

ちゃんと整備しておけば今回のようなトラブルは防げますから…














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トレーラーABS…

2015-12-19 12:49:18 | トレーラー
ABSのチェックランプが点灯する…との事で入庫したトレーラー…

現車を確認すると…


トレーラーABSチェックランプが点灯してます…



トレーラーABSも色々な種類がありますが…
基本的には専用の診断機が無くても、現在故障であれば自己診断機能で故障コードを呼び出す事が可能です…

その呼び出し方法はメーカーや種類によって異なりますが…

今回の車両は…





このタイプはWABCOのVCS-Ⅱ…というタイプ。
現行型で比較的新しいタイプのABSです…

外部診断用のコネクターもあり専用のPCなら詳しく調べる事が出来ます…

が、基本的には無くても自己診断で診断は可能です。



このVCS-Ⅱはトラクターと連結状態でIGキーのon、off操作で自己診断をします。

キーをoffの状態からon、off、on…としてそのままonを保持。
それぞれの間隔は1秒以内です。

すると…トラクターのメーター内のトレーラーABSのチェックランプが点滅を始めます…

その点滅パターンが故障コードになります。


で、今回はコード4…で右のホイールセンサー系の故障コード…


ホイールセンサー系の故障コードで可能性がある原因は…

まず、ホイールセンサーの断線やショートや…
センサーとパルスリングのギャップ不良…
そして、可能性として無くは無いのがECU…

この辺りに絞れます…


とりあえず簡単に調べれる断線、ショートを点検します。


ここで役に立つのがコレ…


いらなくなったホイールセンサーのカプラーをちょん切っただけの点検用コネクター…
センサー側のカプラーはピンが深い所にあるのでそのままだとやり難いのでコレがあると便利です…


センサーの抵抗を測定すると…





約1.1kΩで基準値内です…

次にセンサーの絶縁抵抗を点検するも良好。


あとは、ホイールセンサーからちゃんと信号が出てるか調べる必要があるんですが、車輪をジャッキアップしないと点検出来ません…

が、…この12月は工場内がパンパンで作業する場所がないので車を1度預かり、続きは来週から作業する事に…

この時期はどうしてもお客様に迷惑をかけてしまいます…


そして…何故か忙しい時に限って…設備が壊れます…

この職業の命とも言える…エアコンプレッサーが壊れました…

3気筒の内1気筒がエアを汲んでおらず…
エアクリーナーに逆流してたのでバルブがダメになったんだろうと大至急部品を注文して、業務終了後に修理…

ヘッドをバラすとインテークバルブが欠損してました…

バルブといってもただのスプリング板ですが…

割れた破片がシリンダーを傷付けてました…泣


が、今回はヘッドとバルブボディのみで対応します…





落ち着いたらちゃんと直すのでそれまでどうか壊れないでね…笑
























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MINI…クーパーS…。

2015-12-15 23:32:53 | 外車
16年式のクーパーS…R53になるのかな⁉︎
あまり詳しく無いですが…
スーパーチャージャー付きです…




このお客様は根っからのMINI好きで今までMINIを何台も乗り継いでおられます。

この車でジムカーナを楽しんでるそうで、競技専用車ではありませんが、あちこちに負担がかかってる事は間違いありません…

いわゆる…シビアコンディションってやつです。


依頼事項はオイル関係の全交換と前後ブレーキパッド交換にベルト交換、LLCなどなど…
それにオイル漏れ修理もあります…

まあ外車にオイル漏れは付き物ですね…笑


今までMINIの車は何台か整備した事はあったんですが、スーパーチャージャー付きは初めてだったんです…

というのも、ベルト交換時にテンショナーを緩めようと覗き込むも…引っ掛ける所が…無い⁉︎

テンショナープーリーの形状が自分の知ってる形と違う…。

どうやって緩めるんだろう…と
テンショナーをよく見てみるとステーに穴が2つ…
どうやらSSTが必要みたい…


何とか緩めれないかとアレコレ試すも…失敗。

ベルト1本交換するのにこの手間か…と思いながらも諦めて、SSTを作る事に…

で、出来たのがこちら…



作るならキレイに作りたいトコですが、時間が無いのでこれでご勘弁を…
今回はとりあえず使えればいいんです…笑

テンショナーのスプリングの所にロック用らしき穴もあるので、ロックピンも作ります…



で、めちゃくちゃ硬いテンショナーを緩めてピンを差し込みます…



無事ベルトも交換出来ました…




問題はオイル漏れ…

この調子では…すんなりいく気がしません…笑





























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J07E…終

2015-12-12 20:38:15 | 日野
昨日の続き…


補機類を取り付けて…





で、エンジン始動の時…

何台やってもこの瞬間は緊張しますね…笑
ボルトの締め忘れが無いか?…や、工具の置き忘れなどや各パーツの取り付け状態などを再確認して…クランキング。

組んでく段階である程度油膜は作ってありますが、エンジンかける前にもう一度クランキングしてオイルを回しておきます…

そしてエンジン始動…

無事かかりました…


…が、


なんかバラついてる⁉︎



ミスった…⁉︎なんて思いながらデータを確認すると…インジェクター補正値が振り切っており…

ここで思い出しました…

インジェクターを交換したのにIDコード書き換えるの忘れてました…泣


急いでID書き換え…


で、再始動…


バラつきも無くアイドリングも安定しました…


補正値も…


いい感じになりました…


良かった~


久々に嫌な汗かきました…笑


水面も安定してます…



エア抜きと暖機をしっかり行って…
後は休み明けに試運転後に最終確認して完了です…。

















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続…J07E

2015-12-11 23:49:03 | 日野
本日もJ07Eのヘッド作業の追い込みです…

今週中に終わらせないと、来週からも別の仕事がたくさん入庫して来ますので…


昨日出したヘッドを待つ間に各部品の洗浄や点検を進めていきます…


ブロックはキズや歪みも無かったので、オイルストーンにて軽く研磨しておきます…


にしても何故5気筒なんでしょう…
中途半端ですよね…笑


まあそれはいいとして、定盤の無い当工場での常套手段…ブロック上でのカムシャフト曲がり点検。


結果、振れが0.02mmなので0.01mmの曲がり…
問題ありませんね…

カムシャフトのメタルの当たり具合は…

半分ほど当たりが付いてます…
オイルクリアランスも0.02mmで基準値内なので
再利用も出来そうですが今回は交換します。



そうこうしてるうちにヘッドが戻って来ました…


前から予約してた作業なのでかなり早く仕上がりました…
ありがたいです。

結局0.05mm研磨してもらいました…


早速ヘッドを乗せていきます…
個人的にはココが1番気を使う作業です…


で、無事ドッキング完了。


ヘッドボルトを締め付けたあと…
修正研磨してるのでカムアイドルギヤのバックラッシュも点検しておきます


こちらも問題無さそうです。

後は順番通りに組んでくだけです…







ヘッドカバーまで組んだ所で今日は終了…
なんとか明日には終わりそうです…








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クオンの続き…からのJ07E

2015-12-11 00:34:07 | UD
今日は朝6時に出社して昨日のクオンの続き…


昨日は過去故障コードから考えられる箇所の点検と清掃をしたので、本日はデータをロギングしながら試運転してみます…


1時間程試運転しましたがその間にチェックランプは点きませんでした…

そもそもオリフィス後側エア圧異常の故障コードの検出条件はちょっと複雑で…システム作動時にオリフィス前後のエア圧力差が300hPa以上あって尚且つ、排気温度が280℃以上の状態が6分続いた場合にDCUは故障と判断するらしいんですが…

まあ故障というより詰まってる…と判断すると言った方がいいかもしれません…

なので正直な話し…1時間程度試運転したぐらいではなんとも言えません…ただ昨日ドージングホースやアトマイザーも清掃してるので少なくとも詰まりは無いので、これでもしまた同じ故障コードを検出したらその時は潔くポンプモジュールを交換しましょう…

という事で納車してまた様子を見てもらいます。


次に手付かずだったオーバーヒートしたレンジャーJ07Eのヘッド作業にようやくかかります…
今日中に平研と水圧に出したいので急いで降ろします…




と、ここで水が漏れる…というギガが入庫…


下廻りを覗いて見ると…

漏れてますね…

で、辿っていくとどうやらウォーターポンプから漏れてる様です…


この6UZ1エンジンはウォーターポンプ弱いですね…25年式なのに…
これで3台目です。

少々無責任かもしれませんが、お客様にはいすゞに保証で修理出来ないか掛け合ってみて下さい…と説明させて頂きました…

ごめんなさい…




で、J07Eの続き…



これ…インテークパイプを外すのに逃げが少ないんです

この奥に見えるブラケットがフレームに当たるので…
スタッドボルトを外すと楽になります…





無事ヘッドも降りて時間に間に合いました…笑

今回は他の仕事も山積みなので平研、水圧と同時にステムシールとインジェクタースリーブの交換もエンジン屋さんにお願いする事にしました…

後はブロック側の作業を…
エアコンプレッサーのオーバーホールやウォーターポンプ変えたり…



気付けばもうすでに夜10時半を過ぎてました…


続きは明日にします…







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クオン…アドブルー減らない。

2015-12-10 00:07:26 | UD
PKG-GK4XAB…クオン。

先日チェックランプが点灯して、スキャンツールにて各データを確認して過去故障のコードはあったものの、現在は異常無し…ということで様子を見てもらってた車両…

またチェックランプが点灯した…との事で再入庫…
エンジン切ってまたかけるとチェックランプも消えるらしい…

オマケに運転手さんはアドブルーが減っていない気がする…と


正直…う~んダメだったか…て感じですね…笑
しかも症状が増えてる…


本音を言えば…


この予定が詰まってる時期に来て欲しくなかったですが…笑
そんな事を言ってても終わらないので頑張ります…泣


前回と同じで現在故障は無くシステム的には正常…

スキャンツールにて過去故障コードを確認すると…

前回と同じですね…


トラブルシュート開始…


前回も書きましたが、ポンプモジュール内にあるエア経路にはオリフィスがあり、そのオリフィスを挟んで前後にエア圧センサーが付いてます。
前側はレギュレーター制御のフィードバックと圧力検出用で、後側はエア漏れや詰まりの検出用…


つまり…このオリフィス後側エア圧異常のコードが検出される原因は…
UDSシステム内のエア圧が低いか、経路に漏れがあるか、詰まりがあるか…はたまた圧力センサーの不良か…
このあたりに絞れるかと…


順番に調べていきます…

まずはエア漏れ…
エアタンクからポンプモジュール間や、ポンプモジュールからドージングモジュール間にリークテスターで確認してみるも、エア漏れは無し。

アドブルーが減らない⁉︎…との症状もあったので、ドージングホースとアトマイザーを取り外して点検します。

ススで汚れてはいますが詰まる程ではなく…


次にドージングモジュールを点検…

ここでエアとアドブルー(尿素水)を混ぜてマフラー内に噴射します…
このドージングモジュールが詰まる事は以前にも何台かありました…が、今回は詰まりも無く抵抗値も基準内。

今度はドージングモジュールからポンプモジュールまでのエアホースを外して点検…



点検しますが、詰まりは無し…

と、ここでG-SCANのアクティブテストにてエアバルブテストを行います…


ポンプモジュールのエア出口からはちゃんとエアが排出されるのでモジュール内の詰まりも無しと判断。
更にドージングホース、モジュールを接続してドージングモジュールの作動テストとエアバルブのテスト…


ちゃんと尿素水も出てきます…
ここで本来なら出てくる尿素水を計量カップに受けてDCUが指示した量だけちゃんと出てるか⁉︎…も確認するとベストなんでしょうが今回は症状が違うので省きます…

で、エアバルブテストでもちゃんとエアが出てきます…

システムは全部正常に作動するし、詰まりもエア漏れもありません…


という事はエア圧力センサーの不良⁉︎

ただ、エア圧センサーは単品では出ませんので…
ポンプモジュールASSYでの交換になりますが…
簡単に交換してみましょう…っていう値段でもないんですよね…

なので、これでしばらく試運転してみてデータを確認してみます…


にしても12月は忙しい…

エンジン載せ替えのプロフィアに…
お客様の許可も下りたJ07Eのヘッド作業も部品は来てるけど手付かずだし…
MINIの内容の濃い車検も来週から入庫するし…
スーパーグレートの原因不明のオイル漏れや…
それに今回のアドブルー異常も…


本当に今年中に終わるのか不安になってきましたが…


ま、なるようにしかなりませんね…笑






















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