箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

反抗期に向き合う

2021年07月21日 07時18分00秒 | 教育・子育てあれこれ


最近は思春期の反抗期がない子が増えてきたというのが、経験上、わたしの実感です。

ずっと「なかよし親子」のまま子どもが思春期を過ぎると、それはそれで心配になります。

一方、親に激しく反発する中学生のことで、わたしは何度か相談を受けました。

そもそも第二次性徴期に現れる反抗期は、子どもが外見的にも、内面的にも急速に成長する時期です。

本人の力以上のことを全力でやろうとします。親にとっては、心配にもなります。

だけど、だからこそ子どもは大きく成長するのです。

そこで、制止せず、おさえつけず、子どもを信じて見守って、危険を避けるような工夫を尽くすようにします。

その反抗で親の心が傷つくようなことを言ったりすることもあるかもしれません。

でも、「そんな言い方をするのか」を「そんな言い方ができるようになった」と、思うようにしてほしいのです。

裏を返せば、親を信頼しているからこそ反抗するのです。

コントロールの荒れるピッチャーが投げてくるボールは、何でも受けとめることができるキャッチャーになったつもりで接していくのがいいように思います。