
鹿児島県の18歳の大学生が、6月2日の毎日新聞に次の投稿をしていました。
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「教員になりたいけれど不安」
私の夢は先生になることだ。中学時代、私は数学が大の苦手だった。しかし恩師の授業をきっかけに、この教科を好きになることができた。
「学ぶ」ことの楽しさを教えてくれた。私も一人一人の生徒に寄り添い学ぶ楽しさ、努力することの大切さを教えられるような先生になりたい。
だが、日本の教員を取り巻く過酷さに不安を感じずにはいられない。「教員にはならない方がいい」。最近はこんな言葉をも耳にする。
先日の新聞によると、全国の小中学校教員の6~
7割が月に45時間を超えて残業をしているという。
仕事は適性や安定性、やりがいなどのバランスが重要だと大学で学んだ。
教師という職業がこれを保つことが困難なことは明らかだ。
恩師が陰でどれだけ大変な思いをしてきたかは計り知れない。私も彼のようになれるだろうか。不安は尽きないが、自分の熱意は確かなものとして信じ、人生と向き合っていきたい。
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しかし、一方で昨年度大阪府の学校現場で1年間小学校の初任者教員として奮闘し、1年をふりかえって書いた感想があります。
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私は、今年5年生の担任をしています。この1年間慣れないことが多く、大変だと感じることもありましたが、もうすぐ1年を終える今、自信をもって言えることは、「先生になってよかった。」です。
1年前、初任者研修の開講式を受けていた頃は、まだ自分のクラスの子どもたちと顔を合わせておらず、「初任で5年生か。いきなり高学年の子たちとうまくやっていけるかな。」と不安でいっぱいでした。
しかし、始業式で子どもたちと顔を合わせ、「先生!」と元気に呼んでくれる子どもたちを見て、先生になれた喜びと、「これからこの子たちのために全力で頑張ろう。」という強い気持ちがわいてきました。
だけど、子どもたちとの生活が始まると、思い描いていた通りにはうまくいかないことがたくさんありました。
5月の運動会や9月の宿泊学習の時には、学年主任の先生のクラスと自分のクラスの団結力の差を比べてしまい、とても落ち込みました。
それでも、「温かいクラスをつくりたい。」「もっとクラスの子たちに繋がってほしい。」という思いで学級づくりに励んだ結果、互いに励まし合ったり、尊重し合ったりする温かいクラスになったと思います。
また、「いつも私たちのために全力を尽くしてくれてありがとう。」「先生が失敗することもあるけど、みんなで支え合っていきましょう。」という言葉を伝えてくれる子どももいます。
クラスの子どもたちは、私の宝物です。子どもは先生のことをよく見ているし、たくさん助けてくれます。
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私の思いとしては、教員になりたい人は、不安もあるでしょうが、ぜひ教員になってほしいと願っています。
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