Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

エクストラートfile27 表紙デビューいたしました。

2020年12月29日 19時39分40秒 | 日記

なんとなんと、念願の雑誌表紙デビューいたしました。
「エクストラートfile27」アトリエサード発行
表紙の作品『春』40×27.5cm 墨・朱墨・和紙/シート 2020 亀井三千代

この雑誌は少々異端なヴィジュアルメインのアートマガジンです。
私の作品は表紙には未来永劫絶体無理だと諦めておりましたので、
天と地がひっくりかえるくらいの衝撃です。
これは応援下さった方々のおかげでしかありません。
ただただ嬉しいです。
そして、私を表紙に使って下さったアトリエサードさんの気概に深く感謝m(__)m
詳細: http://athird.cart.fc2.com/ca7/310/p-r7-s/

表紙に続き巻頭から11頁が亀井の特集になっています。
この号のテーマは ”死を想い、生を描く” 
そして、掲載されている全ての作家さんが素晴らし方々です。
光栄です。

年末、コロナ禍でどんより過ごしていましたが
このニュースで目が覚めた思いです。
これを励みに来年も精一杯頑張ります。


現在はこのような風変わりな新作に奮闘中。
これはうまくいけば2月頃展示出来る予定ですが、どうなることやらです…

エクストラートは12月28日頃から書店に並ぶ予定。
是非ともお手に取ってご覧ください。
どうぞよろしくお願いいたします❣
そして皆様、どうぞ穏やかな年末年始をお過ごし下さい。

マスクをはずすと

2020年12月08日 09時42分39秒 | 日記

いつもの帰り道
自宅が見えてきたらマスクを少しずらすことにしている。
一気に空気を吸い込むと複雑な匂いが体中に広がる感じ
街路樹の湿った匂いや、排気ガスっぽい匂いやら
まるで「世界の匂いを嗅ぐ」
匂いが感じられるって幸せだ

画像はレンブラントの「トゥルプ先生の解剖講義」1632年
右下に見える大型の書物はヴェサリウスの「ファブリカ」だと言われている。
こんなふうに「ルネサンス探訪」のスライドレクチャーの準備をしていると
人生100年なんてあっという間だなぁとしみじみ思う。
また、西洋史をザックリ見ていくと
要所要所に現れる人物の思考回路には何か共通したものを感じる。
最終回を来週に控えて、自分なりに伝えたいことをまとめている。


そして、

これは医科歯科大学の旧解剖実習室で実習に参加する30代の私。
写真を撮ってくれた人が居ました。
今回は自己紹介もする。
解剖学教室での体験も含めて話したい、その方が説得力があると思うからです。

この頃は、とにかく1冊でもいいから本に貢献して、実習に参加させていただいた経験を返したいと
そればかりを考えていた。
今は作品に変換して、美術の世界に貢献するのが願いだ。
それは自分でもびっくりするほど強い願い。

そんなことも含めて話します。
◎スライドレクチャー最終回12月17日(木)残り3席
詳細はこちら↓
ルネサンス探訪・解剖図を生んだもう一つの美術史
おまちしております。

🌼🌼

亀井三千代HP:https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei
インタビュー(youtube・音に注意):https://www.youtube.com/watch?v=852H0j6kJWo


11月は矢のように過ぎ

2020年12月01日 09時43分14秒 | 日記

画像は『Kaの八』2016 郡司宏 作品 どういう意味なんだろ…



11月中は慌ただしくあっという間に過ぎ去った。
猫の展覧会が一つ。これが今年最後の展示でした。
その間に法事で京都へ
弟は海外へ長期赴任
弟から引き継いで母のケアマネさんに会う
水墨の関係で制作中の動画を撮影
その翌日にスライドレクチャー
間を縫うように新しい紙での大作制作…
そして何より大切な先輩作家が亡くなった。

「絵を描くことは渇望だ」

常にビール呑んでる「アル中」で「ヘビースモーカー」という”ザ・画家”。
無頼を体現したような人だったので
たまに手を焼きましたが、その分多くのことも学びました。
一緒に呑むのは楽しかった~(カラオケも笑)。

亡くなったことが未だに受け入れられず妙な感じですが、
そういえば父の時もそうだったなぁと思い出したり…。

葬儀には出られなかった。
コロナで人数制限があったものの、無理にぶっちぎれば出席できそうでしたが
元気な時の姿がまだ瞼にあるので精神的にちょっと無理。
不思議なもので、作家はいなくなっても作品が残る。
まだその作家とつきあっている感覚が強いのです。

私もいつかはこの世を去る。
この世とは一体何だ?そして命とは??

画室の壁にはささやかながら愛着コレクションを掛けています。
どの作品にも思い切って購入したときの思い出がある。
お金に余裕があるわけはなく、できるだけ画材につぎ込みたい。
でもどうしても作品が欲しいときもある。
描く方だって身を切る思いで描いている。
買う方だって血みどろだ。
生の実感はある。そして、いいなぁ~と思って眺め日々生きている。

「生きられるだけ生きる」
どれだけ生きるかはわからない。
でも自分を余すところなく使い切りたいと思っている。
結果的に何かに貢献できていたらいいな、と思う。
頑張る。