バージニア労働者

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笑って グッドバイ (卒業)

2008年03月18日 | ALL ABOUT JAPAN
今日、仕事中に聴いていたiPodで、松田聖子の『制服』が流れた。

聞きたい方は、ここをクリック♪



ふと、今、日本では卒業シーズンだということを思い出した。

今日は、高校の卒業式の話を挙げたい。


私は広島市内の、英語教育に力を入れていたことで知られている公立の
進学校に通っていた。

その学校のモットーは「自主自立」で、規則も全く厳しくなく、
かといって、やりたい放題にしている生徒もいなかった。

教師も生徒を「大人」みたいに扱ってくれたところがあって、
とても居心地が良い高校だった。



卒業式が終わって、みんな教室に戻り、個人個人、フリースタイルで
スピーチをしてゆく。
教室には生徒の保護者も入っていた。

女の子はスピーチのとき、殆んどが泣いていた。

村重さんという、とても品の良い女の子がスピーチで、
彼女のお母さんに、

『お母さん、いままで美味しいお弁当を作ってくれて、
本当にありがとう!』

と、涙で言ったときは、保護者から「うぅぅ!」という嗚咽も聞こえた。

その村重さんの後で、私の番がきた。

私は妙に変わったところがあって、感極まると、可笑しくてしょうがなくなるのだ。

何を言ったのか、今では思い出せないが、たしか、学園祭とか
体育祭などの後でみんなで繁華街に出かけて、打ち上げをしたのが
とっても楽しくて、云々をヘラヘラと笑いながら言っていたと思う。

感動的な村重さんのスピーチの後で、なんと情けないスピーチだろう。

クラスメートからは笑いをとったが、保護者、特に母は、
「あんた一体、何よーるん?」的な顔をしていた。
(何よーるん、とは広島弁。訳:「何を言っているの」)

困ったのは私のすぐ後で、やっぱりシリアスになれない男子生徒のスピーチだった。

「さっき、ケイエスさんが言っていたように、みんなでした打ち上げ会は
いい思い出になりそうです。」と、普通に話していく。

いけなかったのは、次だった。

「ケイエスさんが、『夜の女王』と化していく過程を見るのはみんなの楽しみでした。」

どっと教室が笑いの渦に飲まれる。

わけの分からない保護者一堂もつられて笑っていたが、意味はさっぱり
分からなかったと思う。



...実は、打ち上げで、

みんな飲んだくれてたの。

私に「夜の女王」とあだ名がつくぐらいだから、私がどうだったか
想像に苦しくないだろう。

とにかく、みんな思い思いのスピーチを終え、笑顔で教室を去った。

私は最後に恥をさらしてしまったが、
笑って高校生活を終えることができた。

その高校も、3月1日が卒業式だったようだ。


今年卒業したみんな、心から、卒業おめでとう。


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