Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

潜む絵/ひそむえ 1

2014年10月30日 12時23分21秒 | EXHIBITION


11月に個展をひかえています。

個展を開催するのは3年ぶり

テーマを持った絵画は、ずっと連続して制作していますが
その隙間にぽっと違ったものが描きたくなる
そんな絵がたまりました。

自分の制作主題から完全にずれているので
企画をしていただいている画廊さんには申し訳なくて
出していませんでしたが…

じゃあ自分で自分を企画するか、という考えに至りました。
展覧会タイトルは「潜む絵/ひそむえ」です。
私の中に潜む「何ものか」たちを展示いたします。

自分企画なので
今まで築いてきた人間関係に頼ることからはじめ…
結果、それが良い経験になっています。


画廊はポルトリブレ*¹

アットホームな画廊で、
羽黒洞さんとも仲の良いオーナー平井さんには
今までずいぶん良くしていただきました。





案内状をデザインをして下さったのは
尊敬する作家さんからご紹介いただいたデザイナーさん。
時々3人で展覧会をまわったり、お茶をしたりしていましたが
今回は完全にお世話になりました。

この人は、
ずっと長くそばにいても居心地の良い、ふわふわな天使みたいな人です。

「潜む絵/ひそむえ」のロゴのデザイン、
切手貼り付け部分はよくよく見ると「亀」のマーク❤
微妙な色使い、などなど沢山の素敵なアイデアをハガキに添えて下さいました。





そして額装は
以前にも少し書かせていただいた若い職人さん*²。
http://blog.goo.ne.jp/michika-6/e/b373d203a17a1b6f12dd7e30c006fb1f

志木の工房に絵を持ちこみ
そこにある素材に合わせながら
打ち合わせをいたします。

ある時こんな隠し球が出てきました。

骨?フジツボ?
妙な素材
写真だと分かりにくいのですが
内側にまるくカーブしています。

ボコボコしたところは…
企業秘密かもしれないので
ここでは書きません。
興味のある方は
直接訪ねてみて下さい(笑)

彼と話をしながら
今回の展示には、もう間に合わないアイデアもわいてしまい(@_@;)
来年に持ち越します。
早く実現してみたい!

この職人さん、正直あまり紹介したくないのですが、
その考え方だと「閉じて」しまうので
今回はばっちりご紹介いたします。





ところで

現在荒川区のとある施設で、リハビリ水彩画という講座を
受け持っています。
この講座の生徒さんや施設の方々には
私にとって生涯忘れることの出来ないような
素晴らしい体験をさせていただいております。

先日センターのフェスティバルにて
荒川区のゆるキャラ「あらぼう・あらみい」と遭遇
着ぐるみ好きの私としては大興奮でありました。
私がバイトで入っていたころと比べ、着ぐるみも進化しているようです。


*1 ポルトリブレ http://www2.tbb.t-com.ne.jp/portolibre/

*2 マルカツアートスタジオ
   〒353-0001 埼玉県志木市上宗岡4丁目27-19  
   
048-487-0123

マルカツアートスタジオについて:

いわゆる額縁やさん(安価で早く作る事ができ機動性に優れる)とは違います。
仕上がりまである程度の時間がかかり、配達も困難なため、
私は搬入日と作品数をあらかじめ伝え、少なくとも1ヶ月以上前には志木の工房に持ち込むようにしています。
カタログがないので、作品意図や展覧会の内容を直接伝えディスカッションし、規格在庫を使わずに全て造る為、
若干価格が高いと感じる人もいるかもしれませんが、仕上がりを見ると決して高くはありません。
仕上がりましたら、引き取りに行くか、画廊に郵送していただくことになります。
額縁は作品と地続きだと思います。共感できる方はマルカツさんをおすすめいたします。
(詳細は直接おたずねください。電話に人が出るまでしつこく鳴らして下さいネ❤)


種村季弘と池袋探索

2014年10月19日 09時46分02秒 | 日記


私にとっては、あまり馴染みのない池袋方面。

この日は午後から探索

まずは、池袋パルコ6Fの世界堂で画材を買い、
副都心線で地下鉄成増駅へ。
初めてです…

成増郵便局を訪ね上海にEMSを1通送る。

そこから東部東上線の成増駅まで歩き
バスに乗る。
これも初めてで、わくわく…
そして初めての板橋区立美術館*¹ へ。

現在、種村季弘関連の展覧会が開催されている。


人人会の大先輩、美濃瓢吾氏の作品も出品されている。

美濃瓢吾《花下臨終図Ⅰ》2001年

展覧会は、
独特なエロティック・倒錯といった趣向が徹底的に貫かれていて

とても興味深いものだった。
私の方向とは違う(?)と思いつつも
私がコレクターだったら「欲しい」、と思う作品ばかりだった。
(ということは、描きたいものと欲しいものは違うってことだ)

満足して成増から池袋に戻り
こんどは栗原画廊*² へ。
座の会でご一緒させていただいている松本俊喬先生の個展へ。

男性的な風景画と、裸婦をモチーフにした日本画の作品。

特に滝の絵は音が聞こえてきそうな迫力

しばし先生とお話しをした後
道すがら気になっていた古本屋に立ち寄る。

夏目書房*³

入ってみると、思った通りおもしろい!!
美術、哲学、宗教、魔術、妖怪…奇なる趣の店だった。

私が思うに、絵画と彫刻を比べたら
圧倒的に絵画の方が不健康だ。
だって二次元って無理がある。
もともとおかしくなくても、絵ばかり描いていて
結果おかしくなっちゃう人っているんじゃないかな。
魔術書と美術書を並列しているこの書店のポリシーには
共感した。
(っていいますか、まじに魔術書ってあるんだなと内心驚いた。
あまりよく見てはいけない気がしてうろ覚えですが
確か「◯◯の為の魔術法」…みたいな実践的タイトルだった(@_@;)
買ってないです。)


日本人固有の精神病理について
(というか、東西の文化的背景を区別して心の問題に触れている)
心理学者、河合隼雄氏*⁴ の本を2冊買った。
今「日本人固有の◯◯」にとても興味があります。

レジでは店主の女性とお話しを。
大正時代から続いているのだとか!神保町にも分店があるらしい。

池袋は新鮮だった。
ここ、また来たいです!

*1 板橋区立美術館 http://www.itabashiartmuseum.jp/
*2 栗原画廊 http://www.kurihara-art.com/
*3 夏目書房 http://www.natsume-books.com/
*4 河合隼雄 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%90%88%E9%9A%BC%E9%9B%84


ほくろ、あれこれ

2014年10月16日 07時44分03秒 | 日記


右手の薬指にほくろができたのは
突然のこと

10年以上前
ある山に登り、下山したらできていた。

軍手をしていなかったので
ごみか何かついたのだろうと思っていたが
消えないので
そのうちに気になりはじめて

掘ったりして(笑)


それでもとれないので「ほくろ?」ということになった。

明らかに大きくなっていて少し怖かった。

あるとき、
法然院のご住職* の左手の同じ場所にもほくろがあることを

法要の最中、お経をあげている所作のさなかに発見!
有難い気がしてきて、
まぁいいか と思えるようになった。

写真は水ぶくれ


秋、恒例の栗むき大会
今年も農家の友人に大量にいただき
栗ご飯と、甘露煮を作りました。

毎年のこととはいえ、
一応レシピをインターネットで調べると
たいてい
「栗の皮むきは大変ですが、あとで美味しいご褒美が待っています」
みたいなことが書いてあって ほんまかいな…
むいている最中は半ばヤケクソで
「美味しいご褒美」なんて全く考えられない

でも、言われる通り、やはりむちゃくちゃ美味しいものが出来上がった!!

甘露煮と

沢山出来た栗ご飯は冷凍してとっておくことに❤

これに秋刀魚があれば幸せです。

秋ってなんて美味しいんだろう!

思えば
結婚して誰かと一緒に暮らすようになって
食事のことも旬の食材のことも考えるようになった。

自分一人だったら毎日納豆でいいや





9月の2人展が終わって
しばらくは身体がだるくて仕方がなかったが
ようやく回復してきました。

次の作品の制作も、やっと軌道にのってきた
80号を描いているが、小品もいけそうな気がする。
気候も良くなってきて、とても助かります。


オーディオはこれ

これで音楽を聴きます。
いただいたCDプレーヤーは手作りのもの。

真空管?によるもので
とてもあたたかい音がします。
スピーカーも手作り。

好みもあると思いますが
このプレーヤーでは
交響曲のような壮大なものより
ピアノ曲のようなシンプルな音を聴くのが好き

オンにすると
真空管の中に赤い光がぼっと灯り
なんとも良いムードに。

曲の始まり
指がピアノの鍵盤に触れる最初の一音と
曲が終わり
鍵盤から指が離れる最後の余韻と

なんて美しいんだろう。

時々、音色の他に
弦に何かが当たる物質的な音も聞こえてくる

外は雨
部屋のドアを閉め切って
音楽を聴きながらじっと絵を描いていると

酸素の量は少しでいい
泡の中の微生物になってしまう。


*法然院(子供の頃から遊び場でした)
 
 http://www.honen-in.jp/index.html


スパルタお祝いの日々

2014年10月02日 09時03分07秒 | 旅行


気がつけば結婚10年目に突入

あっという間でした。

冷静な性格の主人には、ほとんどお世話になりっぱなしで
主人なくしては今の私はありえません。

記念日には
近くの中華料理店でディナーを
いつもより、少しだけ奮発していただいた。
他には欲しいものがない。

とはいえ、2人展も終わったし
静養をかねて、せめて温泉に行きたいと思った。
行き先は高峰高原(群馬県)のホテル

だが、
黒斑山* への登山がもれなく付いてきた。

静養にならないでしょう?
普段身体を動かさないので
きつい、きつい…

山頂手前に開けた場所があり、そこから浅間山が見えた。
ここが山頂かと勘違いし「着いた着いた!」
って違うじゃん
ピークはまだ、遙か遠く
ふう~(@_@;)


雲海の向こう側に富士山
途中、絵に描いたような風景に遭遇


カエル岩…と勝手に呼ぶ
疲れて頭がおかしくなっているせいか
見れば見るほどカエルっぽい。
かわいい…

カエル大好き❤


無事下山!(サウンド・オブ・ミュージックのイメージで)







翌朝

ホテルのラウンジから見た富士山
歩けそうな雲海にびっくり!!

東京に戻る前に池の平という湿原を歩く

シダって黄葉するんだ??
って変に思ったけど
離れて見ると黄金に輝いてとても綺麗


晴天に恵まれた良い旅でした。


途中のSAでこんなチョコ* を見つけ絶叫
ありえない!
どうやって??(@_@;)





高速を降りていつもの都会の風景に
何故かほっとする。
いつもそう
地方に旅行に行くのはいいが
東京に戻ってくると、ああ帰ってきた、となごむのを感じる。
結局、私はごちゃごちゃした都会が好きだ
コンクリートや排気ガス
24時間のコンビニがあって、夜も明るい都会が好き。
田舎暮らしはできないから、と
車中でしみじみ語りました。



*黒斑山
http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=18115

*カイコの王国 
http://www.yurugido.com/
http://colocal.jp/news/25297.html