箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

分かり合えないことから

2023年12月25日 07時47分00秒 | 教育・子育てあれこれ
世代というものごあります。

英語で言えば、ジェネレーション(generation)になりますが、40年以上前に先生から一世代はおよそ30年と教えてもらったのを覚えています。

ただし、人びとはあまり30歳以上の開きがある人たちもいう意味で、「世代」という言葉を使っていないように思います。

中年の人が「今の若い人のことは、世代がちがい、何を考えているかわからない」というように使います。

そもそも、人は他者のことはわからない、わかりあえないというのが本当のところだと、わたしは考えます。

若い人同士でも、年齢が近いから何となくただ気を遣いあっていて、「わかる」と言っているのかもしれません。

人間はわかればわかるほど、わからなくなります。

わたしが授業で接している教員志望の大学生も、わたしがいろいろと学校現場の話をしても、「よくわからないけど、そんなものなのか」と思っているでしょう。

現場のことは、現場に入らないと本当のことはわからないものです。

だから、他人はわからない、分かり合えないことがほとんどなのです。

分かり合えないことを前提とするのです。

それを、円滑なコミニケーションを通してわかりあう。
それが職場の人間関係だと思います。


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