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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

好かれる先生

2020年05月17日 08時06分00秒 | 教育・子育てあれこれ

児童生徒を指導する教師は、大きな影響を与えるものです。


教師の一言でやる気を出す子もいれば、一言で心を傷つける場合もあります。

 

一般的に、年齢が上がるにつれて、子どもは先生との関係よりも友達との関係を大切にする傾向はあります。


それでも、思春期の子どもに与える先生からの影響は、やはり大きいものです。

 

では、どのような教師が中学生から好かれるのでしょうか。


わたしが経験上考える「中学生から好かれる先生」とは、以下の通りです。

 

○ どの生徒に対しても、分け隔てなく公平である。
○ ユーモアがあり、生徒のことを親身になって考えてくれる。
○ 生徒の気持ちや立場を理解して、尊重してくれる。

 

つまり、豊かな人間性と専門的な指導力の両方を持っている人です。


一方で嫌われる先生とは


× 公平に生徒と接しない。えこひいきをする。

× すぐに怒るし、独断的にきめつける。

 

ということから、こうありたい先生とは、

生徒へ高い関心を寄せることができ思春期の生徒の簡単には言いあらわせない心の動きを察知でき、生徒の可能性を信じて成長を期待する人。

また、教師自身が情緒的に安定していること大切です

 

このような人物は、生徒を理解して信頼関係を築いていけます。


くわえて、とくに中学生は、学習指導に対して熱心な教師を欲するようになります。また、ときには人生の師としての教師を必要とします。


なお、先生という理想と現実のずれには敏感で、生徒はそれを批判しますが、さらに人間関係が深まると、弱さや悩みをもつ一人の人間として受け入れてくれるようになります。

 

小中学校の間に、一人でもこんな先生に出会えた子は幸せだと思います。


このたびの新型コロナウイルスの流行により、児童生徒と教員の距離が、ごく近い対面方式から「リモート」に移行しています。


でも、リモートではできない教育活動があることも、私たちはおさえておきたいのです。