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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

外見至上主義の問題点とは

2021年11月19日 07時18分00秒 | 教育・子育てあれこれ


個人がだれかに「かわいい」とか「かっこいい」とか「きれい」と思うのはその人の自然な心の働きであり、その人の勝手です。

しかし、「イケメン」「きれいどころ」「美しすぎる」が、社会での優劣であるかのように、対人関係やメディアやSNSを使い、見た目だけで人を評価するのはルッキズム(=外見至上主義)と言われる問題表現にあたると思います。

テレビでは、MCやコメンテーターが日常的に違和感なくそのような言葉を使い、視聴者も同じように日常生活で使いますが、問題性にあまり気がついていません。

メディアやSNSが「見た目」という主観的なことがらを受け手に押し付けることになりえるからです。

さらに、たとえばスポーツ選手に対して「かわいい」「かっこいい」というルックスだけを強調することで、アスリートとしての努力や実力を伝えないことになるのも、メディアでの受け手への押しつけになります。

今回の東京オリンピックでは、ジェンダーの問題に加え、いままであまり気がつかれていなかったルッキズムの問題性も明らかになったのです。