絵の神様、来た。
午前中から昼過ぎまでの5時間のあいだ
何て言ったら良いかわからないけど
スピードがめちゃくちゃ速くなって
もちろん、一筆一筆選択しながら慎重に墨を置いているのに
予期しない滲みが勝手に絵を作り、それがバンバンきまっていく。
脳が全開になって空間すみずみまで見渡せてる感じがして
コワいっちゃあコワいんだけど
ああ、もうこれは神様が降りてきてるんだと。
私は霊的なものを特別扱いしないし、
どちらかというと現実的なほうだと思うが
絵の神様が来るのは初めてではない。
また、いつも来るわけでもない(^_^;
瞬間瞬間の筆の感触がもろに紙に伝わるのが好きだ。
その筆の感触と墨の感じが何故かズレるのが好きだ。
「こうなるはず」が通用しないのが好きだ。
濃い墨が紙にくいつく感じが好きだ。
いろいろなものに感謝をして、硯を洗って終えた。
あまりにも突然ですが、
現在、名古屋三越栄店特選画廊さんに3点出品しています。
展覧会は「現代作家の浮世絵」展 26日まで。
同じ三越栄店さんで開催中の「北斎展」にあわせたものだと思います。
最近ふと思うのは、話しはいつも
「ある日突然やってくる((((゜Д゜;))))」!!
このお話しも、突然いただき速攻準備。
つまり、いつなんどき展示の話しがあっても良いように
作品は描き続け、描きため、額装までして準備しておかなくてはならないのですね。
のんきすぎて、スミマセン
額装屋さんにも話しを聞き、仕組みの説明も受けました。
今後、額装についても急な話しに対応できるよう
マイナーチェンジしていきます。
幸い、ずっと描いていないと死んでしまう生き物ですので
ありがたい状況です。
「イコン」SM 2017
「VIRGO」P8 2017
「火の儀式」S6 2017
この3点が出品中。
実は百貨店さんも、そして名古屋も初めて。
ゆったり展示していただけて嬉しいです。
是非ご覧頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
新しいWeb Siteに「SUMI JUNGLE」 追加しました。
今年にはいって描いたものを載せました。↓
https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei/sumi-drowing
これは墨のドローイング。
ベランダの植物を描いています。
使い切れずに残った墨を絵皿やビンにとっておいて
時々一気に描ききります。
並べるとジャングルみたい、と思い
「SUMI JUNGLE」としました。
時々追加していこうと思います。
(っていうか、実はこれが山のようにあってどうしよう(@_@;)
生きている限り、毎日絵が増えていく。
こんなエコの時代に反するようだと時々頭をかかえます…
SUMI JUNK にしないためにはどうしたらいいんだろう。)
6合目くらいまでは来ただろうか
ここまできたら、もう大丈夫な気がします。
道筋が決まったというか
絵の落ち着き所が見えてきたというか。
同じ墨でもその日によって全然色が違う。
多分すり方、すってから紙に置くまでの時間、水のさしかた、などなど
ちょっとした加減で全然違ってくる。
あと天候、湿度、
そうそう浄水を使うのは常識ですが
最近はブリタの水を使うようにしている。
でも、どんなふうでも、それはそれで良いと思えるようになってきた。
以前は絵の中で、上手くいったところ、いかなかったところをやたらと比較して
何故なんだと悩んだ。
墨の色だって、前日と違うと落ち込んだ。
でも、「うまくいく」「いかない」に全く根拠がないことに気がついた。
「うまくいく」って何が?
最近では、うまくいかない、ということは何もないんだと思えるようになってきた。
差異でしかない、
それを受け入れ、生かしながら仕上がるのを待つ。
そんなふうにしていたら、墨がいうことをきいてくれるようになってきた、
なんてそれは私の傲慢で、実は私自身が全てを墨に任せているだけ。
私は主体でありえない、ということを墨から学んでいる。
だって乾いたら全然表情が違っちゃう
そんなことコントロールできまへん。
偶然、にじみがシミを作った
多分それはできた瞬間から必要なノイズなのだ。
昨年いただいたアジサイは、今年もたくましく花を咲かせた。
で、アジサイの花の真ん中にあるちいさなぽっちは
これまた美しく咲くのだということを初めて知った。
私はただただ水をやり、
花がひとりでに咲くのを見守るだけの者。
梅雨入りしてジメジメするけれど
墨を使うにはとても良い季節
墨は全く不思議な生き物のようだと思う。
紙のうえでじっとり染みを作り、そしてなかなか乾かない。
乾くまでどうなるかわからないので
待つしかない。
私にとって、絵は急いで描くことができません。
せっかちな私には、この「かわかし待ち」がストレスで
食事の時間にあてたり、こうしてブログを書いたりしているが
実は気が気ではない。
絵を描くことは本当に
献身と奉仕以外のなにものでもないが
作品は私を乗せてどこかへ連れて行ってくれる唯一の舟なのだから仕方がない。
毎日毎日の全ての時間を捧げて、何かになるのをじっと待つ。
絵は「描かれるもの」ではなくて潜在的に自立しており
私はその手助けをするだけの者である。
絵は花に似ている。
★web siteにpublish&reviewを追加しました
→https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei/publish