私の子どものころは、祖父祖母、両親、姉と私の三世代の6人家族で過ごし、大きくなりました。
田舎でしたので、近所もたいてい三世代同居でした。
でも、いまはうちの近隣でも核家族の家が増えてきました。
なかには、老夫婦だけの家、高齢者の一人住まいの家もあります。
最近では都会を中心に、一人住まいの家が全国的に増えてきていると聞きます。
今の日本社会の変わりようは急速です。
今年7月に厚生労働省が発表した数字では、単身世帯(一人暮らし)は、全世帯のなんと33%にもなっています。
つまり、全世帯の1/3は一人暮らしなのです。
いまや家族の形態は激変してきているのです。
一人暮らしが増えたのには、さまざまな要因があるでしょう。またひとりの世帯が増えるとどんな影響が出てくるでしょうか。
日本では、今まで「家族が大事」と思う人が多かったのですが、今ではそうでなくなり、孤立していく人が増えるのではないか。
家にずっといる人は、1日のうちで誰とも会話をしなかったということも起こってきます。
いや、1日でおさまらず、今週は一度も他の人と話さなかった。口を開けなかった。
こういうことも起こってくるでしょう。
これからは、無縁社会がさらに進行していくのではないでしょうか。
当然、亡くなったとき、それを看取る人もいなければ、入るお墓も定まらない。
いまや、じっさいに引き取り手のない遺骨を自治体は約6万個ほど保管しています。
引き取り手がない例や親戚が引き取りを拒否しているのです。
亡くなってからのことも大きな問題ですか、ききている間に話す相手がいない社会を社会と呼んでいいのか。
できるだけ健康なうちに、縦の人間関係、横の人間関係、ナナメの人間関係を増やしておきたいものです。
ナナメの人間関係とは、縦や横はお互いの利害関係がからみますが、地域のおっちゃんやおばちゃんなどと、ある地域の活動を通して、ゆるやかにつながっているという、利害関係のない人間関係です。
ふだんは、いつもいっしょというわけではないけど、いざというときには助ける、助けてもらうという関係です。
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