メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

トレーラー灯火点検装置 製作

2015-09-03 19:52:29 | 整備
1年位前から構想だけはあったその名も

『トレーラー灯火点検装置』

自分で勝手に付けた名前ですが。

あったらいいな…から始まったんですが最近思い腰を上げる出来事がありました。

その名の通りトレーラーの灯火関係を点検する為の装置なんですが、今までは交換して廃棄寸前のバッテリーを直列で繋いだ電源と余ってた7芯ソケットに剥き出しの7芯コードをくっつけた原子的なやり方で灯火を点検してました。

そんなのトラクターヘッドを連結して点検すればいいじゃん…と思うかもしれませんが当工場はトレーラーの入庫台数が非常に多く自社トラクターヘッドもあるのですがほぼ回送で出払ってるのでそんな余裕はありません。

自分がこの会社に来る何十年も前からこのやり方だったようなんですが、まあ何十年もやってるくらいだし知り合いの整備工場なんかもみんな同じやり方だしある意味これがスタンダードだったんです。

しかしこの前自分が車検で入庫していたトレーラーの灯火を点検しようとバッテリーを繋いでも何も点灯しません。

電源であるバッテリーがお亡くなりになられてました。
また使いっぱなしなので誰も液量の確認もしなければ充電もされていません。(それはそれで問題ですが…)

で、工場を見渡しても使えそうなバッテリーは無く心の中でブーブー文句を言いながらも状況変わらず。←当然

結局時間を無駄にした挙句トラクター待ちという状態に。

前置き長くなりましたが…

そんな事があり今回の灯火点検装置を製作しよう…となりました。
しかも、ありそうで無いんですよねそういう装置。


会社に言っても『そんなのバッテリーでいいじゃん』て言われるの目に見えてるんで今回は全て自腹で製作する事にしました。

1年前から構想していただけはあり、ある程度イメージは固まってたのでまずネットで交流100Vから直流24Vに変換するACDCコンバーターと小型デジタルV/Aメーターを注文します。

あとはホームセンターでアルミ板や配線や端子、中西電器でソケットやスイッチ類を購入。


で、空いた時間を見つけて作業開始。

まずはベースとなるアルミ板にコンバーターを取り付け。


さらにアルミ板をサイズにカットして溶接。
穴あけや切り抜きしてスイッチ類を取り付け。


Amazonで買ったメーターも付けていきます。



配線も進めます。



電流測定用のシャント抵抗取り付け。


安全の為にヒューズも付けます。


そして通電確認。



お、いい感じ。

休みの日は家でも作業しました。
ヒマ人なんで…


ハンダ付けを家でやるので嫁に気を使い玄関付近で。


コネクターや持ち手を加工



配線を仕上げ






完成。。。







早速使ってみると…

なかなか便利です。
カートに乗せてあるとはいえ、クソ重たい130サイズのバッテリー×2をあちこち運ばなくてもいいし。
使用時は電流値もちゃんと表示されます…が若干ズレてる…。


まあでも実際流れてる電流値よりも少しだけ多く表示されるので…

少しだけだし多く表示される分には…ま、いっか。

とりあえず試作機なんでこれからたくさん使ってみて問題点を洗い出します。

ちなみに材料費やらなんやらで15000円位かかりましたが…とてもいい勉強になりました。






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