Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

「ハンナ・アーレント」観る

2014年01月31日 08時38分23秒 | 映画


制作から離れられなくなり
良くない状態に陥っている、と感じる。

こんな時、
視野がどんどん狭くなり
そのことしか考えられなくなり
画面に対しても細かい部分しか見えなくなって…

その状態から自分を引き離すのはとても難しい。

昨日は
絵のためにも
もう家にいてはいけないと感じ
前々から気になっていた映画を見に行こうかと…
見に行こうかと思ったが

午後から雨
家を出るまで何十分も うろうろ迷う。

というか、原因は雨ではなく
自分を作品から引き離すのが困難なのだ。

しまいには、そんな自分に嫌気がさして
思い切って外出
外出することができました。

気になっていた映画は
「ハンナ・アーレント」*

描かれている要素がてんこ盛りで
一言で感想なんて書けない。
決して過去に他国で起きたこと、なんて
突き放して見ることはできません。
これはものすごく身近な問題です。

ユダヤ人感情を逆なでした記事を書き
大バッシングを受けてなお、毅然として持論を撤回しない強さは
その人格の強さではなく
「思考する」ことの強さだと思う

同時にどれだけかみ砕いて説明しても
対する聞き手の反感(感情)が強いとき
感情に邪魔をされて理解不能になる、それも人間。

理解不能は硬直
それを動かすのは思考
そして「思考は知識ではない」と繰り返し語られる。

絵画も思考の場であるはず




* もうすぐ終わっちゃう、お見逃しなく。
http://www.cetera.co.jp/h_arendt/

Hannah Arendt
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88


関連事項

アドルフ・アイヒマン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%92%E3%83%9E%E3%83%B3

ミルグラム実験
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%AE%9F%E9%A8%93


春を待つ

2014年01月27日 10時45分40秒 | 日記


昨年秋、虫に根を思いっきり喰われた木瓜
葉っぱの様子がおかしいので
土を掘ったら 虫がウジャウジャでてきた。

即 土を入れ換えて様子を見たが
結局葉は全部落ちた。
(虫はかわいそうだが、水責めにした。ごめん!* )


枯れたと思って悲しかったのだけど
植物はわからないので
とりあえず水はあげ続けた。

先日の水やりの時
小さな蕾を発見!!
良かった~~

復活してくれてありがとう!


3年ほど前
日本を離れる友人から
7~8個の鉢を譲り受けた。

いくつかの木は枯れ
いくつかは生き残った

この木瓜は元気が良くて
どんどん大きくなって枝も増えた。

少し早めの春、薄ピンク色の花を咲かす。


それだけに虫にやられたのが悔しかった。

冬の寒い時期
ベランダの小さな蕾を見つけるのが好きだ。

彼らも春を待っている

彼らと一緒に春を待つ。





*この虫はおそらくコガネムシの幼虫

カブトムシの幼虫を小さくしたようなかたち
こいつが鉢に1匹でもいると、その中には
軽く40~50匹はいると思う。
いつも失神しそうになりながら土を変える。

不思議なことに
2年に一度くらいのペースで
必ず一つの鉢がやられる。
一度に複数の鉢がやられるわけではない。

なんとかしてほしいが
これが自然というもの なんでしょうね。
薬をまかない限り、私にはどうすることもできません。
でも薬は使いたくないのでポイントは

よくよく植物を観察して
物言わぬ 彼らの異変に気づいてあげること

これしかないようです。


すぐそばにお坊さん

2014年01月15日 08時42分21秒 | 日記


我が家のすぐ側
目と鼻の先に
こんな神殿がある。

知らない人は、新興宗教の神殿ですか?
なんて訪ねるが
これは川崎大師の車両用の祈祷殿。

何台もの車をまとめて祈祷するので
広い駐車スペースが必要で
要するに
祈祷殿の周辺は駐車場でがらんと広く何もなく
だから余計にこの建物が目立っている。
遠くから見ても目立ってしまう…

今年の正月はまず、我が家の車のお祓いをしていただいた。
買った当初もしていただいたが
とりわけ事故もなく
無事に乗ってきました。


モコモコくん。

少し混んでいて
祈祷まで待ち時間があった。

その間 待合室で写経をさせていただくことにした。

「させてください」
と言うと
「お坊さんにお清めしていただくのでお待ち下さい」
え?お坊さん、お坊さん?

部屋の奥から なんと本物のお坊さんが普通に出てきて
私の左の薬指に 「ず香」という粉状のお香を塗ってくれた!!?

冷静を装ってはいましたが

「仏教では薬指は水をあらわし…」

え?絵の具を溶くときは中指だなぁ
って関係ないこと考えちゃったりして
すみません、身を清めるんでしたよね。

だったら私には必要ですよね。

お坊さん、ドキドキするぜ


2代巨匠(山田宴三、安冨歩)大興奮です

2014年01月10日 09時12分53秒 | 日記


2代巨匠といっても、私にとっての、です。

恩師 山田宴三氏の日本で久しぶりの個展が開催されています。
3~4年ぶり ではないでしょうか。
残念ながら大阪。

本人は帰国していません。
作品のみが上海から来日。

不二画廊  http://fujigallery.blog2.fc2.com/
大阪市中央区久太郎町2-2-8 八木ビルB1  
tel. 06-6261-3840  fax.06-6261-3847  
会期 2014年1月8日(水)-18日(土) 日曜・祝日休廊
    12:00-19:00(土曜 17:00)まで

抽象画を見て心をうごかされることはあまりないのですが、
山田氏の作品に限っては例外です。
作品は1800mmスクエアだと思いますが
スケールのデカさは軽くその寸法を超えています。
無限です無限!!
(ていうか、先生の絵を観ると、絵を描くのやめたくなるときがあります。
毎回、それくらいの衝撃です。はぁ~…)


そしてもう一人

安冨歩氏*¹
この方の存在も山田氏を通じて知りました。
東大で経済学の教鞭を執り、著書 多数。
経済学、というとやたら難しそうですが
その思想は仏教思想にまで至ります。
要は、私たちが生き生きとした人生をおくるために
それを妨げるものにまずは気づき それを取り除くには
といった
かなり実践的な思想です。

私が最初に読んだ本は「生きる技法」

衝撃を受けました。
自分はこのままではまずいと
一刻も早くなんとかしなくてはならない問題に気づくことが出来たのは
この本のおかげです。


この安冨氏の東大授業はネットで無料配信*² されていて
誰でも見ることが出来ます。
氏によると、東大は税金で運営されているので
誰が見たっていいじゃん、とのこと。

そういえば、私が医科歯科大に通っていたときも
同じようなことを言ってくれた先生(現在は教授)が一人いた。
たいていの職員は目くじらを立てるんですよね。
特に秘書のおばちゃんには ずいぶんいじめられましたが

で、その安冨氏
昨夜、自作の歌を歌うさまをライブ配信しました!
(@_@;)!!すごい!

こちらからどうぞ
安冨氏ライブ http://www.ustream.tv/recorded/42563004


*1 安冨歩 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%86%A8%E6%AD%A9
*2 東大授業 https://sites.google.com/site/pingannettowaku/an-fu-buno-shou-yeto-dui-tan
授業の配信は
大学内では問題になってるそうなので
いつ見られなくなるか分かりません。
興味のある方は 配信されているうちに見て下さい。

新年早々衝撃の2代巨匠たちが活躍中 
最高です!!


開けましておめでとうございます 2014

2014年01月02日 16時13分49秒 | 日記


元旦、2日と良いお天気
ぽかぽか暖かくて良い気持ち
そして、ずっと飲んでいます。

皆様 あけましておめでとうございます。

このブログを見て下さっている方全員の
ご多幸をお祈りいたします。

人の関係は鎖のように連なっているので
一人一人が幸せであることが大切だと思います。
小さな幸せでいいのですが
良い連鎖がぽつぽつ生まれて
生まれては消えて それを繰り返し

やがてダイナミクスにつながるといいな と
本気で思っています。

私もこの正月、日だまりの中で
のんびり ぼんやり
過ごしていますが
これも一つの幸せかなぁなんて
感じています。

このいい感じのまま
明日から仕事を始めようと思っております。

で、ささやかですが
正月なので
個人的 幸せアイテムをご紹介いたします。

中平美彦作 炭化白釉の陶器*

5~6年前に
三越本店をぶらぶらしていて出会いました。

で、お猪口を衝動買いしたのですが
これが本当にいい丸みなんです。

手にぴったりくるというか
これで日本酒を飲んでいるときは幸せです。
で、昨年ご案内をいただいたので
久しぶりに、買う気まんまんで三越に行きました。

今回はそばちょこ
そばちょこですが、湯飲みにもなるし
これでコーヒー飲んだりもしています。

やはり手の中にすっと入ってくる感じ
軽くて繊細

何より、唇に当たるところが薄くて気持ちいいんです。

裏の三つの円は作家のサイン

まだ、3点しか持っておりませんが
少しずつ増やしていきたいと思っています。

幸せアイテムが絵の道具とかではない 残念な私ですが
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


*中平美彦 http://conne.web.fc2.com/