最悪のお知らせ

髪を切りに行った　自慢のおかっぱ頭だ

マスター（先生って呼ぶんだろうか…）は５０代　もう一人の３０代位の男性と二人きりで店をやっている

アシスタントの女性が一人　時々入る

こざっぱりっとした人数で　下手な無駄口は無いし　若い方が音楽担当で選曲も悪くない処が気に入っている

今日は夏らしく　ジャック・ジョンソンがかかっていた

カットしてもらっている途中で　私の携帯が鳴った

そして　最悪のお知らせが届いた

姉が　義兄と甥と共に　３人で上京するという

私の　労働者の私の　毎日残業地獄に喘ぐ私の…

貴重な　大切な　たった５日間の夏休みが…

…消えた　あっけなく　儚く　音も無く……

これから　世帯主兼実家の主は　慌てて支度に入ります

また　上品な言葉が口をついて出そうだ　　

庭仕事でちぎれた悪魔？の尻尾

先日の庭仕事の時　刈り取られた草や枝が　太陽光線の下で急速に萎れていくのを見た

おっ　嵩が減るじゃん～

そこで　日陰になってきた場所のそれを両腕イッパイに抱えて　日向に移す作業をしていたら

何度目かに　何に躓いたのか　ひっくり返って敷石に腰を打ちつけた

思わず　凄く上品な…？…言葉が口からこぼれた

どうやら　尻尾の名残をしたたか打ったようで　見てはいないが擦過傷があるようだ

で　思い出した

父は　少し長い庭仕事の時　よく母を呼んだものだった

冷たい水が欲しいとか　鋏や紐を持って来いという時もあったが　他にももう一つあった

父の顔や様子で判るのだろう

母が　あらっ　また　やったの？　と言うと　父は仏頂面で　たった一言だけ

…絆創膏！…

自分の不注意に対する　そして　またなの？気をつけてよ　という母の言葉に対する軽い苛立ちからなのだろう

よ～く　判るよ～

その時　多分　私と同じに上品な言葉　父も吐いてたと思う

尾骶骨の擦過傷は　この暑さのせいか　乾きが遅い

会社で　痛い　痛い　と言っていたら

尻尾ちぎれたんじゃないの？でも　大丈夫　また生えてくるから　先っぽが矢印になってる尖ったやつね

ありがたい労りの言葉が返ってきた

どうやら　この天使を何が何でも　悪魔にしたいらしい