
いま、大阪府箕面市のある小中一貫校では、カバー写真のような児童会・生徒会キャッチフレーズを、校舎に貼り出しています。
小学1年から中学3年の児童生徒がいっしょに学校生活を送る学校らしく、児童会と生徒会が合同で、新型コロナウイルス感染拡大防止のための標語を考えました。
一般的に新型コロナウイルスへの対応では、感染防止の対策は、ほとんど大人がきめて実行します。
窓を開けたり、換気をする配慮にしてしかり。
消毒にしてもしかり。
子どもどうしが適切な距離を保つような注意喚起にしてもしかり。
それは感染防止と児童生徒が安全に学校生活を送るために、もちろん必要です。
でも、なんでも教職員という大人が感染防止対策をしてばかりでは、子どもが受け身になり、「してもらう」ばかりになる心配があります。
そこで、「子ども発」の取り組みが必要になります。
いっしょうけんめいに考えた言葉です。
人と人の距離が開き、疎遠になりがちな時こそ、心は密でありたい。
ほのぼのとするやさしいメッセージです。
また、グローバル時代らしく、日本だけでなく、「世界を変えよう」というように、世界の人びとにも目をむけています。
また、自分が社会にかかわり、社会をかえようとする意欲や態度を感じとります。
そのために、人びとが連帯する呼びかけを、「みんなの力で」と、最後にもってきています。
わたしは、この表示をながめて、しばらく目が釘づけになりました。
子どもたちが知恵を寄せ合い考えると、素晴らしい「化学反応」が起こり、いい言葉が生み出されます。
もし、ほかでよく見るように「コロナに負けるな」などの文言を入れると、感染してしまった人は自分を責めることにもつながりかねません。
毎朝登校してくる全校児童生徒は、この言葉をみて、今日一日どのように過ごすかという思いや期待をこめて、正門をくぐるのです。
たいへんポジティブで勇気づけられる言葉に、ありがとうという気持ちが起こります。
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