箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

言葉に助けられる

2020年04月21日 08時06分00秒 | 教育・子育てあれこれ


日本では、古くから、万葉集の時代ごろから、言葉には力があると考えてきました。

言葉をクローズアップして、自己啓発したり、自己暗示をかけたりしてきました。

私も校長在任中、生徒への話をするときは、その話の内容を端的に表すキャッチフレーズや短い言葉にまとめて伝えてきました。

「平凡なことを毎日続ける。これを非凡という。」

「与えて恩を願わず。受けて恩を忘れず。」

など、たくさん言葉を伝えました。

なかには、しっかりとその言葉をいまでも覚えてくれている生徒がいます。

言葉には、人の生き方、考え方、もっと言えば人生を変える力があると思います。

人によっては、言葉を聞いて、それまで考えていた枠組みから離れて、別の枠組みで物事を捉え直したりします。

別の枠組みとは、新しい意味でとらえるということです。

私にも経験があります。

仕事でうまくいかないとき、ある人から「時間はかかるだろう。でも、大きな車輪はゆっくりまわる。焦るのはよくない」と言われました。

気待ちが、グッと軽くなりました。

このように、言葉によって、心が軽くなったり、課題を乗り越えることができるという効果があります。

考えれば考えるほど深みにはまっていくとき、ふとした一言の言葉により、浅瀬にふわりと引き上げられるような感覚になります。

このままいけば自滅しそうなときに、言葉を聞くことでブレーキがかかり、新しいストーリーが生まれる。

中学生にも、言葉の力を知ってほしいと思います。



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