Michiyo Kamei "Shape of life" いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

父、亀井龍夫を知る人

2019年03月17日 23時47分29秒 | 日記


父は亀井龍夫といって、
新潮社の編集者だった。

最近廃刊となった新潮45を立ち上げた、最初の編集長だ。

私が今でも絵を描いているのは
もとはと言えば、美術好きな父の本棚を
子供の頃からあさっていたからだと思う。
父とはよく絵を描いて遊んだし、美術館にも連れて行ってもらった。

でも思春期を迎える頃には父の存在が大きすぎて
できれば離れたところで密かに絵を描いていたいと思うようになっていた。
そんなわけで20歳を過ぎてから家を出た。

展覧会の時は必ず観に来てくれたが
父は娘だからと言って容赦せず
作品についても「ですます調」で厳しくナイフを投げてきた。
だから本当に戦いだったのだ。

私はそのまま実家には戻らず、
父は10年ほど前に癌で亡くなった。

ところが不思議なことに
最近父を知る人とぽつぽつ出合うようになった。
未だに慕ってくれる人が居るなんて
娘としてはなんて嬉しいことだろう。
どんどん忘れ去られていくのだろうに
何となく、少し父のことも記しておいてもいいような気がしてきた。

誰かが父のことをウィキペディアに書いてくれています。
ありがとうございます。
亀井龍夫(ウィキペディア)

★先ほど、父の弟(私の叔父)の訃報が入った。
あの世でにっこり再会している姿が真っ先に目に浮かんだ。
叔父は父とは正反対で、京都弁の柔らかいゆったりした人、大好きでした。


妄想癖とフランス

2019年03月08日 15時58分42秒 | EXHIBITION

フランスの画廊、アンドレ&レオンで
女性作家3人展に参加いたします。

アンドレ&レオンのオーナーさんから
ある日突然メールがきたのは昨年4月頃。

「作品を見たいので、家に行ってもいいですか?」

って「ええ?!」(゜Д゜;)

私は悪い妄想を生々しく見てしまい
自分ではどうにも止められなくなるという病を持っている。
(ですので、私がバーンと距離を取っているときはよからぬ妄想中なので
ほっておいていただきたい。声をかけられただけで怒るか逃げます、多分)

あるいは単にホラー/スプラッター映画の見過ぎかもしれませんが
とりあえず見ず知らずの人を家に招くなんて絶体に無理なので、
丁重にお断りし羽黒洞さんで見ていただくことになった。
あの時は本当に怖かった(笑)
(妄想的には、フランスのマ◯ィアだったらどうしようと。
その話しを人にしたら、マ◯ィアだったら作品を沢山買ってくれるよと返された(^_^;)

ところが、実際はとても良いご夫婦で
羽黒洞さんを通せたのも結果的には良かったし、
そこからお付き合いが始まりました。

今回は未発表の新作5点を含む6点を郵送しました。

作品が無事に届いたという知らせを頂き、
(妄想的には、どこかに行方不明になってもおかしくない)
DMデータが届くまではほとんど現実味がなかったのですが

ようやくベルニサージュ(オープニング・パーティ)の情報が流れてきました。
実現するようです。
行かれないので残念ですがこちらから健闘を祈るばかりです。
まずは飛行機に楽しく乗れるようにならないと。
(妄想的には、あんなデカいものが空を飛ぶことが信じられない)

3月13日~4月20日まで。
ギャラリーアンドレ&レオン: https://galerie-andreleon.fr/



新たな課題、そして人人展。

2019年03月01日 17時37分51秒 | EXHIBITION


「線の芸術・Ⅱ」@不忍画廊は
無事終了いたしました。

お越し頂いた皆さまには
沢山のご意見頂きました。
いつも本当にありがとうございます。

今回、まず第一声は
「いつもと全然違う!」
ですよね、それはそうだと思います。

私もまさかドローイングをお見せすることになるとは
思ってもみませんでした。
ですが、展示して初めて気づくこともあり、
収穫の多い3週間でした。

その収穫は、パネルからの脱却。
紙のみの展示に踏み切ってみようと思います。





これは1年以上前からずっと考えていたことです。
どうしたらパネルから解放されるのだろう、と。
もし解放されたら、
吊す、貼る、繋げる、そして大作が自由に出来る、
でも和紙と墨は譲れない、そんなことって可能なのか?

アートがどんどんデータ化する中で
日本画の世界は、
いまだに重い木製パネルをガンガン並べて「どうだ!」がスタンダードで
まるでアートは力仕事だと、言いたげだ。

もちろんそれはそうだ。
価値はパワーに容易に置き換わる。
けれども見た目のパワーがアートではない。
小さなCDの音源から壮大な空間が広がるように
薄くて軽い平面は人の心を掴むことはできるのだろうか。





ドローイング展ではこんな課題を得て
人人展まであと約3週間。
新しい紙と技法に挑戦してみることにいたしました。

★トップの画像は乾かし待ちの作品。
なかなか時間がかかりますね。
でもこの時間と墨のコンビが良い仕事をしてくれます。
私はじっと待つしかありません。

↓今年の人人展、メインビジュアルは井上洋介。お楽しみに。


ドラコとドラゴン「線の芸術・Ⅱ」

2019年02月18日 08時27分46秒 | EXHIBITION


「線の芸術・Ⅱ」は3週目に突入しました。
今回は不忍画廊さんのご厚意により
展示しきれなかった分をシートにいたしました。
ご覧になりたい方は不忍画廊スタッフの方にお声がけ下さい


さて、今週の在廊予定
18日(月)14時頃~、
21日(木)14時頃~、
23日(土)14時頃~ です。

さて、今回DMでもご紹介いただいた作品↓は「ドラゴン」67.5×34.5cm 

これはよく言う「幸福の木」ドラセナという植物で語源は龍のメス「ドラコ」だと知りびっくり!

「ドラコ」??しかも龍にメスの概念あったんですか。
それならオスもありかな、と思い「ドラゴン」と名づけました。

そういえば龍のような形にも見える植物ですが、
作品はエビに見えると、ずっと言われ続けています(笑)
私にもそう見えるので否定はできません。
そしてこちらが「ドラコ」↓

同じドラセナを株分けしたものです。

作品タイトルはずいぶん遊びました。
合わせて見ていただけたら嬉しいです。

一部展示替えもいたしました。
今週あたりから暖かくなるとの予報?
是非、遊びにいらしてください。


2週目に入りました。

2019年02月12日 08時32分08秒 | EXHIBITION


私にとって描くとは、
人が見たくないものを、できる限りの美しさを以て描くことです。
「隠されたもの」が描かれることによって、
再考、価値転換につながるならその一旦でも担えれば幸いと思ってきました。

今回のドローイングは
そんな私にとっての「隠されたもの」です。でも今はもう違います。
「線の芸術・Ⅱ」に参加して1週間、展示したその瞬間に作品がぶわっと意味を帯びる、
そんな基本に立ち返るような、幸せな時を過ごしています。

磨りたての墨を「生きた墨」というなら宿墨は動かない「死んだ墨」。
嫌われがちな宿墨ですが静かで重い澱は美しいとしか思えません。
私にとってのドローイングは、
言いかえれば、この「死んだ墨」の力を借りて植物をうつすことです。
その再生の不思議な表情に尽きない興味を抱いています。
今週は
13日(水)16時頃~
14日(木)13時頃~
16日(土)12時半~14時半頃まで在廊予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
不忍画廊「線の芸術・Ⅱ」http://shinobazu.com/tag/ex190204

★画像作品は、画廊壁面に展示されていませんが、ファイルされて画廊にあります。
ご覧になりたい方は画廊スタッフの方にお声がけください。