『休暇中、お嬢らはどうだったん?』
いろんな人から同じ質問を受けた。
今回はお嬢らのことを書いておこうと思う。
************************
ワシントンDCを飛び立ったのは12月9日(金)であったが、出発が平日の早朝ということもあり
お嬢らを早々と獣医がやっているキャットコンドミニアムへ預けに行ったのが8日(木)であった。
想像はついていたが、機嫌の悪かった彼女たち。
今回は、ただ単に獣医に行くのとは何か違うってことを察していたのか
二方とも『み』とも『みゃ』とも言わず、無言を通す。
獣医にてしばしの別れ。
『じゃあね。ちゃんと迎えにくるけんね。えー子して待っとってね。』
そう言ってみたところで分かってくれるはずもなく。
彼女たちはずーーーーーーーーっとそっぽをむいたまま。
お嬢らはまた『捨てられた』と思っていただろうか。
そう思うといつも胸が痛む。
後ろ髪を引かれたか引かれなかったかは分からず終いで、私たちは出発したのであった。
バケーションは確かに楽しくて、仕事のことを完全に忘れることができても
忘れることが出来ないのがやはりアメリカに残してきたお嬢らのこと。
特にミディは高齢なのでとても気になる。
高齢の猫にストレスは禁物なのに、ミディの一番キライな「違う環境」に残してきてしまったことを
くよくよ考えるケイエス。
休暇の何日目かにハニバニが様子伺いで獣医に電話をしたら、どっちともごく普通の生活を
しているということが判明。
少しだけ肩の荷が下りた気がした。
*********************
こちらに帰国したのが19日の月曜日の午後3時。
本当はその足で彼女らを迎えに行こうとも思ったが、何と言っても平日の午後3時である。
DC近辺の渋滞(しかもラッシュアワー)は侮れない。
万が一飛行機が遅れてDC入りしたことや、酷い渋滞に巻き込まれたことを想定して
お嬢らを迎えに行くのは次の日の朝、ということにしておいた。
しかし一旦普通に帰国できて、渋滞もそれほど悪くなければその足で彼女を迎えに行きたいと思うのが
親の情である。
獣医に電話し、今夜彼女らを迎えに行くことを告げ、帰宅を急いだ。
迎えに行って告げられたこと。
『特にこれと言って心配事はなかったのですが、
ミディの食欲はそんなに旺盛ではありませんでした。』
ミディの食欲が落ちて、体重も落ちることは今までも必ずあったことだ。
ただ今回気になったことは、1週間で1キロほど体重が落ちたこと。
1週間で1キロ...そんなの大したことないじゃんと言うなかれ。
猫のような体の小さい動物が1週間で1キロ落ちるのは不健康極まりないのである。
私が1週間で1キロ落とすレベルじゃないのである。
いきなり体重が落ちるのは甲状腺異常と肝機能の衰えが指摘されるので
獣医の勧めもあって、血液検査をお願いした。
結果は次の日に分かるという。
さて喜び勇んで家族みんなで帰宅。
ケージを開けて、いきなり飛び出したのはミディであった。
今までの不服をぶちまけるかのようにしゃべるしゃべる...。
ミディとフリスキーのケア担当だった女の子が
「ミディは食欲がないわりにはおしゃべりでした。」と言っていたのを思い出した。
そしてキャットフード(缶)を差し出すと、今まで失っていた食欲が戻ってきたのか
ショベルカー並みにがんがん食ってく彼女。
一方、ケージをそろそろと低体勢で出てきたフリスキー。
彼女の機嫌はずっと悪かった。
食べるものは食べるが、一向に目を合わしてくれない。
こりゃ機嫌が直るのに時間がかかるなと思っていた。
私たちが行くところ全て付いて来て喜びを露わにするミディと
顔も合わせてくれない不機嫌なフリスキー。
そんなフリスキーとの和解は次の日にやって来た。
その夜寒かったのである。
フリスキーは寒いと人肌が恋しくなり、ベッドに潜ってくる。
バツの悪い顔をしながらも、私の寝ている傍らにぴったりくっついて眠るフリスキー。
もう、大丈夫だ。
血液検査の結果は予想通り、異常なし。
彼女が若ければ血液検査も割愛するところであったが、
やっぱり高齢の猫。
大切に、大切に育てるのである。
ミディの食欲は通常に戻り、体重も今までどおりに戻った。
バケーションは楽しいが、普段の平凡な生活も非常に素敵だということを
実感する今日この頃。
********************
そんなこんなで、今年は我が家のクリスマスはあってないようなものだったが、
ハニバニのリクエストに答えてディナーだけはそれなりにしてみた。
毎年恒例のハム、スイートポテトスフレ、それからグリーンビーンズである。
その後はアップルパイを食べた。
フリスキーがどういうわけかホイップクリームに夢中で、
ハニバニにが素の指を近づけただけでそこのクリームが少しでもついてないかと点検してみるフリスキー。
さっきまで不機嫌だったのが嘘みたいに可愛いのである。
当分はキミたちを残してどこへも行かないからね。
************
一応クリスマスプレゼントにね、とハニバニがお金をくれた。
ハニバニ、あんたは親戚のおぢさんかっつーの(爆)
クリックしといてね♪
↓ ↓ ↓
いつもありがとう。