
私が、先日3年生の卒業アルバムに書いた言葉を紹介します。
その子は卒業式が終わってから、卒業アルバムの最後のページに、何か言葉を書いてほしいと、わざわざ学校にアルバムをもってやってきました。
少し考えてから、私が彼に書いた言葉は・・・
「人は時間と経験によって作られる」でした。
簡単に短時間で完成させるものなど何もありません。
また、経験せず、教科書通りの理屈で成就できるものもありません。
学校の教師なら、生徒との人間関係を例にとると、その子と接する時間をかけずに信頼関係は生まれません。
生徒とともに喜び、ともに悲しんだ人のみが信頼関係をつくります。
また、教職の経験を積んだからこそわかることもあります。
時間をかけた長さと、経験の多さが、人を教師にします。
教職以外でも、なんでもそうです。
たとえば、プロのスポーツ選手だって同じ、ケーキ職人だって、介護の仕事をする人だって同様です。
先日のイチロー選手の引退会見を聞いても思いましたが、かけた時間の長さと経験の積み重ねをした人の発する言葉や応対は、相手に納得感を与えます。
時間と経験でつくられていくのが人であるというのが、私の信念でもあります。
だから、三中を卒業しても、一つのものごとにかける時間を惜しまない、楽しい経験、苦しい経験を嫌がらず、地道に一つの道を追求してほしいと願いながら、この言葉を書きました。
同時に、この言葉は私が三中生のすべての子に願う言葉でもあります。
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