おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

ジャンプ

2008年10月18日 | 日記・エッセイ・コラム
玉の汗を流していると、サウナ室のドアが開いた
 
入ってきたのは、火曜日にも一緒だった
アラブ系の男
眼光鋭く、仁王立ちの姿でこっちを睨みつけている
 
(やんのかぁ~こらぁ!)
 
と、静かな闘志をたぎらせたが、体躯が違いすぎる
胸毛の量は五分五分ながら、その褐色の肌と相まって
強く引き締まって見える身体
以前、アリナミンAのCMで、村上弘明が大きな石を持ち上げ
転がしていたが、まさにあれに出てたオッサン並み
火曜日は二人連れだったが
 
(今日は一人なのかぁ?)
 
少し首を捻り威嚇しようとした瞬間
同じような体格の男が入ってきた
 
(威嚇しなくてよかった)
 
二人揃うと逞しさがますます強調される
言うならば、カサンドラのフウガとライガ
まさに、二神風雷拳!
もともと威嚇するつもりは毛頭ないが
しなくてよかったと、汗を拭き拭き外へ出た
 
さっぱりした気分で駐車場へ出ると
一台の車が、出したり入れたり悪戦苦闘中
運転席の女性を応援していると
どこからか視線を感じる
 
(熱い!熱いぞぉ!)
 
まさにカッシェルのヒート・ビジョン!
しまった!
風呂上り、電磁ブレイカーがチャージ出来ない!!
って言うか、電磁ブレイカーがぁ!!
 
と、ほたえていると
視線の主が車の陰から
どうも、いま悪戦苦闘中のドライバーの仲間のよう
運転手を入れて3人の女性
手こずっていると言うよりは、きちっとした性格の
人のようだ
 
一部始終を待ちきれない、いや、待つ気も義務ない僕は
車に乗り組む
 
ミラーに映る彼女達を尻目に
駐車場を出たときには、すっかり身体は
冷えていた
 
 




コメント
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