箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

誰が戦争体験を引き継ぐか

2021年08月17日 08時49分00秒 | 教育・子育てあれこれ

一昨日は、終戦記念日でした。

戦争体験者が少なくなり、体験の風化が叫ばれます。

でも、体験を引き継いで受けていくのは、いまを生きている人です。

被爆者であろうがなかろうが、戦争体験者であろうが、なかろうが、平和について一人ひとりが考え、自分ができることをする。

戦争体験の継承は、その行動の延長線上にあるのです。

戦争体験者が戦争体験を語るのは、家族に対してだけでないのです。

広島や長崎を平和学習で訪れてくる児童生徒に対して、体験者は話してきました。

二度と戦争を繰り返さないために、次世代はできることは小さなことでもやっていくのです。

何か平和のためにできることをする。

それが学校の平和学習のねらいです。




4 コメント

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Unknown (makako12521726)
2021-08-17 23:17:13
私は沖縄の島に生まれ育ちました。そして、小さな島ですが、大きな傷跡や未だに残る軍用地に囲まれてます。子供の頃から戦争のことを学ぶ機会が多く、体験者の話を聞く機会も多いです。ですが、それを子供に語り継ぐことは正直言うと全くと言っていいほど出来ていない気がしています。
反省です。
Unknown (mi3chu-kocho)
2021-08-18 11:06:22
@makako12521726 わたしは沖縄修学旅行を当時の勤務校で実現するために、また実現後の修学旅行引率などで、20回近く沖縄へ行きました。いつも基地と隣り合わせで暮らしている沖縄へは、特別な思いをもっています。

修学旅行での平和学習は、生徒にとってあくまで「きっかけ」だと考えています。ただそのきっかけをもとに、将来さらに戦争のこと、平和のことを考え、行動していく人になればいいと思います。
実際、読谷村で戦争の話を聴いた生徒が、何年か後に新婚旅行で沖縄へ来たとき、「修学旅行で学んだことが忘れられず、やってきました。また話をしてください」と語ってくれた人を訪ねてきたそうです。

ですから、戦争の話は将来につながることもあるという期待をもって、語れるときに語ってくださればいいと思います。
Unknown (makako12521726)
2021-08-18 21:38:28
@mi3chu-kocho コメントへの丁寧なお返事ありがとうございます。
戦争の話、そして、現在の状況を突き詰めて考えると、悲しさや理不尽さ、矛盾を感じることが多く、つい目を背けてしまっているのかもしれません。

機会があれば、私なりに丁寧に話をするようにしたいです。
と、書きながら今日も『対馬丸』のニュースの話題をサラッと流してしまったなぁと思い出し、また反省です。
Unknown (mi3chu-kocho)
2021-08-19 08:28:25
@makako12521726 沖縄の人からすれば、基地の問題をはじめとしてさまざまな矛盾を感じながら、日々暮らしておられるのでしょう。だから「話したくなったときが話すとき」なのかもしれませんね。

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