箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

いまは、どんなふうに他者とつながりたいのか②

2023年02月25日 08時29分00秒 | 教育・子育てあれこれ
今の日本の社会では、人間関係が固定的なものでなくなり、液状化してきています。

近所の人とのつきあいは絶対的なものではなくなり、職場でもつきあう人を選ぶ時代になりました。

職場の飲み会は絶対参加するものではなくなってきています。

私たちは誰とつきあうかをある程度は選べるようになりました。

ICTが発達し、SNSを使えば、多様な人たちとつながることができるようになりました。

「それが人間関係か、人間関係というものは会ってじかにコミュニケーションをする関係だ」という主張をする人もいるでしょう。

しかし、時代の勢いは「つきあう相手は日々かわるもの」というように、かつてないほど自由になり、液状化・流動化しているのです。

端的にいえば、イヤならつきあわなくていい。それが許される時代になったのです。

結婚して妻がわたしの地域に住むようになったとき、「地域の人には、道で出会ったら、知らない人でもあいさつをしなさい」と言ってきかされた頃とは、隔世の感がします。

たった30年・40年の間に、日本の社会での人間関係は大きく変わったのです。

ただし、その一方で困った問題にも直面することになりました。

自ら動きを起こさなければ、人の輪のなかに入ることができにくくなってきているのです。

そこから、孤立の問題、「ぼっち」の問題が出てきて、疎外感や寂しさを感じる人が出てきているのが、日本の現代社会なのです。

この現代社会で私たちはどのような人間関係を求めている/求めていくことになるのでしょうか。

次回のブログに続きます。



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