私の娘が保育所に通っていたときのことです。
発熱かなにかで、1週間ほど保育所を休んで家にいました。
久しぶりに出席した日は、ちょうどキャンプ場へ出かけ、リクレーションをする日でした、
しかし、娘はしばらく家にいたので、クラスの輪に入れず、立ちつくして泣いていました。
この日は、親も参加する日で、私も行っていましたが、娘が泣いているのを見て、動揺しました。
保育所の先生は、「だいぶ長い間、休まれていたので、遊ぶに馴染めないのでしょう。少ししたら、慣れてくると思いますよ:」と話されました。
でも私は先生に、「もう今日は連れてかえります」と言って、なにか逃げるかのようにして、帰りました。
ほかの子たちが嬉々として楽しみ遊んでいるのに、うちの子はできない。
わか子が、集団から取り残されると、私には当時若くて耐えられない気持ちになったのでした。
その次の日から保育所では、「今日はいままでどおりふつうに楽しくあそんでいましたよ」と、連絡帳に書いてありました。
私は、心配しすぎたなと思いました。
このような経験があるので、ほかの子ができているのにわが子ができない光景を目にした親があせる気持ちはよくわかります。
関連して、こんな中学生の親御さんがいます。
子どもが、試合なのに水筒を忘れたといっては届けに来られます。
子どもが困るだろうからと、届けにこられるのです。
わが子がちょっとでも、困った状況に置かれると、すぐに手をさしのべてしまいます。
いわゆる過干渉です。
これは、子ども困るからという思いから出ていることもあるでしょうが、親自身が自分の不安を抑えられないからかもしれません。
もっとも、水筒を受け取り、「ありがとう」と喜び子どもがいるのも今の時代です。
しかし、「なんでもってきたんだ」と嫌がり、ひったくるように受け取る中学生もいます。
子どもが家に帰ってきたら
「水筒忘れていったけど、大丈夫だった?」
こんな問いかけなら、子どもに嫌がられない程度の干渉です。
というか、心配していた親の自然な気持ちの表し方です。
心配だとしても、子ども自身がどう考えて行動するかが、いちばん大切です。
日頃のから、子どもの考えを尊重していれば、子どもは「大丈夫?」という問いかけに、自分なりに答えるようになります。
「部で用意したスポーツドリンクがあったから、それを飲んでたよ」というふうに、素直に答えます。
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