私は、教職に就いて間もない頃、先輩教員によく叱られました。
厳しいことも言われました。
大学を卒業してほどない頃でしたので、社会人としても教員としても未熟であり、叱られて当然でした。
人は若いときにはたくさん叱られて、大きく成長できるものです。
最近は、みんなが「やさしく」なって、上司が部下を叱らなくなりました。
また、若い人も叱られると傷つきやすいという一般的な傾向はあり、教員の場合も同様です。
したがって、私も若い教員には頭ごなしに叱らず、その人の失敗や不始末に対しては、原因や理由を考えさせて、どう対処するかを言わせるようにしてきました。
ただ私が若い頃では、先輩の同僚は厳しいことも言いましたが、ときには優しく、丁寧に教職を教えてくださいました。
私の失敗に対しては、厚くフォローをして救われました。
私は、中学生に話したこともありますが、「与えて恩を願わず、受けて恩を忘れず」と心がけています。
人に与えた恩は、その人からの見返りをもとめない。恩着せがましくならない。恩は与えっぱなしでいいのです。しかし、人から受けた恩は、けっして忘れてはいけないという意味です。
4月は出会いの季節でもありますが、別れの季節でもあります。
もし、恩を受けた人と別れなければならなくなったのなら、そしてその人からあなたが恩を受けてきたのなら、その恩をあなたは忘れてはならないのだと思います。
人として、それがいかに大切なことかを、いま思います。
また、叱られるのは辛いですが、自分が大きく成長できることになると思うべきでしょう。
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