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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

話しかけやすい先生

2019年12月24日 09時23分00秒 | 教育・子育てあれこれ






箕面市の小中学校は、本日2月期の終業式を迎えました。

インフルエンザによる学級休業(学級閉鎖)が、箕面市内で出ています。

冬休み中の健康管理にご留意ください。

さて、基本的に、学校には子どもと先生がいて、先生は子どもに話しかけます。そして子どもは先生に話しかけます。

子どもは話しかける先生と話しかけない先生をどのように区別しているののでしょうか。

生徒に聞いたことはないですが、一つには、今までに先生に話しかけたときの生徒の経験があると思います。

以前に話しかけたとき、生徒がイヤな思いをした先生には、もう話しかけようとは思わないでしょう。

じっさいに、わたしがまわっている中学校でこんな実例を見ました。

職員室を訪ねてきたある生徒が、「〇年〇組の〇〇です。〇〇先生はおられますか」と、あいさつをして職員室入り口に立っています。

背中でその声を聞いた先生が振り向いて、「その前に、することがあるやろ。シャツを中に入れてから来なさい。前もゆうたやろ」と言いました。

昔なら、こういうやりとりはよく見聞きしましたが、いまの学校には、なじまないやりとりです。

子どもは先生のふだんの様子をよく見ているものです。先生の人となりや話を聞いてくれそうな人か、適切にアドバイスをくれる頼りがいのある人かを判断できます。

いっぽう、子どもにとって苦手な先生もいます。

すぐ大声を出す人、すぐ感情的になってむきになる人、話を最後まで聞いてくれない人、説教をし始める人、また一番いけないのは、生徒によって態度を変える人です。

わたしは、教職経験の少ない先生の授業を見て助言し指導する役割ですが、生徒への話し方や生徒指導、学級づくりについても、若い先生に話すことがあります。

そのとき、人を傷つける言葉は言わないということを基準にします。

それにより、教師が生徒に発する言葉を是か非と判断します。

これは、生徒同士の会話でも同じです。生徒の言う言葉を何でも「うん、うん」と受け止めるのではなく、そういう言葉が出たときには、「それはあかんやろ」と、はときり伝えなければなりません。

そう言う私でも、使ったこと言葉が相手を傷つけていることがあります。自重して、人を傷つけないようにしたいと思っています。

忙しい教員なので、話しかけるかどうか生徒も気を遣います。

「話しかけてください」という雰囲気は表情にあらわれます。

明るい気持ちでいる内面は表情に出ますが、不満そうで面白くなさそうな気持ちも、表情にあらわれ、誰も話しかけようとは思わないでしょう。