メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

クオン…アドブルー減らない。

2015-12-10 00:07:26 | UD
PKG-GK4XAB…クオン。

先日チェックランプが点灯して、スキャンツールにて各データを確認して過去故障のコードはあったものの、現在は異常無し…ということで様子を見てもらってた車両…

またチェックランプが点灯した…との事で再入庫…
エンジン切ってまたかけるとチェックランプも消えるらしい…

オマケに運転手さんはアドブルーが減っていない気がする…と


正直…う~んダメだったか…て感じですね…笑
しかも症状が増えてる…


本音を言えば…


この予定が詰まってる時期に来て欲しくなかったですが…笑
そんな事を言ってても終わらないので頑張ります…泣


前回と同じで現在故障は無くシステム的には正常…

スキャンツールにて過去故障コードを確認すると…

前回と同じですね…


トラブルシュート開始…


前回も書きましたが、ポンプモジュール内にあるエア経路にはオリフィスがあり、そのオリフィスを挟んで前後にエア圧センサーが付いてます。
前側はレギュレーター制御のフィードバックと圧力検出用で、後側はエア漏れや詰まりの検出用…


つまり…このオリフィス後側エア圧異常のコードが検出される原因は…
UDSシステム内のエア圧が低いか、経路に漏れがあるか、詰まりがあるか…はたまた圧力センサーの不良か…
このあたりに絞れるかと…


順番に調べていきます…

まずはエア漏れ…
エアタンクからポンプモジュール間や、ポンプモジュールからドージングモジュール間にリークテスターで確認してみるも、エア漏れは無し。

アドブルーが減らない⁉︎…との症状もあったので、ドージングホースとアトマイザーを取り外して点検します。

ススで汚れてはいますが詰まる程ではなく…


次にドージングモジュールを点検…

ここでエアとアドブルー(尿素水)を混ぜてマフラー内に噴射します…
このドージングモジュールが詰まる事は以前にも何台かありました…が、今回は詰まりも無く抵抗値も基準内。

今度はドージングモジュールからポンプモジュールまでのエアホースを外して点検…



点検しますが、詰まりは無し…

と、ここでG-SCANのアクティブテストにてエアバルブテストを行います…


ポンプモジュールのエア出口からはちゃんとエアが排出されるのでモジュール内の詰まりも無しと判断。
更にドージングホース、モジュールを接続してドージングモジュールの作動テストとエアバルブのテスト…


ちゃんと尿素水も出てきます…
ここで本来なら出てくる尿素水を計量カップに受けてDCUが指示した量だけちゃんと出てるか⁉︎…も確認するとベストなんでしょうが今回は症状が違うので省きます…

で、エアバルブテストでもちゃんとエアが出てきます…

システムは全部正常に作動するし、詰まりもエア漏れもありません…


という事はエア圧力センサーの不良⁉︎

ただ、エア圧センサーは単品では出ませんので…
ポンプモジュールASSYでの交換になりますが…
簡単に交換してみましょう…っていう値段でもないんですよね…

なので、これでしばらく試運転してみてデータを確認してみます…


にしても12月は忙しい…

エンジン載せ替えのプロフィアに…
お客様の許可も下りたJ07Eのヘッド作業も部品は来てるけど手付かずだし…
MINIの内容の濃い車検も来週から入庫するし…
スーパーグレートの原因不明のオイル漏れや…
それに今回のアドブルー異常も…


本当に今年中に終わるのか不安になってきましたが…


ま、なるようにしかなりませんね…笑






















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