箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

一人住まい世帯が増えている

2023年08月22日 06時49分00秒 | 教育・子育てあれこれ
私の子どものころは、祖父祖母、両親、姉と私の三世代の6人家族で過ごし、大きくなりました。

田舎でしたので、近所もたいてい三世代同居でした。

でも、いまはうちの近隣でも核家族の家が増えてきました。

なかには、老夫婦だけの家、高齢者の一人住まいの家もあります。

最近では都会を中心に、一人住まいの家が全国的に増えてきていると聞きます。

今の日本社会の変わりようは急速です。

今年7月に厚生労働省が発表した数字では、単身世帯(一人暮らし)は、全世帯のなんと33%にもなっています。

つまり、全世帯の1/3は一人暮らしなのです。

いまや家族の形態は激変してきているのです。

一人暮らしが増えたのには、さまざまな要因があるでしょう。またひとりの世帯が増えるとどんな影響が出てくるでしょうか。

日本では、今まで「家族が大事」と思う人が多かったのですが、今ではそうでなくなり、孤立していく人が増えるのではないか。

家にずっといる人は、1日のうちで誰とも会話をしなかったということも起こってきます。

いや、1日でおさまらず、今週は一度も他の人と話さなかった。口を開けなかった。

こういうことも起こってくるでしょう。

これからは、無縁社会がさらに進行していくのではないでしょうか。

当然、亡くなったとき、それを看取る人もいなければ、入るお墓も定まらない。

いまや、じっさいに引き取り手のない遺骨を自治体は約6万個ほど保管しています。

引き取り手がない例や親戚が引き取りを拒否しているのです。

亡くなってからのことも大きな問題ですか、ききている間に話す相手がいない社会を社会と呼んでいいのか。

できるだけ健康なうちに、縦の人間関係、横の人間関係、ナナメの人間関係を増やしておきたいものです。

ナナメの人間関係とは、縦や横はお互いの利害関係がからみますが、地域のおっちゃんやおばちゃんなどと、ある地域の活動を通して、ゆるやかにつながっているという、利害関係のない人間関係です。

ふだんは、いつもいっしょというわけではないけど、いざというときには助ける、助けてもらうという関係です。



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