箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

保育でのアタッチメント

2023年08月13日 07時11分00秒 | 教育・子育てあれこれ
保育園や保育所での、不適切な保育が問題となっています。

しかし、たとえば10の内の2の保育園で不適切保育所があったとすると、メディアはその2だけを報道し続けます。

そのとき、他の8の適切な保育をしている園のことは、ふつうとりあげません。

その結果、報道の受け手には、不適切保育の情報だけしか届きませんので、「そんなにひどいのか」という感想をもつことが多くなります。

しかし、保育園の多くは、子どもの成長を願い、保育士は真摯に保育に向き合い、子ども主体の保育を実践しています。

子どもは集団生活で、初めて保護者から離れて違った環境に身を置きます。大きな不安を感じて園で過ごすのです。

不安を感じると、小さい子どもは体と心を安定させるために、大人を頼りにします。

保育士はそんな子どもの気持ちをよく理解して、ていねいな対応をして、子どもの不安な気持ちを出させ、それを吸い取るのです。

そのようなかかわりを受けることで、子どもは安定していくのです。

これは、専門的にはアタッチメントと言われる保育の方法です。

子どもに否定的な言葉かけをしない。

子どもを脅したりしない。

ふつう、このようなことを保育士は心がけて実践していることが、圧倒的に多いのです。

この事実を、広く知ってもらいたいと思うのです。
















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