箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

東大をめざす受験文化

2024年05月05日 07時34分00秒 | 教育・子育てあれこれ

東大に入学する学生は大別して、合格するために経験してきた学習法は、二つに分かれます。

一つは、東大入学者数が毎年一人いるないないかの地方の高校。

他の一つは、毎年何人かの東大合格者を出す首都圏の高校。

その二つの受験観はまったく違います。

前者は、端的にに言えば「独学」の学習です。自分で時間を生み出し、長時間の学習、模試を受けるのも一人で申し込み、一人で会場へ向かう。

周りに、同じような東大をめざす人がいないからです。

後者は、東京圏出身の人たちで、多くが中学受験を経験し、東大に進むために多額の費用をかけて、有名進学塾のサポートを受けてきたのです。

志望動機は、「周りも目指していたから」との答えもしばしばです。

「東大を目指すための環境」があるのです。


大阪に住んでいると、東大進学を強く望む地域特性はありません。それよりも、京大や阪大を目指します。

そんななかで、地方から東大進学を目指す、限られた少数派は、上記の二つに大別される「受験文化」があることを知っておくのがいいです。




コメントを投稿