「くれなずむ」と言う言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
3年B組金八先生の主題歌「贈る言葉」の歌詞の冒頭に出てきます。
「暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉」。
この「くれなずむ」とは、太陽が沈む前、日が暮れかけてから暗くなるまでの間を表します。
昼間から夜に移る、明るいような暗いような景色を思い浮かべます。
ある意味、あいまいな時間だとも言えます。
このあいまいさについて、人が生きていく上で、シロかクロか、ハッキリしないグレー、つまり、はざまの中で生きるあいまいさも必要でないかと思うのです。
納得しなければならないとか、正しくなければならないとか、答えを出さないといけないというように貫き通すことも大切かもしれませんが、それで自分を責めたり、他者にそれを求めすぎるのも考えものです。
人には事情があり、そうなっていることもあるのです。
今回の「自粛を求める」に対して、したがう人としたがわない人がいた場合、したがわない人の攻撃にまわると、お互いにしんどくなります。
それよりも、その事情を受け入れたり、理解したほうがいいと思います。
「まあ、いいか。人にはそれぞれ事情や理由があるから」とあいまいさとつきあっていくのです。
学校教育でも、子どもに正しいことを教えるべきですが、理屈通りいかないことがあることも子どもが学ぶことがあってもいいと、わたしは思います。
その上で、自分はどうするかを考えればいいのです。
人は人、私は私。
この信条をもち、おとなになっていけばいいのです。
くれなずむの隙間をわかる人が多くいた方が、実際、生きやすいのだと思います。
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