去年、タピオカが流行りました。
すると、またたく間に、大阪市内にタピオカショップがたくさん開店しました。
食パン専門店が流行り出すと、街には食パン専門ベーカリーがあちらこちらにできます。
国道2号線の沿道のラーメン屋が人気だと言えば、1年後には多数のラーメン屋がオープンしました。
今では、ラーメンストリートと言われ、ラーメン屋が乱立し、お客さんを奪いあうことになり、儲けのあがらない店が現れます。
こういうことは、わが国ではしょっちゅうあります。
もちろん、マーケッティングでリサーチをかけ、採算性を踏まえた上で出店するのでしょう。
でも、思うに、みんな周りを見過ぎているのです。
おおざっぱに、乱暴にいえば、マーケティングは過去の「残像」を追っているのではないでしょうか。
マーケティング終了時には、消費者のニーズは変わっていることが多いのです。
まして、今回のコロナウイルス感染防止のため臨時休業をした飲食業界です。
長い休業期間後、消費者や利用者のニーズが変わっているかもしれません。
「ラーメン walker」を見て、人がたくさん集まると、「今はラーメンだ」と、出店する人が多いのです。
そして、界隈がラーメン屋ばかりになります。
そんなときに、極上のうどんが食べれる店を出した人が、成功することもあるのです。
そこで、教育の話です。
たとえば、「これからはICTだ、プログラミング教育だ」と誰かが言えば、取り入れようとする自治体が増えます。
中学校の生徒でも、流行やトレンドのグッズに見向きもしない、芯の通った生徒がいます。
かといって、集団から外れているかといえばそうでなく、クラスで良好な友だち関係をキープしています。
周りに流されない、自分の価値観をしっかりともっている生徒を見ると、頼もしく感じます。