箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

読書は答をさがす手がかり

2021年12月27日 07時57分00秒 | 教育・子育てあれこれ
読書をするとき、多くの人は本に自分の疑問や課題の答があると考えます。

だから日々の生活の中で悩んでいるは人や迷っている人は、答を探しながら本を読みます。

しかし、読書の本質は自分の頭で考えるのではなく、他者の頭で考えることだと思います。

これは、本に答が書いてあるのではないということです。

本に書いてあるのは、あくまでその本の筆者の考えであり、世の中すべての考えや思想を代表しているものではないのです。

だから、生き方や人生に悩んだり、迷って、本を読む人が探している答ではないのです。

答はいつも自分の中にしかないのです。

しかし、本には自分の答に辿り着くヒントや方向性が示されているのです。

このことをうまく表現した歌詞があります。秋元康さんの作詞です。


「太宰治を読んだか」(部分引用)
作詞:秋元康
作曲:杉森舞

風に向かって
ずっと歩き続けたんだ
どこにいるのかわからずに
何かに逆らいたかった

道は果てなく
僕は無我夢中だった
少しでも気を緩めると
心が吹き飛ばされた

人はなぜ生まれるのだろう?
いつか死んでしまうのに
つらい毎日の中で
生きる意味を知りたかった

太宰治を読んだか?と聞かれた
君と出会った日
正直に言えば
僕は読んでなかった
近くの本屋で何冊か買って
ファミレスに入った
縋(すが)るように
ページめくりながら自分探した

風はそれでも
何も変わらず吹いていた
スーパーの安売りのちらしが
ひらひら 振り回されてた ♪♪

・・・・・・・・(中略)・・・・・・・

太宰治を読んだか?と聞かれた
君を友と呼ぼう
残念なことに
本に答えはなかった

“目から鱗が落ちた”というような
奇跡はないけど
ただ 人生とは何か?
語れる友ができた  🎵 🎵

・・・・・(以下略)・・・・・・・・




2 コメント

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Unknown (さくらもち)
2021-12-27 09:37:46
そうですね、大袈裟ではなく昔の本は人生を変え得ることもありますね。果たして今の若者、そういった優れた本を読むのでしょうか。日本には優れた本が沢山あるだけに残念です。
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Unknown (mi3chu-kocho)
2021-12-27 11:18:52
中学校の国語の教科書は、いまも優れた小説を扱っています。芥川龍之介の「トロッコ」や太宰治の「走れメロス」などに触れた人は、本から生き方のヒントを学ぶきっかけになる場合はあると思います。
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