Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

複雑な世界

2010年11月08日 08時36分41秒 | 日記

美味しかった!いただきもののホタテ。身が厚くてプリプリしていた。
先日酒蒸しにして食べた残りを、洗ってベランダのベンチに干しておいた。表面には無数のひょろ長い生き物の残骸がくっついている。
よく見れば見るほど、一般の貝殻のイメージを打ち破ってくれる。

「この世界は複雑で、とても一言では言い切れない。」

尊敬する作家の言葉。当たり前のように聞こえるかもしれないが、私たちは膨大な情報量を整理する訓練を受けてきたように思う。
シンプルな一言で言い切るような訓練…。
でもそれを繰り返すうちに複雑な何かを省略し、見落とし、そしてやがて見えなくなるのかもしれない。

最近、『ホーキング、未来を語る』 (Stephen William Hawking アーティストハウスパプリッシャーズ) という本をざっくり読んだ。
私には奇天烈すぎて頭がおかしくなりそうな内容だったが、あまりにもわからなすぎた為に、逆にすべてを受け入れることができた。
この時空がゆがんでいるという。

ここまでくると、自分が体感できる限界を超えている。でも、その小さな能力の外れたところに未知の大きな世界が存在し、想像を絶する真実が埋もれていることにとてもうれしくなる。
それは、死や無と関係があるのかな…。

目で見ることのできる世界、その限界を超えた世界、両方にまたがって生きている。
やはり世界は複雑なのである…

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