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詩集『季節を脱いで ふたりは潜る』(2021年 菅原敏)
この詩集はスタイリッシュで、
何重にも着込んだを服を脱ぎ捨てる、つまり、いままで過ごしてきた季節を離れてしまう。
遠い昔に戻り、水の中に手を伸ばすことから生まれる詩が書かれています。
過ぎてしまった暮らしを、もう一度ていねいに引き寄せ、季節を綴ったような詩集です。
菅原敏さんは朗読会の活動を行っています。朗読は軽く、リラックスして聴くことができます。
その詩集に、ハッとする詩がのっていました。
「自分の一番近くのひとが
もうわからない
ずぶ濡れでこちらを見て
いるのに
もうわからない」
ドキッとする詩に出会いました。
自分のことだけで精一杯という生きづらさを感じる今、まわりの人の様子にも敏感になりたいと思う新年の年明けです。
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