昼下がりの女性のため息

家の電話が鳴った

最近は親しい人は皆　携帯電話にかけてくるから　ロクな電話では無いと思いつつ…

―はい　○○で御座います―　

―奥様でいらっしゃいますか―

う～ん…奥様じゃぁ～無いね

―いいえ　違います―

―では　お嬢様でいらっしゃいますか？―

う～ん…かつてはそうだったかも？でも…今更　そうですとも言えないしね～

―いいえ　違います―

昼下がりに　成熟した女性から　あぁ～～ん　というため息が漏れた

―では　お留守番の方ですか？―

面倒くさいので…

―そうです―

相手は　ではまた　と言ってそそくさと切った

名前も名乗っていない相手に　私が何者か答える必要があるっての？

私は　奥様でもなく　お嬢様でもなく　世帯主だ！

マダムと言えば　既婚や未婚に関係無く　そこそこ大人の女性を意味する

私が　大人の女性に匹敵するかどうかはさておき　こういうステロ・タイプって…

そろそろ　止めたらって思うけどね

ミズミズシイミミズ

これでもかと言わんばかりの残業に　正直夜はグタグタ

夏のかんかん照りの下で干からびたミミズさながら

眠りにつくのに　１分とかからない

だが　朝には不思議と自然とひょいっと　いつもの時間に目覚める

恐ろしいので決して二度寝はしない

乾燥ミミズはシャワーを浴び　冷茶を飲み　果物をかじる

次第にミミズの体は　ムクムクと膨張を始める

家を出る頃には　ミズミズシイミミズ

一日のうちに　死と再生を繰り返す

で　思いついた今日の一曲目は　おいしい水

ボサ・ノヴァの一品